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2024.02.02 バイオテクノロジー科

「プラントエンジニアを経て専門学校でバイオを学ぶ」 2023年度 内定者インタビュー第6弾

株式会社 島津ジーエルシー 内定(分析機器の消耗品を製造・販売する会社)

バイオテクノロジー科 2年 I さん

専門人材訓練生

工業高校を卒業し、化学メーカーでプラントエンジニアとして働いていたIさん。もう少し、異分野を勉強し視野を広げたいと思っていたところ、ハローワークで専門人材制度を知りました。食品関連の知識や技術に興味があったので、食品の加工や分析も学べる本校のバイオテクノロジー科に専門人材訓練生として入学しました。

「もともと工業高校では物理、化学系の勉強中心だったので、生物の基礎であるDNAの構造や真核細胞、原核細胞の違いさえまったく知りませんでした。ですが、新しい知識や技術を身につけるのは新鮮で、毎日楽しく学んでいます。」とIさん。

いろいろなバイオテクノロジー分野を学ぶうち、身につけた幅広い知識を活かして、研究員や技術者の実験をサポートする営業職に就きたいと思うようになりました。関東圏内で働けるバイオ系企業の営業職を探したところ、分析機器メーカーである島津製作所のグループ企業で分析機器用の消耗品を製造・販売している会社からみごと内定を獲得。今回は、Iさんに就活の様子をインタビューしました。

◆TTCバイオ科で好きな教科◆

遺伝子工学実習(大藤先生)先生紹介はこちら

 

——— 就職活動の流れ

会社説明会8社, エントリー6社, 採用試験2社

 

——— 会社選びで重要視したこと

・関東圏内(転勤がない)

・夜勤がない

・成長できる環境

 

——— 就活を通して大変だったことは何ですか?

面接試験から合否がわかるまでの期間がとても長く感じたことです。

 

———  面接で苦労したことはありますか?

緊張するタイプなので、面接中は手汗がやばかったです(^_^;)

 

——— 自己分析はどのように行いましたか?

自分の性格を客観的に見たかったのでネットの性格判断を利用しました。質問にYESかNOで答えていくと、何が好きで何が嫌いか、どういうことが得意で苦手なのか、どこが許せて許せないかなどを自己分析できます。この結果から、自分は多少大雑把なところはありますが、好奇心旺盛で、行動力があるのが強みであることがわかりました。自分が考えている自分とネット判断が同じだったので、強みは自信にもなりました。

 

———  就活でこれをやっておいて良かったと思うことはありますか?

SPI対策ですね。

 

——— ストレスがたまる就職活動中に気分転換にしていたことはありますか?

自動二輪の免許があるので、休みの日はバイクで一人旅を楽しみました。GWは新潟、夏休みは三重の伊勢神宮まで足を延ばしました。ご当地の美味しいごはんやお酒は活力をくれます!また、クラスメイトと飲みに行き、楽しい時間を過ごして嫌なことは忘れました。

 

——— ズバリ勝因はなんだと思いますか?

自分では『運と気力』だと思っています!

先生は「工学系の資格が多数あるから、生物系だけでなく多角的な知識・技術をもっていると思ってもらえたんじゃない?」と言っていました。ちなみに、高校時代に危険物取扱乙種4類、エンジニアとして働いていた会社で、特定化学物質及び四アルキル鉛等作業主任者、溶接フォークリフト、クレーン、電気系の取り扱い主任者など10個くらい取得しています。

 

——— これから就活が始まる後輩たちにアドバイスをお願いします。

会社はたくさんあります。ぜひ、視野を広く持って就職活動をしてみてください。

 

——— 卒業まで残り2カ月をきりました。とくに心に残っている思い出はありますか?

実験に関したことでいうと、1年生のバイオ化学実験のときのPAGE(ポリアクリルアミドゲル電気泳動)の電気泳動用のゲルが何回も固まらず、実験が進まなかったことが苦い思い出です。あとは、遺伝子分野の授業が本当に楽しかったことですね。PCRや大腸菌の形質転換、ゲノム編集の原理などは学ぶのも楽しいですし、それを実験できるのも貴重な経験でした。バイオ分野の学びがここまではまるとは思っていなかったので、TTCバイオテクノロジー科で学べて本当によかったです。ありがとうございました。

Iさんは探求心があり、何事にも手を抜かない真面目な人柄であることは、提出するレポートからもわかります。とことん自分の頭で考えて、しっかり理解してから書きこむので、無駄がありません。また、内容が良いだけでなく、手書きのレポートの字がとても美しいのです。拝見するたび「1つの実習にここまで力を注いでくれるのは嬉しいなぁ」と心打たれました。

プラントエンジニアとして働いていた経験があるIさん。将来は、工学の技術経験も活かし、バイオ機器のメンテナンスや保守の仕事もやってみたいと夢を語ってくれました。未来志向の彼なら、どこにいっても期待以上の成果を発揮することでしょう。これからも応援しています!

◆内定者インタビュー 2023年度 バックナンバー◆

「学校も 企業も 情報だけでなく積極的に足を運んで選びたい! 」第1弾 食品会社内定

・「働くことは生きること。自分が成長できる会社で働きたい!」第2弾 化学分析会社内定

・「ひたむきに 猛々(たけだけ)しく!部活で培った精神が今の自分を支えています」第3弾 食品会社内定

・「自分らしく自然体でのぞんだ就職活動で試薬メーカーの内定を勝ち取る」第4弾 試薬メーカー内定

・「もう理系のバックグラウンドがないとは言わせない!」ー第5弾 研究助手内定

東京テクニカルカレッジ バイオテクノロジー科 講師紹介 

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文責:宮ノ下いずる 〔143〕

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