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バイオテクノロジー科- 命と健康を守るバイオ技術者になる

2年制/専門士/職業実践専門課程

バイオ技術者になり、食品・薬品・医療業界で活躍する

わたしたちの健康や命を守る バイオ技術者になれる学科

2年間集中しておこなうさまざまな実験・実習・講義でバイオ技術者としての基盤となる技術と知識が身につきます。生物の持つ力を調べ、命を守る幅広い分野(食品・薬品・医療・医学など)で活躍できるバイオ技術者になる学科です。

バイオ技術者とは?

バイオテクノロジーは生物の能力を学び、そこから生み出された技術です。バイオ技術者はこの技術を使って、食品や医薬品などのさまざまなものづくりや、医療・検査・分析などをとおして、わたしたちヒトの命を守る仕事を担っています。

01 バイオ分野を基礎からしっかり学ぶ

当科では医薬・医療・食品・生活環境分野が重要と考えています。あらゆる分野で活躍できる技術者を目指します。

02 PCR、電気泳動で遺伝子分析を学ぶ

身につけた化学分析、生物分析技術を基に、遺伝子・医薬・食品分析技術を身につけ、PCR、電気泳動技術を活用して遺伝子分析を楽しく学びます。

03 リアルジョブプロジェクト(RJP)

コーヒーに続いて、何度もテイスティングを繰り返しつくったオリジナルブレンドティーの開発に取り組んでいます。

04 実験スキルがアップする環境

人数分の実験器具をそろえて、1200時間以上の実習時間を使い、経験豊富な先生が一人ひとりにしっかり、実験スキルを教えていきます。

バイオ技術を講義と実習でとことん学ぶ

バイオ分野を基礎から学ぶ

2年間で全員がバイオ分析技術(生物分析技術[微生物・動植物細胞・遺伝子取扱いなど]、化学分析技術)を修得できるカリキュラムとなっています。
さらに2年次の後半には、それまで学んだ技術をフルに活用する総合実験があります。

実習授業(授業の6割)

1200時間以上が実習です!人数分の実験器具を完備。
全員しっかりできるようになるまで繰り返します。

講義授業(授業の4割)

実習の原理・考え方を理解するための講義。
基礎から応用までしっかり学びます。

仕事に直結する多彩なバイオ総合実験

バイオ総合実験(卒業研究・インターンシップ)テーマ例

◎遺伝子・医薬・医療系
  • PCRによるTAS2R38(苦味受容体)遺伝子検出法の開発
  • ヒト遺伝情報とAlu配列のPCR解析
  • PCRを用いた食品や作物中のGM由来のDNA配列の検出
  • 自家製電気泳動装置の作製とDNA解析への応用
◎食品系:食品加工法開発、食品機能解析、アンチエイジング
  • 出汁、その他種々の食品加工に及ぼす水硬度の影響について
  • 乳酸菌発酵生産物の抗ストレス効果について
  • 低カロリーのカステラの開発 -適した材料と配合の検討-
◎生活系:生活関連用品機能、開発
  • 使用する油脂の違いによる石鹸の性質の変化について -油脂の脂肪酸組成の影響-
  • 髪ダメージ回復法の研究 -食品素材を利用したトリートメントの検討-

バイオ技術を活かしたプロジェクト

リアルジョブプロジェクト

仕事は一人ではできません。さまざまな専門家が協力して成果を上げていくものです。専門の知識技術を学ぶだけではなく、他の分野の人とコミュニケーションをとりながら、目標を達成していく。この経験を学校にいるうちに得て、社会で活躍する力をより高めていこうというのがこのリアルジョブプロジェクト(RJP)授業です。
当科では、1Fテラカフェの利用促進、バイオテクノロジー科、バイオ分野を広く知ってもらうことを目標に皆で活動しています。

①テラカフェメニュー開発

●オリジナルブレンドコーヒー(ホット用)をUCCフーヅ㈱との連携で開発

現在はアイスコーヒーの開発検討中。もうじき完成予定!!また、オリジナルブレンド紅茶も㈱リーフルと協同で開発提供しています。その他クッキーやスコーンなどの食品の検討もおこなっています。

