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2023.01.20

バイオテクノロジー科

『就活は自分と向き合う大切な時間 自分を知ると自分に合う企業が見えてくる』2022年度 内定者インタビュー第10弾 (バイオテクノロジー科)〔113〕

今回のバイオ科ブログは2022年度内定者インタビュー第10弾です。酒類から食品、酵素、医薬品までを製造販売する会社から内定をもらった学生の就職活動の様子をご紹介します。

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合同酒精 株式会社 内定

バイオテクノロジー科 2年 鶴岡さん 

千葉県立松戸六実高等学校出身


「なぜ日焼け止めクリームを塗ると日焼けしないのか」そうした疑問から科学に興味をもった鶴岡さん。紫外線から肌を守るしくみやクリームの成分を勉強したいと、高校2年の時に化粧品開発コースがある専門学校に見学へ行きました。見学先では、化粧品以外に食品や医薬品の開発コースがあって、自分の知らないバイオテクノロジー分野がたくさんあることを知り興味が広がりました。TTCバイオ科のオープンキャンパスに参加して、コース選択がなく、バイオ分野を幅広く学ぶことができる点に惹かれ、入学を決めました。

鶴岡さんは、幼少時代からダンスが好きで、高校時代はダンス部に入部しました。汗と涙の厳しい練習を経て、みごと全国大会に出場。「夢だったステージに立てて、本当に嬉しかったです。仲間と踊る楽しさや諦めないで努力すれば夢が叶うことを、ダンスから学びました。」と笑顔で振り返ってくれました。TTCの鶴岡さんは、いつも誰かを気遣い、相手のことを優先に考え行動します。協調性の高さは、ダンス部でチームワークを大切に過ごした経験で磨かれたのですね。

「自分の商品を作りたい!」という夢をかなえるため、商品開発や製造ができる企業を中心に就職活動をおこないました。そして、酒類から酵素や診断薬まで幅広く製造・販売している合同酒精株式会社からみごと内定を頂きました。


TTCバイオ科で好きな教科

 微生物学実習 (担当:松井先生

 細胞工学実習(担当:吉本先生


――――就職活動をいつから始めましたか?

会社説明会(7社) エントリー(6社) 採用試験(5社)

▼ 1年3月 就活スタート 

▼1年3月 他社説明会

▼2年6月上旬 工場見学・1次面接

▼2年6月下旬 2次面接 

▼2年7月 最終面接

▼2年8月 内々定


――――就活を通して大変だったことは何ですか?

面接の対策です。

初対面の人と話すことが苦手なので、上手く言葉にできなかったり、緊張から考えていた志望動機を忘れてしまったことがあります。自信を持って話せるように、頭の中で何度も練習しました。


――――自己分析はどのように行いましたか?

「自分が知っている自分」と「他者から見た自分」は、違うところがあると思ったので、親や友達に自分の長所や短所を聞いてメモに書き留めていました。


――――これをやっておいて良かったと思うことはありますか?

学校の履修判定試験の勉強です。

企業の方に成績のことで良い評価をいただいたので、しっかり勉強しておいて良かったと思います。


――――ズバリ勝因はなんだと思いますか?

企業をたくさん調べて、自分と相性のよい会社を選べたことが勝因だと思います。

合同酒精株式会社は面接で私の話を丁寧に聞いてくれました。私も友人の話を親身に聞くことを大切にしているので、「傾聴」に重きを置いている会社に内定を頂けて嬉しかったです。また、フレンドリーな社風も私の理想とするところでした。


――――これから就活が始まる後輩たちにアドバイスはありますか?

