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2026.02.02 バイオテクノロジー科

第16回「遺伝子検査活用セミナー」開催(バイオテクノロジー科)

第16回「遺伝子検査活用セミナー」は、2025年12月18日(木)に本学4階のバイオテクノロジー科教室を会場として開催されました。クリスマス直前の日程であり、TTC東中野校舎入口には、インテリア科学生制作のクリスマスツリーが飾られ、クリスマスムードの中で、セミナーは行われました。

開催案内はここをクリック


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【セミナー概要】
遺伝子解析技術の進歩に伴い、様々な遺伝子関連技術が社会へ浸透しています。体質、健康、栄養、疾患などと遺伝子の関係が益々重要視されています。消費者直結型(DTC)遺伝子検査の動きや遺伝子検査の今後の方向性を把握し理解することは、その社会的な影響力からも、留意すべき点は少なくありません。初級DNAアドバイザー認定資格取得要件も兼ねた本セミナーでは、この分野の第一線で活躍される方々をお招きし、その技術的な課題や活用方法についてのリアルセミナーを開催いたしました。

日時:2024年12月19日(木)18:00-20:50
主催:日本DNAアドバイザー協会(DAAJ)
共催:専門学校東京テクニカルカレッジ(TTC)
協賛:特定非営利活動法人 日本バイオ技術教育学会 (JABE)

セミナーは、午後6時より始まりました。

1)遺伝子検査活用セミナー開会挨拶
田村 弘志 (Hiroshi Tamura, Ph.D. )
日本DNAアドバイザー協会会長、LPSコンサルティング事務所代表(博士(学術))

遺伝子関連検査、遺伝学的検査についての解説をいただき、DTC遺伝子検査に対する様々な見解、利用者に提供すべき留意事項について説明がありました。さらに各国におけるDTC遺伝子検査の規制の現状と日本の方向性について解説されご意見をいただきました。多様な遺伝子検査の現状を踏まえて日本DNAアドバイザー協会(DAAJ)の活動趣旨、同協会の目指すところを分かりやすくお示しいただきました。

 

2)マイクロバイオーム解析の健康への活用と今後の検査への普及
須田 亙(Wataru Suda, Ph.D.)
理化学研究所生命医科学研究センター 共生微生物叢研究チーム チームディレクター(博士(農学))

はじめに、次世代シークエンサー(NGS)を用いたヒトマイクロバイオーム解析手法を分かりやすく解説いただきました。続いてNGSによるロングリード解析にて見えてきた細菌株レベルのゲノム構造とその重要性について、先生の最新研究データによる知見をご紹介いただきました。さらに、マイクロバイオーム研究からヒトの健康に関連する社会実装に向けた方向性についての解説がございました。

 

3)遺伝子検査の最新トピックス~試薬サプライヤーから見た検査の方向性~
梅田 直(Tadashi Umeda, Ph.D.)
タカラバイオ株式会社 営業部課長(博士(医学))

PCR関連事業における同社の取組を詳細なご説明をいただき、続いて感染症の遺伝子検査を例として試薬開発について詳細な解説をいただきました。さらに、シングルセル空間トランスクリプト―ム解析の最先端技術と今後の発展性についてもわかりやすくご講義いただきました。

 

4)ゲノムリテラシーの醸成と評価 ~海外の動向と今後の展望~
大藤道衛(Michiei Oto, Ph.D. )
日本DNAアドバイザー協会理事、東京テクニカルカレッジ講師(博士(医学))

はじめに、基本的な遺伝用語の解説、DTC遺伝子検査に必要な個人遺伝情報の取扱方法ならびに米国で行われているゲノムリテラシー醸成教育について説明がありました。さらに、海外で用いられている遺伝リテラシーの達成評価指標を踏まえ、我国のDTC遺伝子検査の活用に向けたゲノムリテラシー醸成教育の方向性が示されました。

 

5)ヒトゲノム情報の活用と理解
村松 正明(Masaaki Muramatsu, MD, Ph.D.)
日本DNAアドバイザー協会特別上級顧問、東京医科歯科大学 名誉教授 (博士(医学))

ポリジェニックスコアによる多因子疾患の解析について、その原理から有用性まで最先端のお話をいただくとともに、メディアを通じた遺伝子検査の正しい理解への取組の一端もお見せいただきました。「自分ごと」として捉える遺伝子検査リテラシーを促す活動の重要性が示されました。