②イベント企画、広報企画

●小中学生やご近所の方を対象にした理科実験教室を企画、年2回ほど実施しています

2019年3月28日 バスボム、紙の顕微鏡(米Foldscope社と提携)
2019年7月24日 ビー玉万華鏡、ぶくぶくカラフル水中火山、アルギン酸ビーズ

③店舗デザイン

●緑化(環境テクノロジー科と共同)1Fエントランス、6Fテラス花壇等の整備
●カフェに潤いを持たせることを目標に、緑化や植物などの展示標本づくりを検討

現在はハーバリウムの作製法、花の加工法を検討中。インテリア科とのコラボレーションも予定しています。

学校と企業(UCCコーヒープロフェッショナル株式会社)との連携で開発したオリジナルブレンドコーヒーをテイスティング中

米Foldscope社と提携し、学生による理科実験教室を開催。紙の顕微鏡づくりを体験
紙の顕微鏡
Foldscope Instruments,Inc.

就職は食品、薬品、医療、医学、進路は大学編入と幅広く

2年間でおこなう実習は、1200時間以上です。この時間を使って身につけた技術と知識を求めて、食品・薬品・医療・医学の分野をはじめとするさまざまな業界からの求人があります。
また、メーカーや大学院の研究室で活躍する人や大学へ編入する人もおり、年々進路の幅が広がっています。

就職実績(抜粋)

医薬・医療・化学系
  • 帝人ファーマ㈱
  • ㈱ジェイティクリエイティブサービス
  • 協和キリン㈱
  • ㈱昭和メディカルサイエンス
  • ニプロファーマ㈱
  • 生化学工業㈱
  • ほか
食品系
  • ㈱明治
  • 森永乳業㈱
  • 名糖産業㈱
  • 合同酒精㈱
  • キリンビバレッジ㈱
  • ㈱シャトレーゼ
  • ほか
植物・環境系
  • 三友プラントサービス㈱
  • 相田化学工業㈱
  • 帝人エコ・サイエンス㈱
  • ㈱太平洋コンサルタント
  • ㈱シー・アイ・シー
  • ほか
バイオ研究支援系
  • バイオ・ラッドラボラトリーズ㈱
  • ㈱高長
  • タイテック㈱
  • 広島和光㈱
  • アトー㈱
  • ナカライテスク㈱
  • ほか
公的研究機関
  • 国立研究開発法人理化学研究所
  • 埼玉医科大学 総合医療センター
  • 慶応義塾大学医学部
  • 国立精神神経センター
  • 東京大学大学院医学系研究科疾患生命工業センター
  • バイオ産業情報化コーソシアム
  • ほか
大学編入実績
  • 東京農業大学
  • 神奈川大学
  • 麻布大学
  • 信州大学
  • 東京電機大学大学院
  • ほか

バイオテクノロジー科教員よりメッセージ

松井 奈美子 科長

松井 奈美子 科長

担当分野:
酵素・生化学・微生物関連

バイオに関する技術力や学問を身につけるためには、最後まで諦めずに物事に取り組むことが重要となってきます。最後まで諦めずに実験をする。最後まで諦めずにレポートをつくる。最後まで諦めずに希望の企業の内定を勝ち取る。本学園に入って、最後までやり抜く楽しさを知ってもらいたいです。

大江 宏明

大江 宏明 先生

担当分野:
食品・分離精製・科学関連

これまで医療器や医薬品・食品の生産技術、安全性評価、細胞の分離や微生物の培養など、いろいろ経験しました。どんなことでもやってみると、必ず面白いところがあり、それを見つけて努力を続けると将来必ず役に立ちます。まず自分の興味のあることをやってみる。それを切っかけとしてさまざまなことに挑戦して経験を積んでおこなってほしいですね。

大藤 道衛

大藤 道衛 先生

担当分野:
遺伝子関連

DNA分析の実習を担当しています。バクテリアやヒトのDNAという10 億分の1グラム(ナノグラム)以下の微量な物質を扱うため、マイクロピペット操作や他の物質の混入(コンタミ)を防ぐ手法を身につけます。実験は、無菌環境で細かい作業を段取りよくおこなうことが大切です。この分野は、細胞よりも小さい目に見えない分子の世界を、自分の眼で見えるようにできる楽しさがあります。ナノの世界にチャレンジしましょう。

    • 8:50

      朝当番が前日に洗っておいた器具を片づけ、今日の実験の準備をお手伝い。

      下矢印
    • 9:20授業スタート!