就活は自分と向き合える良い機会です。自己分析するときに、他者から自分のことを客観的に聞けたので、今まで気づかなかった自分を知ることができました。例えば、私は聞き上手らしく相談しやすいと言われたのが嬉しかったです。

また、就活がうまくいかなくても、絶対に焦っちゃダメです!焦ったら自分の本当に行きたいところを逃してしまいます。就活中でも、実習や座学の授業を手を抜かずに受けて、1日1日、大切に過ごすことが大事だと思いました。


――――TTCでの生活も残り2か月になりました。思い出に残っているエピソードを教えてください。

クラスメイトと実習したり、掃除したり、おしゃべりしたり…そんな何気ない日常が大好きです。学生生活があと2か月だと思うと本当にさみしくなります。

1年半前のバイオのことを何もわからなかった頃を振り返ると、ずいぶん成長したなと感じます。例えば、顕微鏡操作1つにしても、細胞数の計測もできますし、プレパラートを作ってすぐにピント合わせができるようになりました。それは、日々の実習や講義の積み重ねのおかげだと思っています!まだ、卒業研究が残っているので、残り2カ月悔いのないように学生生活をおくりたいです。


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RJP活動では、ヘチマやアサガオでグリーンカーテン作りをした鶴岡さん。実ったヘチマで、以前から興味があったヘチマコロン作りにもチャレンジしました。

鶴岡さんの好きな言葉は『塵も積もれば山となる』です。些細な行動も、時間をかけて続ければ、やがて大きな結果につながることを、彼女はこれまで経験から学んできました。真面目にコツコツ粘り強く取り組める忍耐力と他者を思いやる優しさを合わせもつ鶴岡さんなら、就職後も周りに信頼され、慕われることでしょう。これからますますの活躍を楽しみにしています。


◆2022年度 内定者インタビューバックナンバー◆

内定者インタビュー第1弾『運も味方に!文系から理系へ転身 大手食品会社に内定』

内定者インタビュー第2弾『焦らず自分らしくを貫いて 高校からの夢である微生物を用いた物質生産を仕事に』

内定者インタビュー第3弾『学業と就活の両立は大変!計画的なスケジュール管理で内定を引き寄せる』

内定者インタビュー第4弾『専門人材育成訓練生として専門学校で学び就職する!』

内定者インタビュー第5弾『高校の部活動で培ったプレゼンテーション能力を武器に就活!再生医療分野で細胞培養技術者になりたい』

内定者インタビュー第6弾『医学の最先端 大学の研究室で研究助手として働く!』

内定者インタビュー第7弾『高校時代の厳しい部活動経験が就活に役立った!やり切る力と謙虚な心』

内定者インタビュー第8弾『実験の成功体験・失敗体験の繰り返しが自己効力感UPにつながる!』

内定者インタビュー第9弾『自分イノベーション!社会人からの『学び直し』で新たな人生を切り拓く』

東京テクニカルカレッジ バイオテクノロジー科 講師紹介

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文責: 宮ノ下いずる

2023.01.10

バイオテクノロジー科

第38回 TTCバイオカフェ 2023年2月17日、Zoom開催します!(バイオテクノロジー科)

第38回TTCバイオカフェ(Zoomによるオンライン開催)のお知らせです。

今回のTTCバイオカフェは『感染症』がテーマ。動物の感染症がご専門の東京大学大学院農学生命科学研究科の芳賀猛教授をお迎えし、感染症の歴史や人・動物・環境と感染症の関わりについてお話をしていただきます。


テーマ:「感染症から考える“ワンヘルス” ~人・動物・環境の健康(ヘルス)を目指して」

スピーカー:芳賀猛先生(東京大学大学院農学生命科学研究科 教授)

日時:2023年2月17日(金)18:30-20:00


主催:専門学校東京テクニカルカレッジ

共催:特定非営利活動法人 くらしとバイオプラザ21

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PDFはこちら


参加方法

申し込み先着 30名 参加費無料

参加希望者は以下の短縮URLまたはQRコードからお申込み下さい。


https://forms.gle/FtJmiN4qbwNYmRdk6

38回 QRコード

これまでのTTCバイオカフェは、ここをクリック。


■ TTCバイオカフェとは?

