# 環境テクノロジー科
Environmental Technology

#環境テクノロジー科

2年制専門士職業実践専門課程

在学中に高い技術力を身につけ、
環境技術者として社会に貢献している卒業生多数!

環境テクノロジー科 環境テクノロジー科

ABOUT

人間社会と自然環境のバランスを
適正な状態を保つために必要な知識と技術を学び、
目指すべき持続可能な社会の構築に貢献できる環境エンジニアになる。

環境全体について学び、たくさんの実習をとおして、人間の生活環境と動植物が生息・生育する環境を適切に保つための技術を身につけ、人間社会と自然環境のバランスがとれた持続可能な社会に貢献できる環境技術者になれる学科です。

  • 2年後のワタシ!

    環境調査・測定・分析および処理(浄化)技術を修得し、自然環境保全分野、環境汚染防止分野、廃棄物処理・資源有効利用分野で活躍できる環境エンジニア

  • 目指す仕事

    水処理技術者/公害防止管理者/環境測定分析士/環境計量士/廃棄物処理技術者/
    自然環境保全技術者

FEATURES

学科の特色

自然環境と人間社会のバランスを考えられる
「環境技術者」になる

私たちは、水・大気・土壌などの物質や動植物の営みからなる「自然環境」と人間がつくりだした「社会環境」の中で暮らしています。自然からの恩恵がなくては人間社会は成り立たず、私たちの行動は自然にさまざまな影響を与えます。環境テクノロジー科では、環境全体を学び、たくさんの実習をとおして、地球上の全ての生き物が、豊かな生活を送り続けられる環境をつくり、その環境を守る技術を身につけます。

“当科ならでは”

自然環境と社会環境の両方を学ぶからこそ、
活躍できるフィールドが広がります。

Features01

自然環境を守るために
自然環境の保全技術を学ぶ

森林・公園・水辺などにおける多様な自然環境が、地域の自然的・社会的条件に応じて体系的に保全されるための知識を学びます。

Features02

水環境・大気環境を守るために
分析・浄化の技術を学ぶ

人の健康が保護され、わたしたち人間が暮らす社会環境と自然環境が適正に保全されるよう、大気・水・土壌やその他の環境の自然的構成要素を、良好な状態に保持するための知識を学びます。

CLASS INFORMATION

授業紹介

[ 自然環境を守るために ]自然環境の保全技術を学ぶ

自然環境調査・保全実習

緑地管理や保全活動、野生生物調査、国内環境研修などの「フィールドワーク」を通じて、環境保全の素養を身につけます。

主なフィールドワーク先

  • 檜原村
  • 光が丘公園
  • 昭和記念公園
  • 御岳山
  • 奥多摩
  • 長池公園  など

フィールドワークって何をするの?

実際に郊外に出かけ、動植物の生息・生育状況のモニタリングや、水生生物の同定、植生調査・鳥類調査など、自然環境の調査・管理・保全に関してその道のプロから学びます。

檜原村

「フジの森」の脇を流れる矢沢川で、水生生物の調査を実施します。

長池公園

図鑑による植物の同定や、自然環境保全のための里山の管理作業体験などをおこないます。

  • 奥多摩

  • 御岳山

  • 光が丘公園

  • 小峰公園

[ 社会環境を守るために ]分析・浄化の技術を学ぶ

環境分析・処理技術の基礎から応用まで網羅した実習

器具の洗浄方法や選び方などの基礎から、機器分析や環境浄化技術の応用まで、幅広く学びます。

  • 機器分析実習

  • 化学実習

分析・測定・浄化の知識と技術を実践で養う!

世界中で環境保全に必要な水質分析のニーズが高まっている中、当科では分析・調査の技術以外に「浄化する技術」も、しっかり学びます。

  • 物理化学的水処理実習

  • 大気測定実習

今野 祐二 先生

自然と社会への貢献を目指す環境テクノロジー科の使命と展望

「環境の保全」とはどういう意味を持つのでしょうか?・・・環境基本法第14条に次のように掲げられています。人の健康が保護され、及び生活環境が保全され、並びに自然環境が適正に保全されるよう、大気、水、土壌その他の環境の自然的構成要素が良好な状態に保持されること、さらに、生態系の多様性の確保、野生生物の種の保存、その他の生物の多様性の確保が図られるとともに、森林、農地、水辺地等における多様な自然環境が地域の自然的社会的条件に応じて体系的に保全されること、とあります。当科は1996年につくられ、日本が目指す「環境の保全」に貢献できる人材育成を目標に、「自然環境保全」と「公害防止(処理)技術」を身につけた「環境エンジニア」の育成を柱に、これまで多くの人材を輩出してきました。これからも健全で恵み豊かな環境を維持しつつ、環境への負荷の少ない健全な経済の発展を図りながら、持続的に発展することができる社会(持続可能な社会)づくりに興味を持つ若者たちと一緒に私自身も成長し続けたいと思います。

先生と距離が近いから、学びの意欲も高まる!

