学生が主体となって取り組むRJP活動の第3弾!(RJPについての詳細はこちら)
今回は、マウスの解剖が苦手な人でも内臓の構造が学べる解剖用の臓器模型を作っているRJP1班の活動を紹介します。
マウスの解剖が苦手な人はけっこう多いです。アンケートで苦手な理由を聞いてみると、
「解剖した時の血が生々しいから」
「内臓に浮かび上がる血管が気持ち悪い」
「解剖で生命をうばう行為が受け入れられない」
「マウスの体温や感触を肌で感じると解剖できない」
「解剖時の臭いが苦手」
「メスやハサミなど鋭利な解剖器具が怖い」など
さまざまな回答が集まりました。
そこで1班は、解剖しなくてもマウスの内臓の構造や配置がわかる模型をRJP活動で作ることにしました。1班が考えた模型の材料は、「紙粘土」「フェルト」「シリコン」の3種類。今回は、「フェルト」で内臓模型を作っているYさんとKさんに密着しました。

このピンクの臓器は何ですか?
「肺です!ちなみにオレンジのひもは、気管です。」と楽しそうに話す学生。マウスの解剖図を描いてから、各臓器の大きさを決め、型紙におこしフェルトを切って内臓模型を作っていきます。

〈フェルトで内臓模型を制作するYさん(左)とKさん(右)〉 裁縫初心者のKさんを指導する師匠のYさん。YさんのおかげでKさんの裁縫スキルが日に日にアップしています(笑) 試行錯誤の末、ようやく内臓模型の試作品が完成しました!


あれが心臓で、あれは、肝臓。腎臓、膀胱、胃に小腸、大腸かな?みなさんは、それぞれがどの臓器かわかりますか?動脈は赤系、静脈は青系と一目でわかるようにひもの色を変えていたり、腎臓上部には「副腎」が、肝臓の下には「胆のう※」が省略せずについているし、左の腎臓の方が少し下がっていたりと、細かいところまで忠実にマウスの内臓を表現しています。欲を言えば、マウスの場合は、もう少し盲腸を大きくした方がいいかな…今後は、試作品をもとに、型紙を作ってマウス3体分の模型を作るそうです。 「プラスチックの模型さえ見るのが苦手な人もいますよね。私たちは、リアリティーをあえて追求せず、親しみやすく、誰でも触れられる内臓模型を作りました。」と学生。RJPに取り組む中で、自分たちのやりたいことを見つけ、アイデアを広げていく学生の姿に頼もしさを感じました。マウスの解剖模型の完成を楽しみにしています!
〈その後、完成したマウスの解剖模型について書いたブログがこちら〉 先に紹介したRJP3班のハーブ栽培では、ポットで育てたローズマリーとカモミールが芽吹いていました。こちらのプロジェクトも、着実に進行しています。


〈水で湿らせた脱脂綿に播種して発芽したミント〉 前回紹介したRJP活動のブログはこちら。
RJP 3班「〈ハーブ栽培〉始まる!」
RJP 4班「レインボータワーをつくる!」 年末も押し迫りました。バイオ科ブログはしばらく冬休みを頂きます。次の更新は1月15日(金)です。これからも、バイオ科の授業の様子やRJP活動を紹介していきますので、どうぞお楽しみに☆ それでは、みなさま、メリークリスマス。そして、よいお年を~
〈東京テクニカルカレッジのエントランス。インテリア学科の学生がクリスマスの飾りつけをしました(^▽^)/〉◆本日のバイテク用語№12◆胆のう:胆のうは、消化に必要な胆汁を蓄積する器官です。胆汁がたまってると黄緑色にみえます。 胆のうは、胆のう管と胆管を通して肝臓とつながっています。
文責: 宮ノ下いずる