『花の色素を調べよう』オープンキャンパスで実験!№2 (東京テクニカルカレッジ バイオテクノロジー科)〔061〕
進学を希望している高校生の中には、どんな分野をどんな学校で学ぼうか迷っている方もいるでしょう。そんなときに役に立つのが「オープンキャンパス」です。
「ネットの評判が良い」「学校のパンフレットの内容が面白そう」でも、実際に自分に合っているかは分かりません。一度、オープンキャンパスに参加して、学校の雰囲気を実際に体験してみてはいかがでしょうか。
東京テクニカルカレッジ(TTC)のバイオテクノロジー科のオープンキャンパスは、動物細胞、微生物、食品、遺伝子、植物、化学分析などさまざまな分野の実験を体験できます。今回は、オープンキャンパスの数ある実験の中から、花の色素を調べる実験の一部を紹介します。
メニューその2 『花の色素を調べよう』
赤、ピンク、黄、青に紫、色鮮やかな花の花弁。今回は、赤と黄の花弁に含まれる色素を定性的に検定する実験を行いました。使った花はバラとマリーゴールドです。マリーゴールドは、バイオ科のRJP活動で園芸班が育てている生花を使いました。
RJP活動で花を育てているバイオ科の学生(撮影2021年8月30日)
見学者と一緒に校内を回り、黄色とオレンジ色のマリーゴールドを採集しました。
花弁を乳鉢に入れて、
蒸留水を加え、乳棒ですりつぶしながら水溶性色素を抽出します。
ガーゼでろ過して、
色素液のできあがり。これを6穴マルチプレートに分注します。
それぞれの色素液を3つのウェル(穴)に4mlずつ入れていきます。駒込ピペットの使い方は正しいかな?
はい、こんな感じに分注できました。
次に、色素液にpHの異なる溶液を1mlずつ入れていきます。1mLはマイクロピペットを使います。オープンキャンパスでは、マイクロピペットの使い方もしっかり学習します!
酸やアルカリを加えると、ピンクから赤や青へ、薄い黄色から濃い黄色へ、色素液の色が変化しました。赤バラやマリーゴールドには水溶性色素のアントシアニン(赤系)やアントクロル(黄系)が含まれていることがわかりました。
次に、花弁をキシレン中ですりつぶすと、
マリーゴールドから黄色の色素が抽出されました。このことから、マリーゴールドは脂溶性のカロチノイドも含んでいることがわかりました。
実験をしながら、科学の知識も一緒に学びます。
✓ 花の色素の種類は何種類あるのか?
✓ 水溶性色素と脂溶性色素は細胞のどこに存在するのか?
✓ 遺伝子組換えの青いバラはどのように開発されたのか?
高校生はパンジーの遺伝子を導入して作出された青いバラの話に興味深々でした。
最後はカルテを解いて実験操作や知識を確認します。バイオ科では、知識と技術を楽しく学べる体験用の実験をたくさん用意しています。ぜひオープンキャンパスに足を運んでください。バイオ科では、好奇心旺盛で学ぶ意欲の高い学生さんをお待ちにしています!
バックナンバー
2021『タマネギの皮染め』オープンキャンパスで実験!№1
◆実験体験!オープンキャンパスのお知らせ◆
日程で選ぶ? 内容で選ぶ? 担当講師で選ぶ?
11月7日(日)『科学捜査に挑戦!』
午前10:00~12:30 午後 14:00~16:30
担当講師 松井
11月14日(日)『栄養機能性食品を開発しよう!』
午前10:00~12:30 午後 14:00~16:30
担当講師 大江
11月28日(日)『動物培養細胞シュミレーション!』
午前10:00~12:30 午後 14:00~16:30
担当講師 宮ノ下
12月5日(日)『光る大腸菌!DNA実験に挑戦!』
午前10:00~12:30 午後 14:00~16:30
担当講師 大藤
講師紹介はこちら
オープンキャンパスのお申込みはこちら
(実験を担当する講師全員2回のワクチン接種を終えています。)
バイオ科 公式Twitter 毎日更新中♪
バイオテクノロジー科 公式 (@TTCbio)
バイオ科の学生Twitterは毎週金曜日更新☆
RJP学生 広報部Twitter (@BioRJP)
こちらも宜しくお願いしま~す(*^ ^*)
文責:宮ノ下いずる