データサイエンス技術を活用した“エンターテイメント”の変化
2008年に日本でiPhoneが発売されて以降、スマホの普及が急速に広まり、日頃視聴するエンターテイメントやコンテンツの視聴方法が変化してきました。テレビ番組よりYouTube、レンタルビデオ店でDVD等を借りるよりNetfrix等のサービスを利用するなど、ストリーミング形式のプラットフォームが急増しています。
数十億人のユーザーが数十億本の動画を視聴するYouTubeは、ユーザー自身がコンテンツを作成・投稿し、自分だけの動画配信ネットワークを持てるようになりました。誰もが情報発信できる時代となり、動画投稿を収益化し職業とするYouTuberも身近な存在になりました。企業活動においても、一部の職種ではフォロワー数やチャンネル登録者数等で評価されるケースもあり、その影響力の高さが伺えます。
テレビや雑誌、映画など、これまで受動的に視聴していたコンテンツに代わり、ユーザーに最適化された多様なコンテンツを能動的に受け取り、コメント等で相互にコミュニケーションをする機会が今後も増えていきそうです。
閲覧したコンテンツの履歴から、次々にオススメのコンテンツが出てくるというのはすでに浸透していますね。今後AIが進化するにあたって、ユーザーの感情も理解・考慮された提案や、コンテンツのオススメができるようになると予想されています。スマホに映し出された表情や、手の動き、視線、声のトーンなど、さまざまなデバイス・センサーをとおしてデータを蓄積し、AIが情報を判断・対策を提案するなど、実現に向けて日々AI技術が進歩しているようです。
コンピュータが人間の感情を理解する技術自体はすでに存在しており、“感情コンピューティング”という分野に当てはまります。AIやセンサー技術・コンピュータ科学に加え、認知心理学、神経生理学等が関連します。その時々の感情を膨大なデータに基づいて、オススメするコンテンツや、ストーリーが変化するゲームや映画など、ユーザーにより最適なコンテンツを即カスタマイズされるということが、近い将来当たり前になるかもしれません。
当校データサイエンス+AI科のオープンキャンパスでは、YouTubeデータの可視化やPythonを用いたAIに学習させるデータの作成など、データサイエンスの技術を気軽に体験できるイベントを用意しています。データサイエンスやAI分野の学びに興味がある方や、進学先に悩んでいる方もぜひご参加ください!