『就活は自分と向き合う大切な時間 自分を知ると自分に合う企業が見えてくる』2022年度 内定者インタビュー第10弾 (バイオテクノロジー科)〔113〕
今回のバイオ科ブログは2022年度内定者インタビュー第10弾です。酒類から食品、酵素、医薬品までを製造販売する会社から内定をもらった学生の就職活動の様子をご紹介します。
合同酒精 株式会社 内定
バイオテクノロジー科 2年 鶴岡さん
千葉県立松戸六実高等学校出身
「なぜ日焼け止めクリームを塗ると日焼けしないのか」そうした疑問から科学に興味をもった鶴岡さん。紫外線から肌を守るしくみやクリームの成分を勉強したいと、高校2年の時に化粧品開発コースがある専門学校に見学へ行きました。見学先では、化粧品以外に食品や医薬品の開発コースがあって、自分の知らないバイオテクノロジー分野がたくさんあることを知り興味が広がりました。TTCバイオ科のオープンキャンパスに参加して、コース選択がなく、バイオ分野を幅広く学ぶことができる点に惹かれ、入学を決めました。
鶴岡さんは、幼少時代からダンスが好きで、高校時代はダンス部に入部しました。汗と涙の厳しい練習を経て、みごと全国大会に出場。「夢だったステージに立てて、本当に嬉しかったです。仲間と踊る楽しさや諦めないで努力すれば夢が叶うことを、ダンスから学びました。」と笑顔で振り返ってくれました。TTCの鶴岡さんは、いつも誰かを気遣い、相手のことを優先に考え行動します。協調性の高さは、ダンス部でチームワークを大切に過ごした経験で磨かれたのですね。
「自分の商品を作りたい!」という夢をかなえるため、商品開発や製造ができる企業を中心に就職活動をおこないました。そして、酒類から酵素や診断薬まで幅広く製造・販売している合同酒精株式会社からみごと内定を頂きました。
TTCバイオ科で好きな教科
微生物学実習 (担当:松井先生)
細胞工学実習(担当:吉本先生)
――――就職活動をいつから始めましたか?
会社説明会(7社) エントリー(6社) 採用試験(5社)
▼ 1年3月 就活スタート
▼1年3月 他社説明会
▼2年6月上旬 工場見学・1次面接
▼2年6月下旬 2次面接
▼2年7月 最終面接
▼2年8月 内々定
――――就活を通して大変だったことは何ですか?
面接の対策です。
初対面の人と話すことが苦手なので、上手く言葉にできなかったり、緊張から考えていた志望動機を忘れてしまったことがあります。自信を持って話せるように、頭の中で何度も練習しました。
――――自己分析はどのように行いましたか?
「自分が知っている自分」と「他者から見た自分」は、違うところがあると思ったので、親や友達に自分の長所や短所を聞いてメモに書き留めていました。
――――これをやっておいて良かったと思うことはありますか?
学校の履修判定試験の勉強です。
企業の方に成績のことで良い評価をいただいたので、しっかり勉強しておいて良かったと思います。
――――ズバリ勝因はなんだと思いますか?
企業をたくさん調べて、自分と相性のよい会社を選べたことが勝因だと思います。
合同酒精株式会社は面接で私の話を丁寧に聞いてくれました。私も友人の話を親身に聞くことを大切にしているので、「傾聴」に重きを置いている会社に内定を頂けて嬉しかったです。また、フレンドリーな社風も私の理想とするところでした。
――――これから就活が始まる後輩たちにアドバイスはありますか?
就活は自分と向き合える良い機会です。自己分析するときに、他者から自分のことを客観的に聞けたので、今まで気づかなかった自分を知ることができました。例えば、私は聞き上手らしく相談しやすいと言われたのが嬉しかったです。
また、就活がうまくいかなくても、絶対に焦っちゃダメです!焦ったら自分の本当に行きたいところを逃してしまいます。就活中でも、実習や座学の授業を手を抜かずに受けて、1日1日、大切に過ごすことが大事だと思いました。
――――TTCでの生活も残り2か月になりました。思い出に残っているエピソードを教えてください。
クラスメイトと実習したり、掃除したり、おしゃべりしたり…そんな何気ない日常が大好きです。学生生活があと2か月だと思うと本当にさみしくなります。
1年半前のバイオのことを何もわからなかった頃を振り返ると、ずいぶん成長したなと感じます。例えば、顕微鏡操作1つにしても、細胞数の計測もできますし、プレパラートを作ってすぐにピント合わせができるようになりました。それは、日々の実習や講義の積み重ねのおかげだと思っています!まだ、卒業研究が残っているので、残り2カ月悔いのないように学生生活をおくりたいです。
RJP活動では、ヘチマやアサガオでグリーンカーテン作りをした鶴岡さん。実ったヘチマで、以前から興味があったヘチマコロン作りにもチャレンジしました。
鶴岡さんの好きな言葉は『塵も積もれば山となる』です。些細な行動も、時間をかけて続ければ、やがて大きな結果につながることを、彼女はこれまで経験から学んできました。真面目にコツコツ粘り強く取り組める忍耐力と他者を思いやる優しさを合わせもつ鶴岡さんなら、就職後も周りに信頼され、慕われることでしょう。これからますますの活躍を楽しみにしています。
◆2022年度 内定者インタビューバックナンバー◆
内定者インタビュー第1弾『運も味方に!文系から理系へ転身 大手食品会社に内定』
内定者インタビュー第2弾『焦らず自分らしくを貫いて 高校からの夢である微生物を用いた物質生産を仕事に』
内定者インタビュー第3弾『学業と就活の両立は大変!計画的なスケジュール管理で内定を引き寄せる』
内定者インタビュー第4弾『専門人材育成訓練生として専門学校で学び就職する!』
内定者インタビュー第5弾『高校の部活動で培ったプレゼンテーション能力を武器に就活!再生医療分野で細胞培養技術者になりたい』
内定者インタビュー第6弾『医学の最先端 大学の研究室で研究助手として働く!』
内定者インタビュー第7弾『高校時代の厳しい部活動経験が就活に役立った!やり切る力と謙虚な心』
内定者インタビュー第8弾『実験の成功体験・失敗体験の繰り返しが自己効力感UPにつながる!』
内定者インタビュー第9弾『自分イノベーション!社会人からの『学び直し』で新たな人生を切り拓く』
東京テクニカルカレッジ バイオテクノロジー科 講師紹介
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文責: 宮ノ下いずる