      今日の実習の目的・内容・方法の説明を受けます。ポイントや注意点を授業シートでしっかりチェック!ここが大切です!!

      下矢印
    • 10:00~16:00

      • ① 必要な薬品・器具を用意
      • ②溶液をチェック!
      • ③クリーンルームで作業!
      • ④顕微鏡観察で細胞チェック!
      一人ひとりが実験できる!豊富な「実験器具」
      下矢印
    • 16:10~

      実験結果をふまえて、グループディスカッション。パソコンでデータ処理やまとめ作業も必要です。

      下矢印
    • 授業終了後は、実験室全体を掃除します。掃除終了までが実験だという意識を忘れずに!!

  • 四十澤 康太郎

    バイオテクノロジー科2年 四十澤 康太郎さん(千葉県立野田中央高等学校出身 株式会社明治 内定)

    高校生の時にチョコレートの結晶について学ぶことがあり化学に興味をもちました。バイオテクノロジー科が珍しく、実習量が多いことにやりがいを感じ当校への進学を決めました。実験やレポートが多く、毎日が充実しています。授業で面白いのは、この分野を学ばなければ触ることができない実験機器や試薬を使って実験できること。将来はチーズづくりにチャレンジしたいと思っています。

    わたしの一週間

    1時限 9:20~10:50 免疫学1 細胞工学実験2 栄養生理学 応用バイオ化学実験4 RJP
    2時限 11:00~12:30 免疫学1 細胞工学実験2 栄養生理学 応用バイオ化学実験4 RJP
    3時限 13:30~15:00 分離精製技術1 細胞工学実験2 細胞工学技術 応用バイオ化学実験4 RJP
    4時限 15:10~16:40 分離精製技術1 細胞工学実験2 細胞工学技術 応用バイオ化学実験4 RJP
  • 合同酒精株式会社 酵素医薬品研究所勤務
    2015年卒業 山口 美来さん(埼玉県立越谷技術高等学校出身)

    先生方が熱心に指導してくれます

     もともと食品業界に身を置きたいという漠然とした希望があり、高校卒業後にどのような学校に進学するべきかを調べているときにバイオ技術という言葉を知り、興味を持つようになりました。進学先を東京テクニカルカレッジに決めたのは、オープンキャンパスに行った際、先生方と先輩方が親切だったこと、そして、実験器具が他校よりも豊富に揃っていたためです。

     バイオテクノロジー科の魅力は、自分のやる気次第で、授業だけにはとどまらない活動や学びができる点です。先生方も熱心に指導してくださるため、入学当初はプレート培地に植菌することが苦手だった私も、授業を通じて難なくできるようになりました。

    学んだことは就職にも活かせます

     私は動物や培養、遺伝子等の実験に魅力を感じており、合同酒精株式会社を志望したのも会社の業務内容とマッチし、食にも間接的に携われると思ったからです。

     現在は主力製品ラクターゼのコストダウンのための研究に携わっており、主に菌の育種や培養、分析をおこなっています。その研究で私が取得した活性の高い株が実際の製造に使われ、大きなコストダウンを実現できたときは、今まででいちばんの醍醐味を感じました。

     東京テクニカルカレッジの授業ではさまざまな分野の実験ができるので、きちんと考えて理解し、自分のものにできたら、就職してからも存分に活かせると思います。実験や研究に何かしらのカタチで関わりたいと志す人なら、この学校で学んで間違いはないと思います!


