高校卒業後は建築分野ではない専門学校に通っていましたが、就活では以前から興味があった建築系に舵を切りました。就職後は、空調など機械設備に関する積算業務に携わっていたものの、基本的な知識がないためわからないことばかり。きちんとした知識をつける必要を痛感してここ建築科(夜間 建築士専科)で学ぶことを決意しました。東京テクニカルカレッジは当時の職場からのアクセスが良かったこと、出席のノルマがなく働きながらでも学びやすかったことが決め手になりました。
現在は、株式会社中野積算に勤務し、窓や扉といった建具の積算業務にあたっています。卒業後も引き続き以前の職場で働くという選択肢もありましたが、スキルが身についてできることの幅が広がったことと、自分のやりたいことが明確に見えてきたことがあり、福利厚生面でも条件の良い今の会社に転職しました。就活では建築科(夜間 建築士専科)の先生方に大変お世話になりました。学校に求人募集がきていた中野積算は、卒業生が長く働いているので、良い会社に違いないから一度見学に行ってみたらどうかと背中を押してくれたのです。実際に今、私がいるチームには同科を卒業した先輩がいて、何かと相談に乗ってくれて心強い存在です。
前職では知識ゼロでしたから周りの人に一つひとつ尋ねながら積算業務をしていました。今はまず自分で考えて、わからないことだけを上司に聞いて進めることができるようになり、仕事の楽しさややりがいを感じています。まだ目の前の仕事をこなすのに精一杯ですが、ゆくゆくは建築積算士の資格を取得したいですね。
建築科(夜間 建築士専科)には、定年退職後に入学した人、高校を卒業して昼間は働きながら夜間に通っている人などさまざまなバックボーンを持った学生が通っていました。素晴らしい先生と出会い、多様な背景を持つ人たちと同じクラスで学べたことは私の財産になりました。仕事と学校の両立は正直大変ですが、先生に質問しやすい雰囲気があるので、途中で挫折しないで最後まできちんと通うことができると思います。今後どうするのか明確に決めていなくても、学びながら自分にあった仕事や会社を探してみるのもいいのではないでしょうか。