わたしたちを取り巻く環境を守る技術者のこと。環境とは、人間を含めた全ての生物、生態系、そして山、川、海、大気などの自然そのものをいいます。

2年制/専門士/職業実践専門課程
環境全体について学び、たくさんの実習をとおして、人間の生活環境と動植物が生息・生育する環境を適切に保つための技術を身につけ、人間社会と自然環境のバランスがとれた持続可能な社会に貢献できる環境技術者になれる学科です。
わたしたちを取り巻く環境を守る技術者のこと。環境とは、人間を含めた全ての生物、生態系、そして山、川、海、大気などの自然そのものをいいます。
わたしたちは、水・大気・土壌などの物質や動植物の営みからなる「自然環境」と人間がつくりだした「社会環境」の中で暮らしています。自然からの恩恵がなくては人間社会は成り立たず、人間の行動は自然にさまざまな影響を与えます。
環境テクノロジー科では、環境全体を学び、たくさんの実習をとおして、わたしたち人間を含む地球上の全ての生き物が、豊かな社会を送り続けられる環境をつくり、その環境を守る技術を身につけます。
水質汚濁の発生原因や水処理技術、水質測定技術を学びます。
大気汚染の発生原因や大気汚染防止技術、大気・排ガスの測定技術を学びます。
自然環境の保全や動植物の同定、モニタリング方法など、フィールドワークを通じて学びます。
基礎から実践まで網羅した実習!器具の洗浄方法や選び方などの基礎から、機器分析や環境浄化技術などの応用までおこないます。分析、測定、浄化の知識と技術を実践で養います。
環境保全の素養を身につける!都内公園での緑地管理や保全活動、長野、奥多摩、御岳、檜原村での野生生物調査、国内環境研修などのフィールドワークを通じて学びます。
資格保持者は環境技術者として高い評価を得ることができます。難しい国家試験ですが、2年間しっかりと学ぶことで合格を目指せるカリキュラムになっているので安心です。
自然環境保全系
環境分析系
環境処理系
長野県飯綱高原に生育する植物の観察や湖沼の簡易水質測定をおこないます。
河川の生息する水生昆虫を採取し、同定技術を学びます。
水の汚れを調べるための測定方法(BODやn-Hexなど)を学びます。
環境プラントに関する図面が読めるように機械製図を学びます。
分光光度計、原子吸光光度計などを使用した環境分析を学びます。
野外環境調査での器具の活用法、調査結果のまとめ方などを学びます。
凝集・沈殿・加圧浮上などの排水処理プロセスを学びます。
水処理装置のコントロール技術を学びます。
都市公園などの身近な緑の調査と管理技術を学びます。
微生物の分離培養技術、計数方法、顕微鏡を用いた観察方法などを学びます。
都市型公園の保全方法などを学びます。
大気汚染物質の濃度の分析や評価方法を学びます。
国内環境研修(選択研修)は、授業以外にも国内の多様な自然を知ってもらうために、世界自然遺産登録地の「小笠原諸島(東京都)」や「屋久島(鹿児島県)」などで実施します。世界的にみても特長ある生態系が保たれている大自然の地で、希少な動植物の観察や海・山での楽しいアクティビティなどを体験します。
自然環境を守っていくために、地元住民や環境保全に携わっている人々の努力をきっと感じることができるでしょう。これからの持続可能な社会の実現に向けた自然と人間との関わり方について、あらためて認識できる研修です。
毎年5月に実施される長野実習では、長野県飯綱高原の本学園施設に宿泊し、現地で野外(フィールド)実習をおこなっています。1年生は、施設周辺を散策しながら草花の植物観察をしたり、近くの池の水質について簡易測定などをします。2年生では、この時期に生息する鳥類調査や草本の開花調査などをおこなうなど、都内では体験できない貴重な野外実習が体験できます。
自然環境の調査・管理・保全に関する授業のほとんどがフィールドワークを中心に学習します。都内にある野山や自然公園などに出かけ、動植物の生息・生育状況のモニタリングや、河川に生息する水生生物を採取し同定をおこないます。実際の自然の中(現場)で作業を安全に適確におこなうために、しっかり事前準備をしてから出かけます。
①生物調査の基本的な手法を学習する。
②調査に必要な用具の使い方を学ぶ。
③現地行動の注意事項を確認する。
現地で調査方法について再確認してから調査実施する。
※動物の糞や食痕、足跡などの痕跡(フィールドサイン)を探し、注意深く観察する。
データを整理し、考察する。
※現地で歩いたルート、フィールドサインを見つけたポイントをまとめる。
環境テクノロジー科1年 勝本 小雪さん(埼玉県立春日部工業高等学校出身)