    株式会社JTクリエイティブサービス勤務
    2015年卒業 内野 彩香さん(埼玉県立越谷東高等学校出身)

    白衣に憧れ、顕微鏡に未来を見た幼い頃

     もともと、“白衣を着て仕事がしたい”という漠然とした夢と憧れがありました。幼い頃、母に顕微鏡を買ってもらい、植物の葉や紙の断面などを観察するのが楽しいと感じたのも、今の仕事を志したきっかけです。

     学校選びの際は、何校ものオープンキャンパスに参加し、実際に自分の目で見て確かめました。東京テクニカルカレッジは、器具や機材がとても豊富で、実験道具が一人に一個使える点をメリットと感じました。また、先生方がとても親身に対応してくださったことや、体験させていただいた授業がとても面白かったことも印象に残っています。ここなら深い学びができると思い、入学を決めました。

     バイオテクノロジーと一口に言ってもいろんな分野があるのですが、学校での授業や卒業研究などでさまざまな物質の分析をしていたときに、分析装置の基礎を先生から教えていただいたのがきっかけで、それを活かす仕事は何かと考え、現在の会社にお世話になりました。

     主に化学系の分析業務を手がけていて、私はたばこの煙の成分分析を担当しています。正確にスピーディーにデータを提供するのが仕事です。何度も試行錯誤を繰り返しながら実験方法を考えて、良い結果が出たときはとてもうれしいです。


    貴重な体験を糧に、さらなる高みを目指したい

     先日、長らく取り組んでいた分析法改善が採用になり、分析効率アップに貢献できました。その成果を委託元の会社の皆様も大勢いらっしゃる中でプレゼンテーションをする機会をいただき、緊張もしましたが、とても良い経験になりました。今後も色々な業務に携わって努力を重ねていきたいです。


  • 生化学工業㈱/帝人ファーマ㈱/協和キリン㈱/ニプロファーマ㈱/ちふれホールディングス㈱/㈱タムラ製作所/㈱フコク/㈱メディクローム/㈱日本バイオテスト研究所/㈱明治/森永乳業㈱/名糖産業㈱/江崎グリコ㈱/㈱シャトレーゼ/㈱伊藤園/合同酒精㈱/㈱ボゾリサーチセンター/㈱ケー・エー・シー/日本ステリ㈱/㈱ジェイティクリエイティブサービス/㈱環境研究センター/三友プラントサービス㈱/㈱高長/ナカライテスク㈱/日油㈱/大和サービス㈱/(一財)材料科学技術振興財団/東京大学医学部/東京大学医科学研究所/慶應義塾大学医学部/埼玉医科大学 など

  • 中級バイオ技術者認定/上級バイオ技術者認定/毒物劇物取扱責任者/危険物取扱者乙種第4類/有機溶剤作業主任者/特定化学物質及び四アルキル鉛等作業主任者/環境社会検定試験(eco検定)/食品衛生責任者/情報検定(J検)2級・3級/ビジネス能力検定(B検)ジョブパス3級/Microsoft Office Specialist(Excel, Word) など