先生との距離の近さが、当科の魅力のひとつ。先生は学生が理解するまで徹底的に教え、気軽に質問できる関係性を築くための工夫をしています。そのため、学生は不安を感じることなく安心して学ぶことができ、学習意欲の向上につながっています。

FACILITIES

FACILITIES

充実の設備

  • 環境分析室

    環境分析室

    主に化学実習をおこなうための実験室で、水や大気・排ガスの測定技術や水処理技術を学びます

  • 機器分析室

    機器分析室

    環境や生体内に含まれる微量成分の分析方法を学び、電子顕微鏡で細胞や微生物の形状、食品の構造などを分析します。

  • 環境分析室

    環境分析室

    主に化学実習をおこなうための実験室で、水や大気・排ガスの測定技術や水処理技術を学びます

  • 機器分析室

    機器分析室

    環境や生体内に含まれる微量成分の分析方法を学び、電子顕微鏡で細胞や微生物の形状、食品の構造などを分析します。

自分の「好き」を活かそう!環境テクノロジー科の 自分の「好き」を活かそう!環境テクノロジー科の

高校時代に学んだSDGsを
発展させよう

これからの持続可能な社会の実現に向けた自然と人間との関わり方について、あらためて認識できる研修を設けています。国内環境研修(選択科目)は、世界自然遺産登録地の「小笠原諸島」「屋久島」などを計画しています。

SDGsにもつながる学び

SDGs(エスディージーズ)とは国際連合により採択された、持続可能な開発目標を指します。「貧困をなくそう」「飢餓をゼロに」など、2030 年までに17項目の目標達成をめざす世界的な取り組みです。「海の豊かさを守ろう」「陸の豊かさも守ろう」など、環境テクノロジー科での学びにもつながっています。

SDGs(エスディージーズ)

野外実習をとおして自然環境の
調査・保全技術を学びます!

教室でおこなう講義だけで環境について学べるわけではありません。実際に調査対象区域に足を運び、サンプリングの方法やモニタリング調査の手法、野外活動における安全管理などを学びます。

  • 井戸水の鉄分除去

    井戸水の鉄分除去

    都内公園内の池の水源(井戸水)には鉄分が多く、水生生物への影響が懸念されおり、最適な鉄分除去方法を検討しました。

  • 水生生物の絵本製作(環境教育用)

    水生生物の絵本製作(環境教育用)

    都内公園の一般利用者に、水辺に生息する生物に対して興味・関心を持ってもらうため、環境教育用の絵本図鑑を作成しました。

  • 檜原村矢沢川の水生生物調査

    檜原村矢沢川の水生生物調査

    例年6月頃に授業で実施してきた西東京の奥多摩にある矢沢川の底生生物調査の結果から、近年の環境変化を調査しました。

  • 都市型養蜂の調査

    都市型養蜂の調査

    都内で実践している養蜂について調査し、学校で養蜂をおこなうために必要な条件や問題点等を提案しました。

  • コーヒー抽出残渣の活性炭化

    コーヒー抽出残渣の活性炭化

    学校のテラカフェから廃棄されるコーヒー粕を活性炭として再利用できないか、実験をとおして検証しました。

  • 竹林問題に関する調査

    竹林問題に関する調査

    放置竹林を宝地竹林にするために、竹の特長を活かした色々な活用方法を調査し、自ら体験・実践しました。

STUDENTS VOICE

在校生の声

実習を通じて失敗から学び、
将来の仕事に活かしたいと思います

高校の自然科学部で生物や化学の実験に触れ、生物関連の仕事に興味を持ち、環境テクノロジー科に進学しました。新たに環境のことを知り、実習を通じて失敗から学び、将来に活かせる経験を積んでいます。図書室で資格勉強や課題に取り組んだり、授業やフィールドワークで自然環境を実体験したりする時間が特に好きです。現在は資格勉強に力を入れ、わからないことは徹底的に調べ、自己成長に努めています。

環境テクノロジー科 2年

田代 士恩さん東京都立八王子拓真高等学校出身

GRADUATES VOICE

卒業生の声

卒業生の声
環境テクノロジー科

水を守り、社会を支える
フィールドエンジニア

水ing株式会社
東京維持管理センター管理事務所勤務

前野 健吾 さん
2022年3月卒業/私立N高等学校出身

もともとインフラ業界を志望していて、2年という短い期間で働くための技術を身につけられる環境テクノロジー科に入学しました。インフラを目指したのは、性格的に人前に出ていくタイプではありませんが、縁の下の力持ちとして世界を支えるような仕事をしていきたいと考えたからです。

