# 環境テクノロジー科
Environmental Technology

#環境テクノロジー科

2年制専門士職業実践専門課程

在学中に高い技術力を身につけ、
環境技術者として社会に貢献する卒業生多数!

環境テクノロジー科 環境テクノロジー科

ABOUT

分析・浄化どちらも学び、
環境保全技術を身につけた環境技術者になる。

環境全体について学び、たくさんの実習をとおして、人間の生活環境と動植物が生息・生育する環境を適切に保つための技術を身につけ、人間社会と自然環境のバランスがとれた持続可能な社会に貢献できる環境技術者になれる学科です。

  • 2年後のワタシ!

    水質調査・水処理技術を修得し、汚水等排水施設・公害防止施設等における
    維持管理業務が遂行できる環境技術者

  • 目指す仕事

    水処理技術者/公害防止管理者/環境測定分析士/環境計量士/廃棄物処理技術者/
    自然環境保全技術者

水って大切考えよう、水と地球と私たちの関わり 水って大切考えよう、水と地球と私たちの関わり

「地球は水の惑星」誰もが一度は聞いたことのある言葉ではないでしょうか。東京の竹芝桟橋からおがさわら丸で太平洋に出ると、360度見渡す限り海が続きます。なにも宇宙まで飛びださなくても「地球は水の惑星」を実感できるでしょう。一見すると潤沢に見える水ですが、地球表面の70%を覆っているのは海水と言われ、残念なことに私たちは海水を飲むことができません。海にたくさんの水があっても人が利用しやすいのはやはり「淡水」なのです。一説によると、地球上の水のうち淡水の割合は2.5%程度しかなく、しかもその多くは南極・北極の氷や氷河、または地下水として存在していると言います。つまり、人が利用しやすい河川・湖沼の淡水は、水全体のうちなんと約0.01%程度しかありません。そのわずかな淡水を、人を含めた多くの生物で分け合って生きなければならないことを考えると水がいかに貴重な存在か理解できます。

当校の卒業生も水のプロとしてさまざまな企業で活躍中!

ヴェオリア・ジェネッツ株式会社 水ing株式会社 株式会社クリタス

LEARNING

2年間で水の測定・処理技術を身につけます!

水質の測定技術や排水の処理技術を理解するには、化学や微生物、機械、電気など幅広い知識が必要となります。もちろん、水だけが「環境」ではありません。しかし、排ガスや汚泥に含まれる物質を液体に溶解して測定することを考えても、水分野で学ぶ内容は応用範囲が広く「環境」への入り口として最適と言えるでしょう。

2年間で水の測定・処理技術を身につけます!
  • 水質測定技術を身につける

    新入生の多くは化学実習の経験がありません。そこで器具の名称や使い分け、器具の洗浄方法、質量や体積の正確な測り方、滴定などの重要な基礎から機器分析まで学びます。当科では2年次に大気測定技術も学びますが、水質測定技術は大気や排ガスの測定技術の基礎にもなります。

    手分析

    手分析

    機器分析

    機器分析

  • 水処理技術を身につける

    実際の水処理現場は大量の排水が毎日流れ込んでくるため、人の手で処理していては間に合いません。そこで必要になってくるのが水処理プラントですが、この運転・維持管理には機械の知識も必要になります。したがって当科では、水処理の原理を理解するための講義・実習の他に、機械図面が読めるようになるための製図実習や機械の電気制御を学ぶ装置制御実習をおこなっています。

    手分析
    機器分析
  • その他の学び

    環境関連法規

    環境関連法規

    生物分類・同定実習

    生物分類・同定実習

FEATURES

学科の特色

Features01

授業全体の7割が実験・実習!

教室でおこなう講義だけで環境について学べるわけではありません。実際に調査対象区域に足を運び、サンプリングの方法やモニタリング調査の手法、野外活動における安全管理などを学びます。

檜原村 矢沢川

「フジの森」の脇を流れる矢沢川で、水生生物の調査を実施します。

八王子市 長池公園

図鑑による植物の同定や、自然環境保全のための里山の管理作業体験などをおこないます。

長野市 飯綱高原

1年生は自然観察や簡易水質調査、2年生は植物・鳥類・哺乳類のモニタリングをおこないます。

Features02

私たちにとって必要不可欠な、大気についても学ぶ

生物を生かすのは水だけではありません。目には見えずとも、私たちが毎日水以上に大量に必要としているもの、それは大気です。人は呼吸せずには生きられません。大気が汚染されれば、その汚染物質が呼吸器から体内に取り込まれ、量によっては健康な人を病気にしてしまうことがあります。また、汚染物質は降雨によって地上に降下し、水や土壌の汚染につながります。したがって、水と同様に大気の安全を守ることが重要です。当科では大気・排ガスの測定方法や排ガスの処理技術についても学ぶことができます。

Features03

国家資格・公害防止管理者の対策も!