バイオテクノロジー科のブログ

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2022.09.23

バイオテクノロジー科

この食品、まだ食べられるかなぁ~。 ちょっと古くなった食品を見つけると、賞味期限や消費期限を確認したり、臭いをかいで食べられるかどうか調べた経験をお持ちの方もいるでしょう。食品の腐敗や、食中毒を引き起こす要因の大半は微生物によるものです。食の安全のため、食品が微生物に汚染されていないかどうかを検査することはとても重要です。 東京テクニカルカレッジ バイオテクノロジー科の微生物学実習では、こうした微生物検査につながる微生物の数を測定する実験があります。 今回、実験で使用する微生物は、黄色ブドウ球菌と酵母です。 まず、基本のおさらいをしましょう。黄色ブドウ球菌(細菌の一種で食中毒菌)と酵母(真菌の一種。カビのように菌糸をつくらない)は単細胞で生活する微生物です。これらを栄養培地にのせると、分裂(酵母は出芽)して細胞が1個から2個、2個から4個へどんどん増殖していきます。肉眼でも見えるほど増殖すると、培地上にはコロニーと呼ばれる菌の集合体が形成します。 1つずつ球状になっているコロニーを単コロニーといいます。単コロニーはもともと1つの菌から増殖したものです。ですので、単コロニーの数を数えると、はじめに培地にまいた微生物の数(生きている菌)を知ることができます。 ではさっそく、コロニーの数から菌数を計測する方法を紹介します。例えば、1ml中に数十億個の微生物が入った検体があるとしましょう。検体中の菌数があまりに多いので、そのまま培地に撒いて培養すると、数えられないほどのコロニーが形成してしまいます。そこで、菌液を生理食塩水で10倍ずつ希釈していき、10-6(100万倍希釈液)、10-7(1000万倍希釈液)、10-8(1億倍希釈液)をつくります。この操作を段階希釈といいます。段階希釈した菌液を培地に塗抹(菌を塗ること)して培養すると下図のようなコロニーが形成されます。それぞれの培地のコロニー数を数えて、希釈倍率を掛け算すると、検体に含まれる菌数を算出することができるのです。(例 10-8の菌をまいた培地でコロニーが30個形成→30✕108個 30億個)「段階希釈を成功させるコツは、希釈した菌液をしっかり攪拌してから次の希釈に使うこと。菌を塗抹する時のコツは火炎滅菌したコンラージ棒を熱いうちではなく、よく冷ましてから塗り広げること」と学生にアドバイスをする松井先生。 学生はしっかりメモをとりながら先生の話を聞いていました。 授業の後は山ほどの洗い物(笑)。微生物を培養した培地はオートクレーブで滅菌してから片づけます。今日も汗をかきながらたくさん実験しましたね。お疲れさまでした!みなさんが身につけた菌数計測の技術は、将来、食品会社の品質管理でおこなう微生物検査で役立ちます。★微生物実習のブログ バックナンバー★2020年 身の回りの菌の培養方法2021年 薬剤感受性試験からの『抗菌効果が期待できるおにぎりの具材は?』2022年10月からバイオ科ブログは第1、3金曜日、学生通信は月末金曜日にお届けいたします。今後とも、東京テクニカルカレッジ バイオテクノロジー科をどうぞ宜しくお願い致します。バイオ科 公式Twitter ほぼ毎日更新♪ バイオテクノロジー科 公式 (@TTCbio) バイオ科の学生Twitterは毎週金曜日更新☆ RJP学生 広報部Twitter(@BioRJP) バイオ科学生のインスタとTikTokも宜しくお願いしま~す(*^ ^*) 文責: 宮ノ下いずる
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2022.09.16

