秋の新宿御苑を散策 (バイオ科 長野研修 代替授業① 1,2年)〔008〕
秋が一段と深まってきました。
例年、この時期バイオ科では、長野の国立公園に隣接した施設へ4泊5日で研修にでかけます※。自然観察や水質調査などの野外学習の他、1,2年生対抗でドッジボールをして楽しむのですが、今年はCOVID-19対策で中止になってしまいました。 そこで今年は、長野研修に代わり都内の様々な施設を日帰りで見学する校外学習を実施しました。
初日は、バイオ科1,2年生合同で新宿御苑に植物観察に出かけました。新宿御苑のパンフレットを片手に園内を散策します。
新宿御苑の新宿門近くには、モミジバスズカケの大木が堂々とそびえていました。
幹まわりの測定に、手をつないで幹を囲む学生。幹の周囲は630㎝もあり、大人5人でようやく囲める太さです。
しばらく歩いて行くと、スギ科のラクウショウが生えていました。秋になると枝が鳥の羽のように落葉することから、落羽松と呼ばれるようです。
ラクウショウの根はタケノコのように地上にでています。根を空中に出して呼吸をしているのです。 このような根を呼吸根といいます。
上の池周辺では、秋の風物詩でもあるススキが見頃をむかえていました。ススキの根本を見てみると、ハマウツボ科の寄生植物を見つけました。
イネ科に寄生するハマウツボ科の「ナンバンギセル」
上の池には、鯉や亀、そして大きなスッポンが生息していました。
手入れの行き届いた美しい日本庭園。
ふかふかの芝生の上で抹茶オレを飲みながら休憩する学生。しっかりソーシャルディスタンスをとっています(笑)
大きな葉が散り始めたプラタナスの並木。
真っ赤なヒガンバナも見頃をむかえていました。
野外で食べる「だんご」は格別においしいですね。
苑内の大温室では熱帯やサバンナに生息する希少な植物を観察しました。
水面に浮かぶスイレン科の植物。南米原産のオオオニバスは葉が巨大で、子供が乗れるほどの大きさになります。
温室の近くで、ジュウガツザクラが人の目をひきつけていました。
今年は、コロナ禍で長野研修も学園祭も中止になってしまいましたが、新宿御苑の自然にふれたことで、学生は心身共にリフレッシュできたようです。後日、御苑で撮った写真を1人1枚提出してもらい、フォトコンテストを実施する予定です。フォトコンテストの様子は、次の機会でご紹介します。
どうぞお楽しみに
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文責: 宮ノ下いずる