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2022.06.10 バイオテクノロジー科

卒業生インタビュー きっかけはTTCバイオ Part6『実験を貪欲に取り組んだ学生時代 あの時の経験が今の私を支えています』(バイオテクノロジー科)〔088〕

前助手が5年勤務したTTCバイオ科を退職するとき、卒業生からたくさんのビデオメッセージが届いた。その中に、3年前に卒業した西村さんがいた。相変わらず、周りをほっこりさせる朗らかな笑顔。西村さんと言えば、忘れられないのが人一倍、実験に貪欲な学生だったことだ。「これも調べていいですか?」と卒業研究発表の数日前まで実験をしていた姿が脳裏に焼きついている。いまから実験して、発表会に間に合うのかとこちらが不安になった。結果的に、素晴らしい研究発表をしたので心配は無用だったのだが。

卒業した今も、西村さんはあの頃のようにワクワクしながら実験をしているのだろうか。懐かしさが募り、メールで近況を伺うと、忙しくてTTCには行けないがリモートならと卒業生インタビューを引き受けて頂けることになった。

——–東京テクニカルカレッジ(TTC)のバイオテクノロジー科を志望した理由を教えてください。

TTCのバイオテクノロジー科を志望した理由は、大きく2つあります。 

1つ目は、化学、微生物、動物、植物、食品など様々な分野の実験や講義を受講でき、それを基礎から学ぶことができるところです。

高校では普通科ではなく園芸科で学んだため、栽培、フラワーデザイン、植物バイオなど専門の知識はありましたが、植物以外の知識は乏しいのではないかと感じていました。大学に進学しても普通科出身の人と同じように授業についていけるか心配で、大学と専門学校のどちらに行こうか迷っていました。 様々な学校のオープンキャンパスに参加してみて、TTCのバイオテクノロジー科なら、基礎から授業を学べること、卒業後も大学編入や就職など幅広く進路を選ぶことができると思ったので入学を決めました。

2つ目は、植物分野を学べるところです。

高校での学びから、将来、品種改良をしてみたいという夢があり、TTCの2年次から植物バイオを学べることは魅力でした。また、たとえ、植物方面で就職できなかったとしても、他の分野の授業を受けているので就職には困らないと思い志望しました。

——-学生時代の心に残っている思い出を教えてください。

思い出はたくさんありますが、一番心に残っているのは学生スタッフの思い出です。学生スタッフの仕事は、オープンキャンパスの運営サポートです。この仕事を通して、他学科の学生や見学者と交流ができました。

「オープンキャンパス楽しかった!」と見学者に直接言われたり、リピーターで参加してくれた見学者が私のことを覚えていてくれたりと、とてもやりがいを感じました。実際に、見学者が次年度入学してきたときは、本当に嬉しかったです。

また、学生スタッフの先輩方には『人をどのように動かすとスムーズにすすめられるか』などを教えて頂き勉強になりました。

 

1) 授業について

実習が重なった時は、レポート期限も重なることがあり、慌ただしい日々でした。時計を見ながら〆切ぎりぎりまで修正しながら書いていたのを思い出します。また、実習は 2人1組で行い、たくさんの試薬を調製するため、相方と分担してコミュニケーションをとりながら作業しました。TTCでは、失敗したら結果が出るまで何度も実験できるので力がつきました。

 

2) 卒業研究について

はちみつの生理活性を題材にして、5種類(ソバ・リンゴ・サクラ・アカシア・レンゲ)のハチミツに含まれる成分や抗菌作用、ガン細胞抑制効果を調べました。実験手順を調べ、試行錯誤を繰り返しました。失敗続きでしたが、壁が現れるたび、解決したくなって必死に実験をしました。今思うと、あの短期間で結果をだそうとしていたのですから、少し無謀だったなと思います(笑)。しかし、とことん自分達で考えて行うことができた卒業研究だったので、達成感を得ることができました。