バイオテクノロジー科

今年も『光る大腸菌』の実験が始まりました。2年生はオワンクラゲがもつ光るタンパク質(Green Fluorescent Protein ;GFP)の遺伝子を大腸菌に入れて、大腸菌の体内でGFPタンパク質を発現させる実験をおこなっています。DNAはタンパク質の設計図と言われますが、生体内でDNAの遺伝情報がRNAに読み取られ、タンパク質が作られる一連の流れ(セントラルドグマ)をこの実習で学べます。毎年恒例ですが、緑色の蛍光が観察されると「おお~」と学生から歓声が上がりとても盛り上がります。今年度も、遺伝子組換え体(形質転換した大腸菌)の取り扱いはP1レベルの閉鎖系実験室でフェイスシールドを着用し、密集、密接をさけコロナ感染予防対策をとりながら実施しています。今回のブログでは、大腸菌の体内でどのように緑色蛍光を発するGFPタンパク質が発現するのか、イラストを使って簡単に説明したいと思います。 今回は、Bio-Rad社から販売されているGFP遺伝子を含むpGLOというプラスミドDNAを使いました。pGLOは3つの重要な遺伝子をもっています。1つはGFP遺伝子です。その他に、araC遺伝子とアンピシリン(抗生物質の一種)耐性のAmpr遺伝子をもっています。この3つの遺伝子をもつpGLOを大腸菌に導入(形質転換)すると、それぞれの遺伝子からタンパク質が発現します。その様子をイラストにしてみました。 左下の大きな楕円が大腸菌、右上の環がpGLOを模式的に示しました。pGLOで大腸菌を形質転換すると、Amprの遺伝子からβ-ラクタマーゼが発現しアンピシリンを分解します。そのため、pGLOをもつ大腸菌はアンピシリン入りの培地でも増殖することができます。araC遺伝子からはaraCタンパク質が発現します。このaraCタンパク質がGFP遺伝子の発現のカギをにぎっています。少し難しくなりますが、araCタンパク質とGFP遺伝子の発現について説明してみます。araCはDNA結合タンパク質です。アラビノース※(糖の一種)が存在すると、araCタンパク質にアラビノースが作用し、araCタンパク質の形が変わります。その結果、RNAポリメラーゼがプロモーターに結合しGFP遺伝子の転写が促され、GFPタンパク質がつくり出されるのです。つまり、GFPの発現にはaraCタンパク質に作用するアラビノースが必須。下の写真はpGLOを組み込んだ大腸菌を3種類の培地で培養した結果です。(アラビノースオペロンの説明はここでは省略します)※ L(+)アラビノース使用右端のアラビノースが入った培地でのみ、大腸菌が紫外線照射で緑色の蛍光を発するのが観察されるでしょう。これは、アラビノースがGFPの発現に必要であることを示しています。2年生諸君!GFPの発現にはなぜアラビノースが必要なのか、試験までに説明できるようにしっかり勉強しておいてくださいね(笑)。今回は、大腸菌体内でGFPを発現させていますが、他の遺伝子、例えばインスリンの遺伝子を導入して発現できれば、インスリンを生産することができます。また、青い色素を作る遺伝子をバラに導入して、青い色素を作る酵素を発現できれば青いバラを作ることもできます。「光る大腸菌」の実験から有用な組換えタンパク質を発現する技術に応用できます。来週からは、光る大腸菌のコロニー(菌の集合体)からGFPタンパク質やpGLOプラスミドを抽出し、電気泳動でさらに解析していく予定です(*^^*)注)遺伝子組換え生物の取り扱いは法令 (通称「カルタヘナ法」)を遵守し、組換え生物の拡散を防止のため、実験は閉鎖系で行います。遺伝子組換え実験のカリキュラム作成・授業評価は、職業実践専門課程の本校 演習実習・連携先企業、Bio-Cousulting Japanと連携して行っています。★遺伝子工学系の実験ブログのバックナンバー★ 『光る大腸菌』〔007〕『光る大腸菌 パート2 光る物質の正体は?』〔020〕『1本3300円のバラ!』〔023〕『コロナ禍で行う遺伝子組換え実験』〔041〕『超かんたん!植菌はガラスビーズを転がして』〔054〕バイオ科 公式Twitter 毎日更新中♪バイオテクノロジー科 公式 (@TTCbio)バイオ科の学生Twitterは毎週金曜日更新☆RJP学生 広報部Twitter (@BioRJP)バイオ科学生のインスタとTikTokも宜しくお願いしま~す(*^ ^*)文責 :宮ノ下いずる
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2022.09.09