高校で機械を学んでいたころ、兄が水処理の会社に入り、機械の技術を環境に活かしたいと思いました。兄が東京テクニカルカレッジの卒業生で、学んだことがそのまま仕事に活かせると聞いたことや、楽しそうな学校の雰囲気に惹かれて入学を決めました。高校で学ぶ機会がなかった化学も基礎から丁寧に教えてもらうことができ、専門的な科目は授業シートやカルテを見て復習の毎日ですが、とても充実しています。
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | |
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1時限 9:20~10:50 | 環境リテラシー | 生物分類・同定実習1 | 無機化学2 | 化学実習1 | 数学1 | ||
2時限 11:00~12:30 | 環境リテラシー | 生物分類・同定実習1 | 無機化学2 | 化学実習1 | 数学1 | ||
3時限 13:30~15:00 | 資格対策講座 | 生物分類・同定実習1 | 資格対策講座 | 化学実習1 | RJP | ||
4時限 15:10~16:40 | 資格対策講座 | 生物分類・同定実習1 | 自習コマ | 化学実習1 | RJP | ||
放課後 17:00~ |
東京テクニカル・サービス株式会社 技術部勤務
2017年卒業
安藤 潤哉さん(東京都立杉並工業高等学校出身)
この会社に出会ったのは、環境テクノロジー科を卒業し、今は上司でもある先輩が、学校でおこなわれた説明会で仕事の内容を細かく説明してくれたことがきっかけでした。実際の現場では実験で学んだ原理を理解することの大切さを実感し、作業の一つひとつを丁寧におこなうなど、学校で学んだことが役立つ場面がいろいろあります。
特技や趣味が多くなかった私は自分からアクションを起こさなければ社会に出るときに武器がないと思い、入学後は学園祭の実行委員などに立候補して、積極的に活動してきました。
他の学科や外部と関わりを持つことができたのは、自分自身の視野を広げる機会となり、貴重な経験になったと思います。 学生生活でも、社会でも、自分から動かなければいい結果は出せないため、自分がやりたいことが何かを考えて、積極的に行動する心がけはとても大事です。
私の次の目標は、業務に必要な知識や資格を身につけること。そして、どんなことがあってもそれに対して柔軟に対応できる人になることです。
株式会社オオスミ勤務
2016年卒業
佐々木 瑠花さん(東京都立小平南高等学校出身)
中学のときの理科の先生がとても面白くて、そこから化学、そして実験や観察が大好きになりました。私は一度大学に進学し、やむなく辞めてしまったのですが、化学の勉強がまたしたいと思い、色々な学校を見て、実験設備や分析機器などが充実している東京テクニカルカレッジを選びました。
実際に入学したら、期待どおり、座学だけでなく実験をたくさん体験することができました。さらに浄水場など環境の設備を見学したり、屋外フィールドワークで自然の状態を分析したりと学校以外でも色々な経験ができたのは期待以上でしたね。以前通っていた大学に比べて先生と学生や、学生同士の距離が近く、コミュニケーションが取りやすいのも魅力で、同級生や後輩と食事をするなど、今でも友人関係は続いています。
就職先は環境調査、測定、分析の専門企業です。在学中から先生にいい会社だと聞いていたのと、実際に説明会に行って代表の前向きな姿勢に引かれて決めました。現在は調査の部隊に配属され、全国各地を飛び回っています。ただ単純に試料を採取してくるだけでなく、そもそもお客様はなぜ調査や分析を依頼してこられたのか、本質を見抜き解決策を提案するコンサルティングの役割も担います。お客様から直接ありがとうと声をかけられることもあり、自分の提案が本当に役立ったんだと実感できて嬉しい瞬間です。
もちろん、お客さまに最適な提案をするためには、ラボなど他部署との連携も欠かせません。豊富な実験やRJPなど、学校での様々な経験が役立っていると日々実感できます。
公害防止管理者/毒物劇物取扱責任者/危険物取扱者/有機溶剤作業主任者/特定化学物質及び四アルキル鉛等作業主任者/環境再生医(認定校)/生物分類技能検定/環境社会検定試験(eco検定)/環境測定分析士/環境計量士/ビジネス能力検定(B検)ジョブパス など
都内にある野山や自然公園に出かけ、動植物の生息・育成状況のモニタリングや、河川に生息する水生生物を採取し固定をおこないます。