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2021.12.23 バイオテクノロジー科

第12回「遺伝子検査活用セミナー」はオンラインで開催されました。

2021年12月16日(18:00 ~20:50)第12回遺伝子検査活用セミナーがZoomによるオンラインセミナーとして開催されました。

セミナーポスターの掲示(東京テクニカルカレッジ・東中野校舎エントランス)

 

開催案内ここをクリック

 

 

主催:日本DNAアドバイザー協会(DNA Adviser Association of Japan: DAAJ)

共催:専門学校東京テクニカルカレッジ(TTC)

協賛:日本バイオ技術教育学会

 

講演は、ご講演者に来校いただきまして、十分な感染防止対策を施してバイオテクノロジー科の実験室(407)からZoom配信いたしました。

 

午後6時、DNAアドバイザー協会(DAAJ)ファウンダーである川口竜二理事の司会によりセミナーは開始されました。

 

演題1:「DNAアドバイザー協会(DAAJ)の活動趣旨」

田村弘志 DNA アドバイザー協会会長(Hiroshi TAMURA, Ph.D.)

LPSコンサルティング事務所 代表(博士(学術))

田村会長からは、個人遺伝情報の正しい活用からDAAJの活動趣旨、そしてDAAJ認定のDNAアドバイザーについての解説がありました。

 

演題2:「遺伝子検査活用セミナーの習得基準と周辺技術の動向」

川口竜二 DNAアドバイザー協会ファウンダー/理事(Ryuji KAWAGUCHI, Ph.D.)

株式会社プロップジーン 代表取締役社長(博士(工学))

 

DNAアドバイザーならびにマスターDNAアドバイザーの認定資格の解説と必要な知識の説明がありました。さらにSARS-CoV-2遺伝子検査の現状、COVID-19の今後の見通しについて解説がありました。

 

演題3:「遺伝子解析技術とゲノムリテラシー教育」

大藤道衛 DNAアドバイザー協会理事(Michiei OTO, Ph.D.)

東京テクニカルカレッジ(TTC)講師(博士(医学))

DTC遺伝子検査を理解すために必要な「バリアント」など基本的な用語の説明、個人遺伝情報取扱いの解説、さらに米国のPCR教材やゲノム編集教材などゲノムリテラシー醸成に向けた教育の現状についての解説がありました。

 

演題4:高精度なロングリードシークエンシングが医療に果たす役割

Highly accurate long read sequencing and its potential in medical care

マイケル・パウメン(Michael Paumen, Ph.D.)

Pacific Biosciences 日本支店代表 (博士(医学))

パウメン先生は、1分子の塩基配列を高精度で解析できるロングリードシークエンシング技術”HiFi READS”の原理と特徴、さらには実際の応用例についてデータを用いて、詳しく解説してくださいました。最後に質疑応答、田村会長とのディスカッションもありました。

 

演題5:DTC 遺伝子検査:自分ごととしてのゲノムの理解

村松正明(Masaaki Muramatsu, MD, Ph.D.)、DNA アドバイザー協会 特別上級顧問

東京医科歯科大学 ゲノム応用医学研究部門 分子疫学分野 教授(博士(医学))

村松先生からは、単一遺伝子疾患と多くの遺伝子や環境要因が関わる多因子疾患の違い、最近注目されているポリジェニックスコアについて、分かりやすいご講義をいただきました。またDTC遺伝子検査を受ける際によくある質問について、丁寧に解説してくださいました。

 

総合討論

登壇者全員

受講者からはご質問をチャットでいただき、登壇者がお答えしました。

 

セミナー開催の模様

登壇者による開催前の打ち合わせとリハーサル

 

 

 

村松先生は、質問者に丁寧に解説してくださいました。

 

田村会長とパウメン先生とのディスカッション

 

最後に、日本DNAアドバイザー協会 上級特別顧問に就任されました村松正明教授からご挨拶をいただきました。

 

長時間に渡りご視聴いただきました受講者のみなさま、ありがとうございました。

 

東京テクニカルカレッジ・バイオテクノロジー科学生7名もオンラインで聴講いたしました。

参加した学生によると、DTC遺伝子検査、先端のDNA解析技術、さらには検査に伴う個人遺伝情報について学び、自分たち一人一人のゲノムについて考えるよい機会となったとのことです。

 

 

【日本バイオ技術教育学会のご紹介】

ご協賛いただきました日本バイオ技術教育学会は、バイオ技術者認定試験*の実施、バイオ教科書**の出版、 学術総会の実施、学会誌の発行などを通じて、バイオテクノロジーの専門家の養成を行い、さらにはバイオテクノロジーに対する市民からの理解を深める積極的な活動を行っています。

*バイオ技術者認定試験は、多くの本学学生/卒業生が受検し認定を受けております。**学会教科書のいくつかはバイオテクノロジー科の教科書として採用しております。

 

 

学会誌(バイオテクノロジスト)最新号(2021年秋号)には、日本DNAアドバイザー協会の紹介が掲載されています。

【参考】これまでの遺伝子検査活用セミナー

本セミナーは、毎年実施されております。

第11回の様子(2020年12月17日開催)

医療と検査機器・試薬 2020年6月号に特集として掲載されました。→ここをクリック。

 

第10回の様子(2019年12月12日開催)

医療と検査機器・試薬 2020年6月号に特集として掲載されました。→ここをクリック。

 

第9回の様子(2018年12月19日開催)

 

【配信中の感染防止対策】

演者の方々は感染防止対策を施した実験室にお越しいただき、講演を配信いたしました。

来校の際は、校舎入口にて検温・消毒の後、マスク着用で距離をとって座っていただきました。

講演に際し、演者のみマスクを外してお話しいただきました。実験室に設置された空気清浄機ならびに、ドラフトチャンバーを稼働させ、ドアを開けて換気に留意しました。

 

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