バイオテクノロジー科

本日のバイオ科ブログは、2022年度の内定者インタビュー第5弾です。再生医療等製品の製法開発及び受託製造のサービスを提供する会社から内定を頂いた学生の就職活動の様子をご紹介します。Minaris Regenerative Medicine 株式会社 内定バイオテクノロジー科 2年 岩﨑 さん私立城西大学附属城西高等学校 出身岩﨑さんは高校時代、獣医学科を目指して大学受験をしましたが、希望の大学へ進学することはできませんでした。その後、大学進学は諦め、医療系の分野の勉強ができる専門学校を探す中で東京テクニカルカレッジ(TTC)のバイオテクノロジー科を見つけました。さっそく、見学するとバイオ科の雰囲気が岩﨑さんに合っていたのでしょうか、直感的に「ここだ!」と心を決めたそうです。高校時代は、インターアクト部に所属。「インターアクト」とは学校や地元地域でボランティア活動をしたり、地元のロータリークラブの指導や支援を受けてリーダーシップを身につける活動です。「ロータリアンと呼ばれる方々の前で発表する機会がとにかく多かった」と当時を振り返って答えてくれました。 岩﨑さんが、人前でも物怖じせずに堂々と発表できるのは、こうしたクラブ活動の経験があったからなのですね。就職活動は、医療系の会社を中心に行い、再生医療等製品に特化した受託開発製造を行うMinaris Regenerative Medicine 株式会社から見事内定を頂きました。来春から、再生医療の現場で細胞培養の技術者として働きます。TTC の好きな科目応用バイオ化学実験(遺伝子工学)→ 担当講師 大藤先生――――就職活動の流れ説明会:9社エントリー:4社内定:3社3月 就活開始、面接練習4月 企業検索5月 会社説明会6月 他社 適性検査,面接,内定        M社一次面接7月 Minaris Regenerative Medicine 株式会社 適性検査,最終面接,内定――――就活を通して大変だったことは何ですか?会社説明会や面接で学校の授業を公欠してしまうことが多く、テスト勉強が大変でした。――――Web面接と対面面接どちらが多かったですか?Web面接が多かったです。――――Web面接で苦労したことは何ですか?部屋の清掃です(^_^;)――――自己分析はどのように行いましたか?常日頃の自分の発言を振り返りました。分析後は、相手に誤解を与えないように、友人との会話一つ一つ気を配るようになりました。――――これをやっておいて良かったと思うことはありますか?高校時代のインターアクト部の活動です。人前で発表する機会が多かったので、メンタルを鍛えられました。――――ズバリ勝因はなんだと思いますか?医療に対する熱い思いでしょうか。医療で人の命を救って社会貢献したいという気持ちを伝えました。――――これから就活が始まる後輩たちにアドバイスはありますか?会社は成績を見ます。履修判定テストをA評定にするため80点は取れるように勉強することを勧めます。後輩の皆様が希望の会社から内定をもらえるよう心から応援しています!岩﨑さんの好きな言葉は「七転び八起き」。大学受験では挫折を経験しましたが、それに負けず、新たな目標を見つけ前向きに取り組んでいます。これからの人生も「ピンチはチャンス」の精神でどんな困難をも乗り越えていくことでしょう。★内定者インタビューのバックナンバー★2021年度 内定者インタビュー第1弾『就職が最終目的ではない。何のために働くのかを考えることが大切』2021年度 内定者インタビュー第2弾『飾らない! ありのままの自分で勝負しよう』2021年度 内定者インタビュー第3弾『就活は、めげない! 負けない! あきらめない!』 2021年度 内定者インタビュー第4弾『絶対この会社に入りたい! エントリー数を絞ると 志望意欲が高まる』 2022年度 内定者インタビュー第1弾『運も味方に!文系から理系へ転身 大手食品会社に内定』 2022年度 内定者インタビュー第2弾『焦らず自分らしくを貫いて 高校からの夢である微生物を用いた物質生産を仕事に』 2022年度 内定者インタビュー第3弾『学業と就活の両立は大変!計画的なスケジュール管理で内定を引き寄せる』 2022年度 内定者インタビュー第4弾『専門人材育成訓練生として専門学校で学び就職する!』バイオ科 公式Twitter 毎日更新中♪ バイオテクノロジー科 公式 (@TTCbio) バイオ科の学生Twitterは毎週金曜日更新☆ RJP学生 広報部Twitter (@BioRJP) バイオ科学生のインスタとTikTokも宜しくお願いしま~す(*^ ^*) 文責:宮ノ下いずる
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2022.09.02

