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2023.09.28 バイオテクノロジー科

オリジナルアロマキャンドルをつくる!2023年RJP活動報告 №1(東京テクニカルカレッジ バイオテクノロジー科)〔131〕

東京テクニカルカレッジ(TTC)にはRJPというユニークな授業があります。RJPは、Real Job Project(リアルジョブプロジェクト)の頭文字で、学生が主体となり企画、予算計画、実行、振り返り、改善など仕事で必要なプロセスを授業を通して学べるTTC独自のプログラムです。バイオテクノロジー科では、実験で身につけた仮説検証のノウハウを活かして、モノづくりや理科実験、花壇整備などを行いバイオテクノロジーの魅力を発信しています。この活動を通して、チームで考え、問題を解決する力を養うのが狙いです。

今年のバイオ科は1,2年生混合の6班編成で、毎週金曜日の午後(6~12月)にRJPの活動をしています。今回のブログでは、アロマキャンドルを制作しているモノづくり班の取り組みをご紹介します。

炎の「ゆらぎ」に癒されるというキャンドル好きな男子が集まったアロマキャンドル班。「キャンドルは結構奥が深いんです。実験でキャンドルの色、炎の色、香りを検証し、最高のオリジナルアロマキャンドルをつくるのが目標です!」と班長のKさん。

検証1 キャンドルの着色

まず取りかかったのは、ロウの着色です。3種類のクレヨンを使って、一番着色のいいクレヨンを選びました。

実験の結果、着色に向いているのは石油系のクレヨンであることがわかりました。続いて、いろいろな色み(赤、橙、黄、青、紫)のクレヨンを使って色の濃淡のスケールを作製することにしました。

クレヨンの量が0.1gと0.05gではロウの着色にあまり差がありませんでしたが、0.01gにするとパステル調の淡い色調をつくることができました。

検証2 キャンドルの芯の素材

続いて検討したのが、キャンドルの芯の素材です。ティッシュ、紙紐、タコ糸をねじりロウに漬け、干して固め、芯を手作りしました。

芯が出来上がったら、市販のロウに差し込んで燃え方を確認しました。

実験の結果です。タコ糸は点火後すぐに消えてしまいました。ティッシュの芯では炎が大きく、風で揺れると黒い煙がでてしまいました。今回の素材では、紙紐を1/4に切りねじってロウ漬けした芯が一番よいことがわかりました。

検討3 香り

続いてキャンドルにアロマの香りをつけるため、香料を手作りすることにしました。ハーブ類(ローズマリー,レモングラス)や香辛料(シナモン)、レモンの皮、バニラビーンズを溶剤に漬け込み香り成分を抽出しました。

甘い香りがクラスに漂います。一番人気はバニラビーンズから抽出したバニラの香りでした。シナモンの香りは驚くほどパンチが効いていました。レモングラスは「青臭い」「草っぽい」と不人気(^_^;)次回は、ロウに香りをつける予定です。

検証4 炎の色

金属元素の炎色反応を応用してキャンドルの炎の色をカラフルに変えようと実験を開始しました。Li(リチウム)、Na(ナトリウム)、K(カリウム)、Ca(カルシウム)、Ba(バリウム)、B(ホウ素)、Cu(銅)などの金属塩を準備し、ステアリン酸とエタノールに溶解して火をつけると….

緑の炎はホウ素、赤の炎はリチウム、オレンジの炎はナトリウムでしょうか。炎色反応は映えますねぇ。熱で溶解したロウに、そのまま金属塩の粉末を投入しても溶けません。炎色の異なる固形のキャンドルをどう作るか、これから4期にかけて実験で検証していく予定です。

キャンドルの色、香り、そして炎の色を自由に作り変えられたら本当に感動ものです。バイオ科製のオリジナルアロマキャンドルの完成を楽しみにしています♪

バイオ科ブログは第1、3金曜日にお届けしていますが、これに加え月末の金曜日はバイオ科のRJP活動を紹介していきます。

来月のRJPブログ(10月27日)は、食品発酵班の活動を紹介します。どうぞお楽しみに★

RJPとは(TTC HPより)

文責: 宮ノ下いずる

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