2020年度バイオ科の活動を振り返って (下半期 11月-3月)〔029〕
こんにちは、バイオ科の宮ノ下です。
キャンパス近くにコブシの街路樹があります。写真は約3週間前に見つけたコブシの冬芽です。ふわふわの毛に覆われ、冬の日差しを浴びて銀白色に輝いていました。先日、街路樹を見上げると、コブシは厚い毛皮のコートを脱いで、10㎝ほどの白い花を咲かせていました。空に向かって花開く姿が凛としていてなんて美しいんでしょう。まるで、青空にはばたく鳥のように見え、もうすぐ卒業する学生と重なりました。3月23日はいよいよTTCの卒業式です。
卒業式を前に、先週に引き続き2020年度下半期のバイオ科の思い出を振り返ってみようと思います。
〈コブシの冬芽 3月1日撮影〉
〈コブシの白い花。10㎝程の大きさ。3月15日撮影〉
〈青空に輝くコブシの白い花 3月15日撮影〉
11月 コロナ感染者増加傾向。座学は遠隔授業に。
11月に入りじわじわと感染者が増加してきました。実習以外の講義はすべて遠隔授業に。リモートでも対面に近い授業をすることにこだわり、必ず顔出しで出席をとりました。授業が終わったら、号令をして「ありがとうございました。」とあいさつ。社会人としてのマナーも遠隔授業の中で指導しました。
〈出席の時は、全員顔を出してもらいます〉
〈生化学の遠隔授業 大藤道衛先生〉
〈遠隔授業の後に11Fの教室から見た夕日〉
12月 2年生の内定率100%達成!
7月は内定率が53%でしたが、その後、リモートでの面接練習を重ね、自己アピールできるようになりました。その甲斐あり、12月上旬、みごと就職内定率100%を達成しました!バイオ科の学生の就職先は、食品の製造や生産管理、医薬品の開発や試薬の生産、水質浄化、衛生管理、化学分析など多岐にわたります。
〈1年 応用微生物学実験〉
〈2年 動物細胞工学実験〉
〈クリスマス一色のTTCエントランス〉
1月 2年生の卒業研究ラストスパート、1年生はプレ卒業研究始まる
年が明け、2年生は卒業研究の実験や論文執筆に大忙し。1年生もこれまで学んだ化学分析技術の応用として、自分たちでテーマを決めて実験をします。これを、プレ卒業研究といいます。それぞれの研究期間は2年生が4か月、1年生が2ヵ月です。
〈1年 プレ卒研 アクリルアミドゲル作製中〉
〈1年 応用微生物学実習〉
〈2年 卒業研究 ガスクロマトグラフィーの結果を分析〉
〈2年 卒業研究 大腸菌を培養〉
2月 企業合同説明会 & RJP 活動報告会
2月上旬、昨年までは対面で行っていた合同企業説明会がリモートで開催されました。2月下旬は、RJPの活動報告会が行われました。
〈2019年度に開かれた企業説明会〉
〈2020年度 リモートでの企業説明会〉
〈RJP活動 『マウス解剖模型』を作る〉
〈マウスのぬいぐるみの頭部〉
〈ぬいぐるみのボディ 内臓もぬいぐるみもすべて学生の手作り 〉
〈RJP活動報告会〉
〈完成したマウスの解剖模型。 ちなみにメスです〉
3月 1年生はプレ卒研、2年生は卒業研究発表会
2年生は、11月から4か月かけて卒業研究を行ってきましたが、3月上旬に卒業研究の成果を発表しました。1年生もプレ卒研の発表会がありました。
〈プレ卒研を指導する松井奈美子先生〉
〈1年 プレ卒研発表会〉
〈2年 卒業研究発表会〉
〈卒業研究発表会 集合写真〉
〈プレ卒業研究、卒業研究発表会の要旨〉
2020年度は、コロナ禍で多くのイベントが中止になり、ほとんどの講義は遠隔授業になりました。一方で、実習はじっくり対面で行うことができたので、学生は分析技術をしっかり身につけられたのではないかと思います。来年度もコロナ禍の影響で制限が続くと思いますが、感染拡大防止対策をしながら技術が身につく教育を継続していきたいと思っています。
★★★ 新3年生 春休みスペシャルイベントのお知らせ ★★★
実験を体験できるイベントを開催します。
バイオ科では、マイクロピペットを使ったDNA抽出実験にチャレンジします!遺伝子組換え実験のしくみの解説もあります。担当は、遺伝子工学分野のスペシャリスト大藤道衛先生です。最近の話題(ゲノム編集やPCRなど)についてもぜひ質問してみてください。大藤先生は何でも答えてくれますよ。お待ちしております。
日時) 3月21日(日)
午前の部 10:00~12:30
午後の部 14:00~16:30
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文責: 宮ノ下いずる