専門学校 東京テクニカルカレッジ(TTC)・バイオテクノロジー科 では、2009年より特定非営利次活動法人 くらしとバイオプラザ21との共催で「TTCバイオカフェ」を年に2~3回開催してます。バイオカフェは、1998年英国リーズで始まったカフェ・シアンティフィック(Café Scientifique)を起源としたサイエンスカフェのバイオ版です。科学の専門家と市民とが、お茶を飲みながら科学について語り合うイベントです。


■ 特定非営利活動法人「くらしとバイオプラザ21」とは?

代表:大島美恵子(東北公益文科大学名誉教授)

副代表:正木春彦(東京大学名誉教授) 

くらしとバイオプラザ21 は、「くらしとバイオ」の視点で、バイオテクノロジーに関する情報をわかりやすく提供し、対話の場創りをしています。茅場町を中心に全国各地でバイオカフェを330回以上開催。東京テクニカルカレッジ(TTC)は実験教室などに協力、同法人の佐々義子常務理事はTTCのカリキュラム検討委員として、連携して活動しております。

2023.01.10

バイオテクノロジー科

第13回「遺伝子検査活用セミナー」オンライン開催 (バイオテクノロジー科)

第13回「遺伝子検査活用セミナー」をZoomによるオンラインセミナーとして開催いたしました。

①校舎前

当日は、クリスマス直前。TTC東中野校舎入口には、インテリア科学生制作のクリスマスツリーが飾られ、クリスマス色の中で、セミナーは行われました。

②ポスター掲示

オンラインセミナーの配信は、4階の実験室から行いました。

開催案内はここをクリック

ポスターはここをクリック


【セミナー概要】

近年、遺伝子解析技術の進歩に伴い、栄養と遺伝子の関係、個人の体質と病気へのリスクなどに新たな展開がなされています。個人を対象とした遺伝子検査は、期待されている反面、検査結果をどう解釈し、どう生かすか、注意すべきポイントは少なくありません。DNA アドバイザー認定資格取得要件も兼ねた本セミナーでは、この分野の第一線でご活躍の先生方をお招きして、その実例や課題、また未来も含めてお話いただきます。


日時:2022年12月22日(木)18:00-20:50

主催:日本DNAアドバイザー協会(DAAJ)

共催:専門学校東京テクニカルカレッジ (TTC)

協賛:特定非営利活動法人 日本バイオ技術教育学会 (JABE)


セミナーは、午後6時より始まりました。

初めに、川口竜二(DAAJ理事・ファウンダー)からご説明がありました。

続いて各登壇者からの講演が続きました。


③221222 プレゼン表紙

各講演者のプレゼンテーションスライド

オンライン講演では、音声付きパワーポイントスライドを用いました。


前半演題

座長:川口理事

1)遺伝子検査活用セミナー開会挨拶 

田村弘志 (Hiroshi Tamura, Ph.D. )

日本DNAアドバイザー協会会長、LPSコンサルティング事務所代表(博士(学術))

遺伝子関連検査、とくに遺伝学的検査についての解説に始まり、DTC遺伝子検査に対する様々な見解、利用者に提供すべき留意事項について説明がありました。これらを踏まえて日本DNAアドバイザー協会(DAAJ)の目指すところをお示しいただきました。


2)食事と遺伝子 

蒲池桂子(Keiko Kamachi, Ph.D.)

女子栄養大学 栄養クリニック教授 (博士(栄養学))、管理栄養士

女子栄養大学の栄養クリニックについてのご説明をいただいた後、クリニックで実践されている遺伝子多型に基づく栄養指導と成果について、具体的なデータを示され科学的な視点から解説をいただきました。


3)栄養生化学と遺伝子バリアント 

香川靖雄(Yasuo Kagawa, MD, Ph.D.)

