家具デザイナーとは
家具デザイナーは、いす、ベッド、机、テーブル、タンスなどの家具を専門にデザインするデザイナーのことです。
家具はオフィスや生活空間で使用するものであるため、デザイン性はもちろんのこと、機能性や使いやすさも重要となります。
新しい家具を設計し生産する際には、素材や色、形状、機能性などを考慮しながら、美しさと実用性を兼ね備えた家具を作り出します。
家具デザイナーがデザインしたものは実際に自分自身で作成することもありますし、デザインした後の製作は職人に任せることもあります。
おもな就職先は、家具・インテリアメーカー、設計事務所、インテリアデザイン事務所などです。
家具デザイナーの仕事内容
家具デザイナーは、メーカーやクライアントから要望を受け、デザインはもちろん、使い勝手を考えながら家具をデザインする仕事です。
家具のデザインをする際には、設置する空間と合うかどうかなど、使い勝手や全体との調和を考える必要があり、家具だけではなく空間全体のことを考えることが大切です。
家具デザイナーの仕事の流れ
クライアントの要望に応じて一から家具を作成することもあります。
木材、金属、プラスチック、ガラス、石、布地など、さまざまな素材を使用して、美しく機能的な家具を作り出すために、まずはアイデアを出します。
デザインが了承され、製品を生産することが決まったら、CADなどを利用して図面や具体的な仕様書を作成します。
実際に生産が始まると、生産ライン上での品質管理や、価格設定、マーケティング戦略の決定などにも関わることがあります。
また、インテリアデザイナーや建築家と協力し、総合的に空間に合うような家具をデザインすることもあります。
家具デザイナーの就職先
活躍の場は、家具・インテリアメーカー、設計事務所、インテリアデザイン事務所、オフィス家具・小売店舗用什器メーカー、家具デザインの専門事務所などです。
家具デザイナーを専門に仕事にしている人はまだ少なく、インテリアデザイナーや空間デザイナーなどとして働きながら、家具のデザインも行っている人が大半です。
家具デザイナーになるには
家具デザイナーの学校
家具デザイナーになるために、必須となる資格や学歴などは特にありません。
しかし、実際に仕事をする上では家具に関する知識が必要不可欠です。
そのため空間デザインやインテリアデザイン、建築学、建築工学などのカリキュラムを専攻できる大学や専門学校に進むことが一般的です。
また、家具の歴史、デザインや建築の基礎、色彩感覚など、さまざまな知識を身につけておくと有利です。
デザインをする上ではCADなどデザインソフトの操作や、製品の設計に必要な図面作成のスキルを習得することが重要です。
就職すると、はじめは家具やインテリアなど業務に関連するさまざまな知識を身につけながら、徐々に家具デザインについての専門性を高め、仕事をまかされるようになっていきます。
家具デザイナー関連の資格
家具デザイナーの関連資格としては、建築士、インテリアコーディネーター、カラーコーディネーター、福祉住環境コーディネーターなどがあります。
インテリアコーディネーターやカラーコーディネーターは、効果的な配色やデザインを学べ、実務で大いに役に立つ資格です。
福祉住環境コーディネーターは、介護や福祉、建築、住宅設備などの家具デザインをしたい人におすすめの資格です。