IoTの活用事例
IoTの技術やデバイスが日常生活においても急速に浸透してきました。スマホで家の玄関の鍵を開ける、あるいは室温を自動調整するなどもその一例です。IoTやAI分野での学びに興味がある方は、自身が作りたいものや将来活かしてみたい分野と照らし合わせながら事例を見てみましょう。
※写真は関連のイメージで、実際の製品等とは異なります。
歯ブラシもIoT導入により、進化しています。電動歯ブラシ(G・U・M PLAY)はBluetoothを利用し、スマホの専用アプリと連動することで、歯科衛生士の磨き方との比較をおこない採点されます。また、歯磨きを楽しくしてくれるゲームや、ニュース読み上げ機能、楽器になるなどの機能も搭載されています。
2021年9月現在では、まだ市場に出ていないものの、2021年1月のイベント(CES 2021)において「ウェルネストイレ」への取り組みが発表されました。開発中のウェルネストイレは、便座に内臓されるセンサーが心拍数や体脂肪、肌の状態などもデータ化するようです。スマホとトイレでより身近に健康管理ができる日もそう遠い話しではないかもしれません。
大手建設機械の会社では、自社製の建設機械にIoTを導入することで、集中管理をおこなっています。建設機械に車両の状態や稼働状況をチェックするセンサーを取り付け、スマホや通信衛星を経由し、データを収集・分析・活用につなげます。IoT導入により、故障原因の推定や盗難防止、稼働コスト削減、製品の需要動向予測などに役立てています。
大手自動車メーカーでは、工場での作業を記した指示書作成にIoTの技術を活かしています。発注状況や部品の使用状況、納品状況、不良品検出等の把握を効率化する事で、より正確な作業指示書を作成し、人の作業時間や在庫の過不足防止に繫げています。車に限らず工場でのIoT導入による効率化は、今後ますます進んでいくことが考えられます。
アメリカの一部地域では、駐車場にセンサーを埋め込み、空き情報がリアルタイムでわかる専用アプリ(Streetline)が活用されています。駐車場の空き情報が専用アプリから確認できるため、探し回る無駄がなくなります。また日本においても、レンタルサイクルが急速に普及されました。借りられる自転車や駐輪状況などアプリから確認ができ、IoTの導入を身近に実感できますね。
マンホールにIoTを導入し、管きょ情報の「見える化」を実現させたのが、「マンホールアンテナ」です。アンテナを用いた水位測定を行うことで、管路やポンプ場のストックを有効活用ができます。また浸水をいち早く検知できるため、水害時の緊急対応にも役立ち、被害の最小化が期待されています。
今後ますます、DX(デジタルトランスフォーメーション)化が進み、IoTも身近な生活の中で感じられるシーンが増えていくことでしょう。IoTやAIのスキルがあると、さまざまな分野・業界で可能性が広がります。2022年4月に誕生する「IoT+AI科」では、企業と連携した実践的なカリキュラムをとおして、技術力とビジネス力を2年間で身につけます。AI分野の学びに興味がある方は、ぜひオープンキャンパスへのご参加をお待ちしております。資料請求もお気軽にお申しつけください。