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2024.02.16 バイオテクノロジー科

「やりたいことが多すぎて仕事選びに迷走しちゃいました」 2023年度 内定者インタビュー第7弾

株式会社 的場製餡所 内定 (あんを製造する老舗の食品会社)

バイオテクノロジー科 2年 R・Nさん

都立農業高等学校 出身

◆TTCバイオ科で好きな教科◆

ライフテクノロジー概論,微生物学実習,免疫学

 

Nさんは農業高校で植物バイオテクノロジーを学びました。高校時代、バイオ技術が植物以外の分野でどのように使われているのか興味を持ち、バイオテクノロジーを幅広く学べる専門学校を探しました。いくつかのバイオ系専門学校の中から、TTCバイオ科はコース分けがなく食品、遺伝子、動物細胞、植物、微生物とさまざまな分野の分析技術を学べること、また、少人数のクラスなので2人1組で実験ができることに魅力を感じ、入学を決めました。

高校時代は、神代農場部での部活動に打ち込みました。「季節ごとにタケノコ掘りや、代かき(田植えの準備)、カタクリの生育調査、竹炭作りなど里山保全の体験が出来て楽しかったです。」とNさん。本校のRJP活動では、園芸班のリーダーとして学校の花壇整備やグリーンカーテンづくり、草木染めなどに積極的に取り組んでいました。チャレンジ精神旺盛で行動力があるのは、高校時代に実学でいろいろなことを学んだ経験が大きいのでしょう。

1年生の頃、微生物学実習で大腸菌群検査や抗菌性試験を学んだことがきっかけで食品や化粧品、医薬品の生産管理・品質管理業務に興味をもちました。これまで学んだバイオ技術が活かせる分野で仕事を探したところ、大好きな和菓子の餡(あん)を製造する会社から内定をもらいました。来年度から念願の生産管理の仕事に就く予定です。

 

 

——— 就職活動の流れ

会社説明会(4社), エントリー(4社),  採用試験(2社)

 

——— 企業選びで重視すること

・社員の方々の雰囲気

・福利厚生の充実

・専門学校で学んだことを活かせる

 

——— 就活を通して大変だったことは何ですか?

とにかく自分の就きたい仕事探しで迷いました。専門学校でバイオ分野の知識や技術を幅広く学んだので、食品、微生物、細胞、植物、遺伝子あらゆる分野に興味をもってしまいました。食品系のこの企業もおもしろそうだし、植物の遺伝子工学をしている企業も捨てがたいと広がるばかりで、職種や企業をしぼることが本当に大変でした。

 

——— 面接で苦労したことはありますか?

普段から目上の方には失礼のないように心がけていますが、いざ面接となると、緊張して敬語の使い方があやふやになったり、言葉につまってうまく伝えられなくなってしまいました。そこで、事前に面接では何を話すか、質問にはどう答えるかを自問自答しながら面接のシミュレーションを繰り返して本番に臨みました。

 

——— 自己分析はどのように行いましたか?

周りの人から何気なく言われて嬉しかった言葉や反省につながった言葉が自己分析に役立ちました。自分の得意、不得意を見つけ出せたと思います。

 

——— ストレスがたまる就職活動中に気分転換にしていたことはありますか?

推し活です(笑)

と言っても、やはり忙しいので思いっきり遊びには行けず、学校帰りに某アニメ・ゲームグッズショップにふらりと立ち寄ったり、今までの戦利品(グッズ)を眺めたり、推しの曲を聞いたりしてエネルギーをチャージしました。

 

——— ズバリ勝因はなんだと思いますか?

正直、自分の力だけで内定がとれたとは思っていません。尊敬する先輩方と同じTTCバイオテクノロジー科で学んだことが自分の自信につながり、胸を張って就活ができたと思っています。

 

——— これから就活が始まる後輩たちにアドバイスをお願いします。

私はかなり遅くに内定が決まったので、説得力はありませんが、早めの行動と、自分を信じることはとても大切だと思います。消極的だと、面接官はあまり良い評価をしてくれませんから。

 

——— 卒業が近づいてきました。学生時代を振り返り頑張ってよかったと思うことは何ですか。

バイオテクノロジーは大好きですが、実は化学、数学が大の苦手なんです。こんな奴がバイオテクノロジーの業界に入って何ができるんだという思いでしたが、TTCバイオテクノロジー科に入学してから、1年の1期、2期に化学と濃度計算に関する座学があり、試薬調製で必要となる計算をとことん学ぶことが出来ました。3期以降は、忘れる暇もないくらい、実験で学んだ計算を使います。苦手な私でもだんだん慣れてできるようになり、苦手意識がなくなりました。頑張ってよかったと心から思います。

 

———  TTCでの学校生活でとくに思い出に残っていることはありますか?

印象深いのは、入学初期の頃になりますが、代々木のオリンピックセンターでおこなわれたフレッシュマン研修(新入生オリエンテーション)です。あのとき、クラスメイトと強制交流?(アイスブレイクで自己紹介し合う)がなければ、学校生活をこんなに楽しく過ごせていなかっただろうと思っています。卒業ギリギリまで、卒業研究や他愛もないクラスメイトとのおしゃべりなど、楽しい時間をたくさん作っていきたいと思います。

いつも自分のことより他人のために気遣いをしてくれるのが並木さんです。放課後、教室で黙々と何かをしています。覗いてみると、かごにあふれていた再利用チューブの仕分けをしてくれていました。見えないところで人のために行動できるのが並木さんのすばらしさです。いつも謙虚で思いやりあふれるNさんに、私たちはいつも感謝しています。ありがとう。

今、Nさんが一番夢中になっているのが卒業研究です。いつも目をキラキラさせて実験に取り組んでいます。発酵に関わる酵母を7種類も培養し、それぞれがワインの発酵にどう関わっているのか発酵0週、1週、2週間後のぶどうジュースの発酵状態を糖の種類や含量、アミノ酸含量、アルコール度数などから分析しています。どうぞ悔いのないように最後まで好奇心を燃やしてください。この2年間、実験にのめり込んだ経験はこれからのNさんの人生でプラスになるはずです。これからも応援しています。(宮ノ下)

◆内定者インタビュー 2023年度 バックナンバー◆

「学校も 企業も 情報だけでなく積極的に足を運んで選びたい! 」第1弾 食品会社内定

・「働くことは生きること。自分が成長できる会社で働きたい!」第2弾 化学分析会社内定

・「ひたむきに 猛々(たけだけ)しく!部活で培った精神が今の自分を支えています」第3弾 食品会社内定

・「自分らしく自然体でのぞんだ就職活動で試薬メーカーの内定を勝ち取る」第4弾 試薬メーカー内定

・「もう理系のバックグラウンドがないとは言わせない!」ー第5弾 研究助手内定

・「プラントエンジニアを経て専門学校でバイオを学ぶ」 第6弾 分析機器の製造・販売会社 内定

東京テクニカルカレッジ バイオテクノロジー科 講師紹介 

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文責:宮ノ下いずる 〔144〕

 

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