公害発生施設又は公害防止施設の運転・維持・管理、燃料・原材料の検査等をおこなう専門家です。公害は決して過去の話ではなく、公害発生施設を稼働させる限り、将来に渡って公害防止を継続していく必要があります。この国家試験は、水質関係、大気関係、騒音・振動関係、ダイオキシン類など13の区分があります。当科ではこのうち、水質関係および大気関係について学ぶことができます。公害防止管理者ですから難易度もそれなりに高く、当科では水質関係第四種について対策講座を実施しています。

CLASS INFOMATION

授業紹介

1年次の環境実習授業

  • 校外実習1

    長野県飯綱高原に生育する植物の観察や湖沼の簡易水質測定をおこないます。

  • 生物分類・同定実習1

    河川の生息する水生昆虫を採取し、同定技術を学びます。

  • 化学実習3

    水の汚れを調べるための測定方法(BODやn-Hexなど)を学びます。

  • 製図実習1

    環境プラントに関する図面が読めるように機械製図を学びます。

  • 機器分析実習1

    分光光度計、原子吸光光度計などを使用した環境分析を学びます。

  • 環境調査基礎実習2

    野外環境調査での器具の活用法、調査結果のまとめ方などを学びます。

2年次の環境実習授業

  • 物理化学的水処理実習

    凝集・沈殿・加圧浮上などの排水処理プロセスを学びます。

  • 装置制御実習

    水処理装置のコントロール技術を学びます。

  • 自然環境調査・管理実習1

    都市公園などの身近な緑の調査と管理技術を学びます。

  • 微生物実習

    微生物の分離培養技術、計数方法、顕微鏡を用いた観察方法などを学びます。

  • 自然環境保全実習

    都市型公園の保全方法などを学びます。

  • 大気測定実習

    大気汚染物質の濃度の分析や評価方法を学びます。

先生と距離が近いから、学びの意欲も高まる!

先生との距離の近さが、当科の魅力のひとつ。先生は学生が理解するまで徹底的に教え、気軽に質問できる関係性を築くための工夫をしています。そのため、学生は不安を感じることなく安心して学ぶことができ、学習意欲の向上につながっています。

FACILITIES

FACILITIES

充実の設備

  • 環境分析室

    環境分析室

    主に化学実習をおこなうための実験室で、水や大気・排ガスの測定技術や水処理技術を学びます

  • 機器分析室

    機器分析室

    環境や生体内に含まれる微量成分の分析方法を学び、電子顕微鏡で細胞や微生物の形状、食品の構造などを分析します。

  • 環境分析室

    環境分析室

    主に化学実習をおこなうための実験室で、水や大気・排ガスの測定技術や水処理技術を学びます

  • 機器分析室

    機器分析室

    環境や生体内に含まれる微量成分の分析方法を学び、電子顕微鏡で細胞や微生物の形状、食品の構造などを分析します。

自分の「好き」を活かそう!環境テクノロジー科の 自分の「好き」を活かそう!環境テクノロジー科の

身のまわりの環境を守る
取り組みに挑戦

地下水の鉄分除去について

水処理と一口に言っても原因物質やその濃度、処理水の利用目的などによって処理方法を検討しなければなりません。実際に存在している井戸水をモデルに、より適した処理方法とその条件を検討しています。

地下水の鉄分除去について

SDGsにもつながる学び

これからの持続可能な社会の実現に向けた自然と人間との関わり方について、あらためて認識できる研修を設けています。国内環境研修(選択科目)は、世界自然遺産登録地の「小笠原諸島」「屋久島」などを計画しています。

SDGsにもつながる学び

SDGs(エスディージーズ)とは国際連合により採択された、持続可能な開発目標を指します。「貧困をなくそう」「飢餓をゼロに」など、2030 年までに17項目の目標達成をめざす世界的な取り組みです。「海の豊かさを守ろう」「陸の豊かさも守ろう」など、環境テクノロジー科での学びにもつながっています。

SDGs(エスディージーズ) SDGs(エスディージーズ)

STUDENTS VOICE

在校生の声

実験できる喜びと、器具や装置に
囲まれている幸せを感じる毎日です

実験設備や分析機器が充実しているのが、環境テクノロジー科の魅力です。一日中実験室にいることも多いのですが、実験が大好きなので、器具や装置に囲まれているだけで幸せを感じます。どんな実験をおこなうのか、概要や手順を事前にノートにまとめる時間も好きですね。どう動いたらいいか、何を優先すればいいのかが少しずつわかってきて、以前より成長していることを実感しています。