 

6)資格認定と運用、遺伝子検査を取り巻く実装技術
川口 竜二(Ryuji Kawaguchi, Ph.D.)
日本DNAアドバイザー協会ファウンダー・理事、㈱プロップジーン代表取締役(博士(工学))

遺伝子検査に関連する各種資格の中でのDAAJ認定の「DNAアドバイザー」資格の位置づけと意義について詳細な解説、ならびに実際に本資格の受検にあたり具体的な出題範囲と内容についての講義、重点的に学ぶべき項目についての説明がありました。さらに、DNA型鑑定の最前線、細菌叢検査の社会実装など遺伝子検査を取り巻く最新の話題を分かりやすく解説いただきました。

最後に田村会長から、総評をいただくとともに共催の東京テクニカルカレッジ(TTC)、協賛の日本バイオ技術教育学会(JABE)への感謝の言葉がございました。


(田村会長)

セミナーの総評と閉会の挨拶(田村弘志 DAAJ会長)
質疑応答が活発に行われました。


前半座長(第1-4題):川口竜二(左:DAAJ理事・ファウンダー)  田野隆徳(中:DAAJ理事)
後半座長(第5-6題):大藤道衛(右:DAAJ理事)

本セミナーはDAAJの「DNAアドバイザー認定講習会」を兼ねて行われております。今後の本セミナー開催については、DAAJのHPならびにTTCの本サイトにて随時公開されます。
長時間に渡りご参加いただきました受講者のみなさま、ありがとうございました。

【日本バイオ技術教育学会のご紹介】


バイオ学会展示:最新の学会誌を受講者に配布しました。

ご協賛いただきました日本バイオ技術教育学会は、バイオ技術者認定試験*の実施、バイオ教科書**の出版、 学術総会の実施、学会誌の発行などを通じて、バイオテクノロジーの専門家の養成を行い、さらにはバイオテクノロジーに対する市民理解を深める積極的な活動を行っています。
初級バイオ技術者認定試験は、「バイオリテラシー」評価の内容となっています。学生ばかりでなく実務者やバイオテクノロジーに関心のある社会人への扉を開いております。
*バイオ技術者認定試験は、多くの本学学生/卒業生が受検し認定を受けております。
**学会教科書のいくつかは、本学バイオテクノロジー科の教科書として採用しております。

【本学学生参加】


東京テクニカルカレッジ(TTC)・バイオテクノロジー科学生も会場にて聴講いたしました。また、セミナー運営のサポートもいたしました。
参加した学生からは、「マイクロバイオームについて詳しく学べた。」、「DNA型鑑定の実際がわかった。」、「個人遺伝情報の扱いなど、学校の授業では聴けない内容は勉強になった。」などの感想がありました。
毎年5-8名のTTCバイオ科学生が参加して,遺伝子検査リテラシーを育んでおります。
本セミナーに参加した学生への教育効果については学会誌に報告しております。
大藤道衛, 松井奈美子「消費者直結型(DTC)遺伝子検査に向けたリテラシーを育む実践教育」バイオテクノロジスト(日本バイオ教育学会誌):29(1),8-12 (2023)

※登壇者の須田亙氏は東京テクニカルカレッジ・バイオテクノロジー研究科卒業生です。現在、本学非常勤講師として微生物学の講義を担当されています。

第15回の様子(2024年12月19日TTC教室にてWEB開催)

第14回の様子(2023年12月21日TTC教室にてWEB開催)

第13回の様子(2022年12月22日TTC実験室にてWEB開催)

→専門誌「医療と検査機器・試薬」2023年4月号に特集として掲載されました。→ここをクリック。

第12回の様子(2021年12月16日TTC実験室にてWEB開催)

→専門誌「医療と検査機器・試薬」2022年12月号に特集として掲載されました。→ここをクリック。

第11回の様子(2020年12月17日TTC教室にてWEB開催)

→専門誌「医療と検査機器・試薬」2021年4月号に特集として掲載されました。→ここをクリック。

第10回の様子(2019年12月12日TTC教室にて開催)

→専門誌「医療と検査機器・試薬」2020年6月号に特集として掲載されました。→ここをクリック

 

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