授業では、特に野外学習が印象に残っています。野外学習では、クラスで郊外の公園に通い植生調査をおこないました。昔から自然が好きなので草木を見たり触れたりするのも楽しかったですし、班ごとの授業なのでチームワークを高めるために努力をしたり、自分が果たすべき役割を考えて行動できたことは今の自分の力になっています。普段の授業や実験でもグループでレポートをまとめて発表する機会が多かったのでコミュニケーション力やプレゼン力もつきました。また、頻繁に現場のプロが指導してくれる機会があって、業界の最前線がわかるのもメリットです。私が就職した水ing株式会社も東京テクニカルカレッジの後援会企業で、授業で講義を聞いたのがきっかけで興味を持ちました。水は人間にとって絶対に必要ですし、仕事として確立されている点にも魅力を感じました。先輩たちもたくさん入社していて、その点でも心強かったですね。

現在はフィールドエンジニアとして、八王子にある大規模な大学に常駐し、学内にある汚水処理場の運転管理や点検業務をおこなっています。交代制で基本は一人で管理をします。微生物を使って水を浄化したり、空気の供給量を調整したりといった調整作業は経験値によるところが大きく、そこが難しいところですが、先輩たちから教わりながら経験を積み上げています。誰かがやらなければならない仕事を確実に全うしていくことが僕の幸せです。今後は、技術者不足に対応できるように、現場や作業の改善で業務の効率化を図れる人材になりたいですね。

進路を考えている皆さんにお伝えしたいのは、後悔のないようによく考えてから進路を選択することと、選択を後悔しないように自発的に行動することが大切だということ。

人生は選択の連続だと思いますが、どうか恐れずにいろいろなことに挑戦してみてください。

QUALIFICATION / EMPLOYMENT

資格・就職

主な資格

公害防止管理者/ 毒物劇物取扱責任者/ 危険物取扱者/ 有機溶剤作業主任者/ 特定化学物質及び四アルキル鉛等作業主任者/ 環境再生医(認定校)/ 生物分類技能検定/ 環境社会検定試験(eco検定)/ ビジネス能力検定(B検)ジョブパス など

主な就職先

環境プラント(水処理・廃棄物処理)系

水ing(株)/ ヴェオリアジャパングループ((株)西原環境/ 日本環境クリアー(株))/ (株)クリタス/ (株)朝日エンジニアリング/ (株)サニコン/ アイワエンジニアリング(株)/ CRESS TECH(株)/ 荏原環境プラント(株)/ 三友プラントサービス(株)/ 高杉商事(株)/ (株)ハチオウ/ アクアイースト(株)/ (株)ショウエイ など

環境調査・分析系

(株)オオスミ/ 東京テクニカル・サービス(株)/ グリーンブルー(株)/ (株)産業分析センター/ ヴェオリア・ジェネッツ(株)/ (株)西原衛生工業所/ JFE東日本ジーエス(株)/ (株)環境コントロールセンター/ (株)データベース/ (株)総合水研究所/ エコア(株)/ (株)江東微生物研究所/ (一社)京都微生物研究所/ 日本分光(株)/ 環境保全(株) など

その他環境関連

大成温調(株)/ ダイキンエアテクノ(株)/ 鹿島建物総合管理(株)/ 三菱重工冷熱(株)/ テスコ(株)/ (株)アステム/ リペア(株)/ (株)日立プラントサービス/ 風間造園(株)/ (株)ユニバーサル園芸社/ (株)シー・アイ・シー など

TOPICS

トピックス

「30by30」って知っていますか?

30by30(サーティ・バイ・サーティ)は、2030年までに生物多様性の損失を食い止め、回復させる「ネイチャーポジティブ」というゴールに向け、2030年までに陸と海の30%以上を健全な生態系として効果的に保全しようとする目標です。日本は2021年時点で陸域の約20%、海域の約13%を保護地域として保全しています。2030年までに陸域については10%(埼玉県10個分)を自然保護の場に変えていかなければならないことになります。この目標を達成するために、効果的な地域をベースとする手段として、保護地域ではないが、効果的な生物多様性保全が行われている場所、人と自然の共生地域をOECMに(Other Effective area-based Conservation Measures)認定し、保全地域を拡大していくことになりました。当科は、この環境省自然共生サイト「OECM」に認定された「八王子市長池公園」(管理:NPO法人フュージョン長池)を自然環境保全の学びのために校外実習先のひとつとしています。

公害防止管理者(国家資格)対策も実施

公害防止管理者として、公害発生施設又は公害防止施設の運転・維持・管理、燃料・原材料の検査等をおこなう専門家です。公害は決して過去の話ではなく、公害発生施設を稼働させる限り、将来に渡って公害防止を継続していく必要があります。この国家試験は、水質関係、大気関係、騒音・振動関係、ダイオキシン類など13の区分があります。当科ではこのうち、水質関係および大気関係について学ぶことができます。公害防止管理者ですから難易度もそれなりに高く、当科では水質関係第四種について対策講座を実施しています。

授業全体の約7割が実験・実習

教室でおこなう講義だけで環境について学べるわけではありません。実際に調査対象区域に足を運び、サンプリングの方法やモニタリング調査の手法、野外活動における安全管理などを学びます。

  • 2年間でなんと!実験・実習1320時間 全授業の70%
  • 野外活動
  • 実験
  • 実験
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