女子栄養大学副学長(医学博士)、医師

日本人の食生活の現状、欧米人とアジア人、さらには日本人の遺伝子バリアントの違いに基づく最適栄養の考察など、香川先生のご研究で得られた最新の知見に基づく成果を分かり易く解説くださいました。香川先生ご自身が、遺伝子多型による「遺伝子栄養学」を実践されて健康な生活を送られています。


4)ゲノムリテラシーの醸成と教育 

大藤道衛(Michiei Oto, Ph.D. )

日本DNAアドバイザー協会理事、東京テクニカルカレッジ講師(博士(医学))

DTC遺伝子検査を理解するために必要な基本的な用語の解説、ヒトゲノムに関わる個人遺伝情報の取扱い方、米国で行われているゲノムリテラシーを育む教育と日本の現状について事例を挙げた説明がありました。


休憩

後半演題

座長:大藤理事

5)資格認定とその活用 

川口竜二(Ryuji Kawaguchi, Ph.D.)

日本DNAアドバイザー協会理事・ファウンダー、㈱プロップジーン代表取締役(博士(工学))

DAAJ認定の「DNAアドバイザー」資格の概要、受験にあたり学ぶべきことについての講義がありました。さらに新型コロナウイルス感染症の検査手法や現状について具体的なデータを交えた詳細な解説がありました。最後に、DNA繰返し配列多型による個人識別についてもデータを交えた先端技術の説明をいただきました。


6)病気とゲノムの理解・本セミナー総括

村松正明(Masaaki Muramatsu, MD, Ph.D.)

日本DNAアドバイザー協会特別上級顧問、東京医科歯科大学名誉教授 (博士(医学))

村松正明先生は、ポリジェニックスコアによる多因子疾患の解析についての最先端のお話をいただくとともに、DTC遺伝子検査の位置づけなど本セミナーを総括してくださいました。


閉会の挨拶(田村弘志 DAAJ会長)


本セミナーはDAAJの「DNAアドバイザー認定講習会」を兼ねております。

来年も本セミナーを継続して行います。

長時間に渡りご視聴いただきました受講者のみなさま、ありがとうございました。

④田村会長対談

対談:田村会長(DAAJ), 蒲池教授(女子栄養大学)

閉会の前に対談が行われました。栄養遺伝学という分野、栄養クリニックの実践について、ご自身のご研究成果を交えたお話を伺いました。


東京テクニカルカレッジ・バイオテクノロジー科学生7名もオンラインで聴講いたしました。

参加した学生によると、新しい分野である「遺伝子多型と食事や栄養」については身近な問題で興味がわいたようです。DTC遺伝子検査や遺伝学的検査、新型コロナウイルス感染症の先端遺伝子解析技術、さらには検査に関わる個人遺伝情報について学び、自分たちのゲノムについて考えるよい機会となったようです。


【日本バイオ技術教育学会のご紹介】

ご協賛いただきました日本バイオ技術教育学会は、バイオ技術者認定試験*の実施、バイオ教科書**の出版、 学術総会の実施、学会誌の発行などを通じて、バイオテクノロジーの専門家の養成を行い、さらにはバイオテクノロジーに対する市民からの理解を深める積極的な活動を行っています。

⑥日本バイオ技術教育学会の活動

*バイオ技術者認定試験は、多くの本学学生/卒業生が受検し認定を受けております。**学会教科書のいくつかは、本学バイオテクノロジー科の教科書として採用しております。

これまでの遺伝子検査活用セミナー

第12回の様子(2021年12月16日TTC実験室にてWEB開催)

第11回の様子(2020年12月17日TTC教室にてWEB開催)

→専門誌「医療と検査機器・試薬」2021年4月号に特集として掲載されました。→ここをクリック。 

第10回の様子(2019年12月12日TTC教室にて開催)

→専門誌「医療と検査機器・試薬」2020年6月号に特集として掲載されました。→ここをクリック 

第9回の様子(2018年12月19日TTC教室にて開催)


【配信中の感染防止対策】

DAAJの方々には感染防止対策を施した実験室にお越しいただき、講演を配信いたしました。

来校の際は、校舎入口にて検温・消毒の後、マスク着用で距離をとって座っていただきました。

講演や対談などではアクリル板を設置しマスクを外してお話しいただきました。実験室に設置された空気清浄機ならびに、ドラフトチャンバーを稼働させ、ドアを開けて換気に留意いたしました。

⑤配信風景


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