「医学の最先端 大学の研究室で研究助手として働く!」2022年 内定者インタビュー 第6弾 (バイオテクノロジー科)〔106〕
本日のバイオ科ブログは、2022年度の内定者インタビュー第6弾です。大学の医学部の研究室から研究助手として内定を頂いた学生の就職活動の様子をご紹介します。
慶應義塾大学医学部 リウマチ・膠原病内科 研究助手 内定
バイオテクノロジー科 2年 本間 さん
千葉県立検見川高等学校 出身
本間さんは、小学生の頃から理科の実験が好きでした。インターネットを使えば科学の知識を簡単に手に入れることができますが、その内容の信ぴょう性には疑問があります。本間さんは、不確かな情報に振り回されるのではなく、自分で実験をして調べてみたいと、実習が充実しているTTCのバイオテクノロジー科に入学しました。
幼少時代は、若年性リウマチになり関節炎に悩まされた経験がある本間さん。TTCの免疫学の授業で、自己免疫疾患であるリウマチのしくみを学んだことがきっかけで、医学への興味が一気に高まりました。将来は、実験技術者として医学・医療の発展に貢献したいと、最先端の医学研究をしている大学で働くことを目指して就職活動を開始。努力の甲斐あり慶應大学医学部 リウマチ・膠原病内科研究室の研究助手として内定を頂きました。
〈TTCバイオ科で好きな教科〉
免疫学、微生物学、動物細胞工学実習→ 担当:吉本先生 (吉は土に口)
RJP活動(微生物アートをつくっています)
――――就職活動の流れ
会社説明会(7社)(学校の合同説明会を合わせると11社)
エントリー(6社)採用試験(6社)
▼ 1年生12月 就活スタート
▼1年生1月~5月 他社会社説明会
▼2年生 6月 研究室見学
▼2年生 8月上旬 一次面接
▼2年生 8月下旬 二次面接
▼2年生 9月 内定
――――研究助手を志望した理由を教えてください。
私が内定を頂いた研究室のラボマネージャーは、東京テクニカルカレッジ(TTC) バイオテクノロジー科の非常勤講師でもある、吉本先生※です。免疫学、細胞工学の講義をしていただく中で、先生自身の研究についてもお聞きすることができ、大変興味を持ちました。
私自身が若年性リウマチという自己免疫疾患を患った経験があることや、細胞培養実習が好きだったことも志望理由の一つです。
※吉本先生の吉は土に口
――――就活を通して大変だったことは何ですか。
説明会に参加し、エントリーすると、とんとん拍子で進むところです。履歴書、エントリーシート、作文、経歴書など、提出しなければないないものが一気に増えて、学校のレポートの提出と重なるととても大変でした。その他に、エントリーをしても書類だけで落とされることがあり気持ちが沈んでしまうこともありました。
――――自己分析はどのように行いましたか?
自分がどんな人間なのか考え、思いついたことについて「なぜそう思うのか」と繰り返し自問自答して書いていきました。
――――就職活動でこれをやっておいて良かったと思うことはありますか?
普段の学校の勉強をしっかりやることです。それくらいしかアピールポイントが見つからなかったので、真面目にやっておいて良かったと思いました。他にアピールできるところがある人が羨ましいです。
――――就職活動で行き詰った時に、気分転換にしていたことは何かありますか?
エントリーシート等に何を書けばよいか迷ったときは、散歩に行ったり、長風呂したりしてました(笑)。気分転換中に何かしら思いつくことが多かったです。他にも、泣く(笑)、寝る、食べる、人に話すことでストレスをためないようにしました。
――――これから就活が始まる後輩たちにアドバイスはありますか?
あせらないことです。内定が決まらなくても死ぬわけではありません。就活に真面目に向き合いすぎると、心が苦しくなって病みます。ほどほどにすればいいのかなと思います。
――――TTCでの生活も残り半年を切りました。特に楽しかった思い出はありますか?
最近だと長野代替研修で行った中野散策が楽しかったです。ひたすら歩くので、しんどいだけかと思っていましたが、友達とこんなに楽しく話しながら歩けるとは驚きました!本当にいい思い出になりました。
私の知る本間さんは、とにかく人一倍努力する学生です。実習がない日もかかさず培養細胞を観察していますし、マウスの保定の練習も毎日しています。「最近、マウスたちの元気がないというか、つやがないように感じます。」「細胞がややいびつで増殖が悪いようです。」毎日観察しているからこそ、ちょっとした変化を見逃しません。実験に真摯に向き合う彼女に、私たちは信頼をよせています。
本間さんがいつも大切にしていることは、感謝する心です。「自分を成長させてくれる周りの方へはもちろんですが、実験動物にも常に『ありがとう』の気持ちで接しています。」と本間さん。コツコツ取り組める勤勉さと誠実さを併せ持っているのが彼女の最大の武器だと思います。彼女なら医学研究を支えるすばらしい技術者として活躍するはずです。これからも応援しています。
◆内定者インタビュー バックナンバー◆
2022年度 内定者インタビュー第1弾『運も味方に!文系から理系へ転身 大手食品会社に内定』
2022年度 内定者インタビュー第2弾『焦らず自分らしくを貫いて 高校からの夢である微生物を用いた物質生産を仕事に』
2022年度 内定者インタビュー第3弾『学業と就活の両立は大変!計画的なスケジュール管理で内定を引き寄せる』
2022年度 内定者インタビュー第4弾『専門人材育成訓練生として専門学校で学び就職する!』
2022年度 内定者インタビュー第5弾『高校の部活動で培ったプレゼンテーション能力を武器に就活! 再生医療分野で細胞培養技術者になりたい』
2022年度 内定者インタビュー第7弾『高校時代の厳しい部活動経験が就活に役立った! やり切る力と謙虚な心』
2022年度 内定者インタビュー第8弾 『実験の成功体験・失敗体験の繰り返しが 自己効力感UPにつながる!』
2022年度 内定者インタビュー第9弾『自分イノベーション!社会人からの『学び直し』で新たな人生を切り拓く』
2022年度 内定者インタビュー第10弾『就活は自分と向き合う大切な時間 自分を知ると自分に合う企業が見えてくる』
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文責: 宮ノ下 いずる