留学生インタビュー第3弾 『バイオへの情熱、イタリアから日本へ フィレンツェ対談』
今回は、イタリア北部の霧の街・モデナ出身の留学生ビビアナさんと、20年以上前にフィレンツェで建築を学んだ建築監督科の白石先生を迎え、イタリアと日本の文化の共通点について語り合った内容を紹介するブログです。フィレンツェを愛する3人が集まった対談では、郷土料理の話からiPS細胞、そして将来の夢まで、楽しく広がりました。
(留学生インタビュー英語版はこちら)
◆ ビビアナさんが日本に来たきっかけ
ビビアナさん:
「イタリアの大学でバイオテクノロジーを学びましたが、いろいろな事情で、学びを継続できませんでした。ノーベル賞を取った京都大学の山中伸弥先生のiPS細胞の研究にとても感動しました。日本のアニメやゲームに親しんでいたので、日本でバイオをもう一度学びたいと思い、東京に来ました。」
白石先生:
「そんなにバイオに情熱を持っているなんて、素晴らしいですね。」
宮ノ下コメント:
ビビアナさんは授業前に必ず予習をする努力家です。いつも謙虚で、周りにも優しい学生です。
◆なぜこの学校を選んだの?
宮ノ下:
「東京にはバイオテクノロジーを学べる学校が他にもありますが、なぜTTC(東京テクニカルカレッジ)を選んでくれたのか、ぜひ伺いたいです!」
ビビアナさん:
「オープンキャンパスを担当してくれた松井先生がとても親切でした。東京テクニカルカレッジは、実験授業が多く、対応してくれた学生スタッフも明るくて勉強熱心。他の学校と比べても、とても魅力的でした。学生たちが先生と楽しそうに話していたのも印象的でした。」
白石先生:
「学生と先生の距離が近いって、実はすごく大切なことなんですね。」
◆好きな街は…やっぱりフィレンツェ!
白石先生:
「20年以上前の話ですが、私はフィレンツェに2年間住んでいたんですよ。あの石畳の道と、ドゥオーモの赤い屋根の風景は、今も忘れられません。」
宮ノ下:
「実は私も新婚旅行でフィレンツェに行きました(笑)。まるで中世にタイムスリップしたかのような街並みですよね。」
ビビアナさん:
「私もイタリアで一番好きな街はフィレンツェです。イタリア人にとっても、憧れの美しい街なんです。」
宮ノ下コメント:
白石先生とビビアナさんがイタリア語でフィレンツェの思い出話に花を咲かせていました。楽しそうな雰囲気にこちらも思わず笑顔になりました!
◆ イタリアと日本、意外と似ている? ―文化と国民性の共通点―
白石先生:
「イタリア語は、ローマ字読みだから、日本人には学びやすいと思いますよ。」
ビビアナさん:
「たしかに発音が似ていますね。」
宮ノ下:
「他に、日本とイタリアの共通点はありますか?」
ビビアナさん:
「“食べ物”の話題で会話が始まるのは、日本と意外と似ている気がします。」
宮ノ下:
「たしかに初対面の人とでも、天気と食べ物の話はできます!日本とイタリアは、食べ物へのこだわりや思い入れがありますよね。」
白石先生:
「日本では“おふくろの味”、イタリアも“マンマの味”が大切にされていますし。」
ビビアナさん:
「そうそう!私の母の作るトルテリーニ(肉やチーズを詰めた小さなパスタ)は最高です。日本に来てから、母の手料理が恋しいです。」
◆日本の伝統文化も大好き!和包丁のお店でアルバイトをしています。
宮ノ下:
「ビビアナさんも料理をすることはありますか?」
ビビアナさん:
「はい、料理は大好きです。特に、トマトソースのパスタ、“ポモドーロ”をよく作ります。」
宮ノ下:
「留学生は飲食店でアルバイトをしていることが多いですが、ビビアナさんもそうですか?」
ビビアナさん:
「いいえ、今は浅草の和包丁のお店でアルバイトをしています。日本の伝統文化にも興味があるんです。」
白石先生:
「日本語も上手ですし、イタリア語や英語も話せるので、お店の方々もきっと助かっているでしょうね。」
◆ 将来の夢
ビビアナさん:
「医療分野に興味があり、iPS細胞などを活用した再生医療に関わり、人の役に立ちたいと考えています。」
宮ノ下コメント:
国を超えて高い志を持ち、学び続けるビビアナさんの姿は、私たち教員にも大きな刺激を与えてくれます。今後も、異なる文化や経験を持つ留学生のインタビューをご紹介していきますので、ぜひご期待ください。
★留学生インタビューバックナンバー★
留学生インタビュー第1弾 『大学ではなく専門学校で学ぶ。その理由は… 』(2021年)
留学生インタビュー第2弾『大好きな日本アニメで日本語を習得! TTCで見つけた新しい夢』(2023年)
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文責:宮ノ下いずる【176】