環境テクノロジー科 2年

勝本 小雪さん埼玉県立春日部高等学校出身

GRADUATES VOICE

卒業生の声

卒業生の声
環境テクノロジー科

水を守り、社会を支える
フィールドエンジニア

水ing株式会社 東京維持管理センター管理事務所勤務
前野 健吾 さん
2022年3月卒業/私立N高等学校出身

もともとインフラ業界を志望していて、2年という短い期間で働くための技術を身につけられる環境テクノロジー科に入学しました。インフラを目指したのは、性格的に人前に出ていくタイプではありませんが、縁の下の力持ちとして世界を支えるような仕事をしていきたいと考えたからです。

授業では、特に野外学習が印象に残っています。野外学習では、クラスで郊外の公園に通い植生調査をおこないました。昔から自然が好きなので草木を見たり触れたりするのも楽しかったですし、班ごとの授業なのでチームワークを高めるために努力をしたり、自分が果たすべき役割を考えて行動できたことは今の自分の力になっています。普段の授業や実験でもグループでレポートをまとめて発表する機会が多かったのでコミュニケーション力やプレゼン力もつきました。また、頻繁に現場のプロが指導してくれる機会があって、業界の最前線がわかるのもメリットです。私が就職した水ing株式会社も東京テクニカルカレッジの後援会企業で、授業で講義を聞いたのがきっかけで興味を持ちました。水は人間にとって絶対に必要ですし、仕事として確立されている点にも魅力を感じました。先輩たちもたくさん入社していて、その点でも心強かったですね。

現在はフィールドエンジニアとして、八王子にある大規模な大学に常駐し、学内にある汚水処理場の運転管理や点検業務をおこなっています。交代制で基本は一人で管理をします。微生物を使って水を浄化したり、空気の供給量を調整したりといった調整作業は経験値によるところが大きく、そこが難しいところですが、先輩たちから教わりながら経験を積み上げています。誰かがやらなければならない仕事を確実に全うしていくことが僕の幸せです。今後は、技術者不足に対応できるように、現場や作業の改善で業務の効率化を図れる人材になりたいですね。

進路を考えている皆さんにお伝えしたいのは、後悔のないようによく考えてから進路を選択することと、選択を後悔しないように自発的に行動することが大切だということ。

人生は選択の連続だと思いますが、どうか恐れずにいろいろなことに挑戦してみてください。

QUALIFICATION / EMPLOYMENT

資格・就職

主な資格

公害防止管理者/ 毒物劇物取扱責任者/ 危険物取扱者/ 有機溶剤作業主任者/ 特定化学物質及び四アルキル鉛等作業主任者/ 環境再生医(認定校)/ 生物分類技能検定/ 環境社会検定試験(eco検定)/ ビジネス能力検定(B検)ジョブパス など

主な就職先

環境プラント(水処理・廃棄物処理)

水ing(株)/ ヴェオリアジャパングループ((株)西原環境/ 日本環境クリアー(株))/ (株)クリタス/ (株)朝日エンジニアリング/ (株)サニコン/ アイワエンジニアリング(株)/ (株)サンユテクノスプラントエンジニアズ/ 荏原環境プラント(株)/ 三友プラントサービス(株)/ 高杉商事(株)/ (株)ハチオウ/ アクアイースト(株)/ (株)ショウエイ など

環境調査・分析系

(株)オオスミ/ 東京テクニカル・サービス(株)/ グリーンブルー(株)/ (株)産業分析センター/ ヴェオリア・ジェネッツ(株)/ (株)西原衛生工業所/ JFE東日本ジーエス(株)/ (株)環境コントロールセンター/ (株)データベース/ (株)総合水研究所/ エコア(株)/ (株)江東微生物研究所/ (社)京都微生物研究所/ 日本分光(株)/ 環境保全(株) など

その他環境関連

大成温調(株)/ ダイキンエアテクノ(株)/ 鹿島建物総合管理(株)/ 三菱重工冷熱(株)/ テスコ(株)/ (株)アステム/ リペア(株)/ (株)日立プラントサービス/ 風間造園(株)/ (株)ユニバーサル園芸社/ (株)シー・アイ・シー など

EcoCafe
CHECK!!

Eco Cafe

エコカフェ

毎回さまざまなテーマ・ゲストでおこなわれる
イベント「エコカフェ」は、参加費無料!
どなたでもご参加いただけます。

動画で見る

環境テクノロジー科

ホーム > 学科紹介 > 環境・バイオ > 環境テクノロジー科
  • オープンキャンパス学校説明会・見学・体験入学など随時募集中!
  • 資料請求学校案内・保護者ガイドをお送りいたします。
  • 入学要項学費について願書・学費・学費サポート・学生寮など