3) イベントについて

まずは、長野研修ですね。1年生のときは、行きも帰りも電車のトラブルがありましたが、先輩や同級生と交流するいいきっかけになりました。また、長野の自然に触れ非日常が感じられてよかったです。

そして、忘れられないのが学園祭です。学科ごとに、学園祭に向けて準備するのですが、中々意見がまとまらなかったり準備が滞ったりして大変でした。ですが、無事に当日を迎えることができてよかったです。学科では理科実験教室を開催しましたが、それとは別に、クラスメイトとハロウィン仮装をしてコンテストに出場したのもいい思い出です。

 

4) 先生について

わからないところをわかるまで教えてくれる先生方が多いです。英語で実験書を読んで、実際に実験をする松延先生のバイオ英語の授業が楽しかったです。それから、吉本先生の免疫学の授業では『はたらく細胞』のキャラクターがでてきたので、とてもわかりやすく覚えやすかったです。他にも、就職担当の松井先生には面接でうまくいかなかったときに、相談するとやさしいアドバイスを頂きました。 感謝しています。バイオ科の先生方はみなさん、親身になって、悩みを聞いてくれるとても良い先生ばかりですよ!&面白い先生方です!

 

5)友人について

 同年代組と年上組が半々のクラスでした。同年代組は高校卒業してすぐにTTCに入った学生、年上組は大学、大学院出身や就職経験のある学生です。 年齢は様々ですが、みんなで和気あいあいとしていた気がします。年上組が、よく勉強を教えてくれました。卒業後も、時々みんなと連絡を取り合ってます。

——バイオ科での学びが現在の仕事(研究)に活きていると感じることはありますか?

TTCで学んだこと(実験内容等)は、今の業務内容に直接は活かされていません。ですが、様々な人と組んで実験した経験は、チームで仕事をする上で活かされていると思います。

 

——先輩から在学生へエールをお願いします。

今は勉強にレポート作成、バイトなど忙しいと思います。その上、コロナ禍で不便なこともあるでしょう。ですが、専門学生時代は今しかありません。学生のときに、「何をやったか」「何が楽しかったか」「何を糧にして頑張ったか」といった経験は、将来の財産になります。どうぞ学生時代を思い切り楽しんでください。きっと、今後の就職活動に活きてくると思います。 冬は必ず春となります。ときには休んで、頑張って下さい。応援してます!

 

——これからの夢を教えてください。

いつか、植物に関する職に就きたいです。20代で様々な経験や資格取得をして知識を増やし、自己研磨し老後に備えようと思います。

西村さんは、卒業後に(株)JTクリエイティブサービスに入社。現在は、たばこの煙に含まれる成分の定量分析を行っている。「やりがいはありますが、また機会があれば植物分野の仕事をしたいですね。」と西村さん。その言葉に、一緒にタバコの組織培養をした日々を思い出した。

数日前、西村さんからメールを頂いた。「先生たちにお会いしたくなりましたので、遊びに伺っても宜しいでしょうか。」もちろん大歓迎!遠隔で会えたのも嬉しいが、対面で話せる機会ができてさらに嬉しくなった。コロナ禍で対面でのコミュニケーションはお互い自粛しがちだったが、今後は感染防止の対策をとりながら、対面で会っていきたい。次はどんな話をしようか、今から楽しみである。

 

 

◆卒業生インタビューバックナンバー◆

Part1 西尾さん(2008年 バイオ科卒)『植物とペンギンが好き!仕事も趣味も楽しむ生き方』

Part2 植竹さん(2008年バイオ研究科卒)『専門学校で培った経験を武器にクラフトビール業界に旋風を巻き起こす!』

Part3 今野さん(2020年バイオ科卒業)『文系大学を出てから専門学校でバイオ技術を学ぶ!医薬品開発を仕事に』

Part4 吉野さん(2021年バイオ科卒業)『私が証明します。いつからでも学び直せる!』

Part5 今村さん(2016年バイオ科卒業)『大学を中退して専門学校へ 挫折経験をバネに 電力業界で働く』

 

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文責:宮ノ下いずる

 

 

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