バイオテクノロジー科

2022年9月1日現在、バイオテクノロジー科の就職希望者の内定率が80%を超えました!中途採用枠で就活をしている学生はこれからが本番です。応援しています!本日のブログは、2022年度の内定者インタビュー第4弾です。専門人材育成訓練生としてTTCバイオテクノロジー科に入学し、中途採用枠で内定をもらった代田さんの就職活動の様子を紹介します。アドバンティック株式会社 (医薬・食品・化学、再生医療等の技術者の派遣会社)バイオテクノロジー科 2年 代田 さん専門人材育成訓練生 前職は調理師として、食品メーカー等に勤務。繁忙期は早朝から深夜まで働いていたという代田さん。体調を壊した経験から、人生は一度きり、仕事はやりがいだけでなくワークライフバランスを大切にしたいと考えるようになりました。 食品メーカーに勤めていた頃、同じ研究所内にあった分析部門の職場を見て実験をする仕事に憧れを抱きました。 作る側から検査や品質管理の仕事に就きたいと、専門人材育成訓練枠で、本校のバイオテクノロジー科に入学。当初は、卒業後は食品分析をしたいと思っていましたが、バイオ科でさまざまな実験を学んだことで、遺伝子工学や化学分析、動物細胞培養、植物細胞工学分野にも興味が広がりました。就職活動では、実験の仕事ができること、いろいろな経験が積める会社を探しました。そして、医療、食品、化学分析の技術者の派遣業務を行うアドバンティック株式会社に中途採用枠で内定をいただきました。代田さんは、面白いと思ったらとことん調べたくなる探究心旺盛な学生です。「こうなったらどうなるんやろ?先生、調べていいですか?」柔らかい関西弁で尋ねてきます。本当に実験が好きなんですね。彼が、どんな卒業研究をするのか今から楽しみです。〈TTCバイオ科で好きな教科〉応用バイオ化学実験(食品、遺伝子)細胞工学実習(植物)ー---就職活動の流れを教えてください。会社説明会(3社)エントリー(2社)▼ 1年3月 就活スタート▼ 1年3月 他社会社説明会 工場見学▼ 2年4月 面接・適性検査▼ 2年5月 面接・実技試験▼ 2年6月 内定(中途採用)ー---就活を通して大変だったことは何ですか?自分の希望条件と合う企業を探すことです。私の希望は結構厳しいです。都内勤務で転勤なし、土日勤務なし、残業なしですから(笑)ー---Web面接と対面面接どちらが多かったですか?半分半分でした。ー---面接で苦労したことは何ですか?特にありません。これまでの社会経験で面接は何度も経験済みです。ー---自己分析はどのように行いましたか?以前転職をする際に作成した職務経歴書を使用しました。ー---これをやっておいて良かったと思うことはありますか?日ごろからいろんな人と話すようにしていたことで、面接でもスムーズに話せたと思います。――――働くことで一番大切にしていることは何ですか?休日!ワークライフバランスは大事です。ー---これから就活が始まる後輩たちにアドバイスはありますか?2つ言いたいことがあります。1つ目は情報収集をたくさんしてください。私はアルバイト、派遣、紹介予定派遣、契約社員、正社員として様々な雇用形態でいろんな仕事を経験してきました。転職のたびに自分の求める条件と、経験や能力からネットや人の話を聞いて新しい仕事を見つけてきました。情報収集をすると自分の知らなかったことがどんどん出てきて、視野が広がりそれが自分の将来を変えることもあります。私が現在受講している専門人材育成訓練もそのひとつです。2つめは健康第一!無理をしないでください。これから働いていく中で自分の体を壊すようなところまでは無理をしないでください。どんな仕事でもやりがいや楽しさがあり、辛いことや苦しいことがあります。辛いときには無理をせず休んでください。自分の体は1つですが、仕事は1つではありません。私はどんな雇用形態でも働いているだけですごいと思います。人生楽しんで、これからの生活を謳歌してください。「どんな働き方でもいいんです。人生健康で楽しく生きるのが一番ですから」と微笑む代田さん。彼は、自分が一番力を発揮し輝ける生き方を知っています。これこそが、彼の一番の強みです。★内定者インタビューのバックナンバー★2021年度 内定者インタビュー第1弾『就職が最終目的ではない。何のために働くのかを考えることが大切』2021年度 内定者インタビュー第2弾『飾らない! ありのままの自分で勝負しよう』 2021年度 内定者インタビュー第3弾『就活は、めげない! 負けない! あきらめない!』 2021年度 内定者インタビュー第4弾『絶対この会社に入りたい! エントリー数を絞ると 志望意欲が高まる』 2022年度 内定者インタビュー第1弾『運も味方に!文系から理系へ転身 大手食品会社に内定』 2022年度 内定者インタビュー第2弾『焦らず自分らしくを貫いて 高校からの夢である微生物を用いた物質生産を仕事に』 2022年度 内定者インタビュー第3弾『学業と就活の両立は大変!計画的なスケジュール管理で内定を引き寄せる』バイオ科 公式Twitter 毎日更新中♪ バイオテクノロジー科 公式 (@TTCbio) バイオ科の学生Twitterは毎週金曜日更新☆ RJP学生 広報部Twitter (@BioRJP) バイオ科学生のインスタとTikTokも宜しくお願いしま~す(*^ ^*) 文責: 宮ノ下いずる
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