バイオテクノロジー科

2年制/専門士/職業実践専門課程

About

わたしたちの健康や命を守る バイオ技術者になれる学科

2年間集中しておこなう様々な実験・実習・講義でバイオ技術者としての基盤となる技術と知識が身につきます。生物の持つ力を調べ、命を守る幅広い分野(食品・薬品・医療・医学など)で活躍できるバイオ技術者になれる学科です。

バイオ技術者とは?

バイオテクノロジーは生物の持つ秘密の力を調べることから始まります。その力は私たちの命に直接かかわるものです。バイオ技術者は、生物の持つ力を使った様々なものつくりをとおして、命を守る仕事を担っています。私たちの暮らしを豊かにすることはもちろん、地球上のすべての生命につながる重要な部分を担当している技術者といえます。

ココに注目!❶

バイオ分野を基礎から学ぶ

2年間で全員がバイオ分析技術(生物分析技術[微生物・動植物細胞・遺伝子取扱いなど]、化学分析技術)を習得できるカリキュラムとなっています。
さらに2年次の後半にはそれまで学んだ技術をフルに活用する総合実験があります。

実習授業(授業の6割)

年1200時間以上が実習です!人数分の実験器具を完備。
全員しっかりできるようになるまで繰り返します。

講義授業(授業の4割)

実習の原理・考え方を理解するための講義。
基礎から応用までしっかり学びます。

ココに注目!❷

バイオ総合実験(卒業研究・インターンシップ)テーマ例

◎遺伝子・医薬・医療系
  • PCR-DNAチップを用いたTAS2R38(苦味受容体)遺伝子検出法の開発
  • ヒト遺伝情報とAlu配列の多型解析
  • PCRを用いた食品や作物中のGM由来のDNA配列の検出
  • 自家製電気泳動装置の作製とDNA解析への応用
◎食品系:食品加工法開発、食品機能解析、アンチエイジング
  • 出汁、その他種々の食品加工に及ぼす水硬度の影響について
  • 乳酸菌発酵生産物の抗ストレス効果について
  • 低カロリーのカステラの開発 -適した材料と配合の検討-
◎生活系:生活関連用品機能、開発
  • 使用する油脂の違いによる石鹸の性質の変化について -油脂の脂肪酸組成の影響-
  • 髪ダメージ回復法の研究 -食品素材を利用したトリートメントの検討-

ココに注目!❸

リアルジョブプロジェクト

①テラカフェメニュー開発

●オリジナルブレンドコーヒー(ホット用)をUCCフーヅ㈱との連携で開発

現在はアイスコーヒーの開発検討中。もうじき完成予定!!また、オリジナルブレンド紅茶も㈱リーフルと協同で開発提供しています。その他クッキーやスコーンなどの食品の検討もおこなっています。

②イベント企画、広報企画

●小中学生やご近所の方を対象にした理科実験教室を企画、年2回ほど実施しています

2019年3月28日 バスボム、紙の顕微鏡(米Foldscope社と提携)
2019年7月24日 ビー玉万華鏡、ぶくぶくカラフル水中火山、アルギン酸ビーズ

③店舗デザイン

●緑化(環境科と共同)1Fエントランス、6Fテラス花壇等の整備
●カフェに潤いを持たせることを目標に緑化や植物などの展示標本づくりを検討

現在はハーバリウムの作製法、花の加工法を検討中。インテリア科とのコラボレーションも予定しています。

学校と企業(ユーシーシーフーヅ株式会社)との連携で開発したオリジナルブレンドコーヒーをテイスティング中

米Foldscope社と提携し、学生による理科実験教室を開催。紙の顕微鏡づくりを体験
紙の顕微鏡
Foldscope Instruments,Inc.

就職は食品、薬品、医療、医学、進路は大学編入と幅広く

2年間でおこなう実習は、1200時間以上です。この時間を使って身につけた技術と知識を求めて、食品・薬品・医療・医学の分野をはじめとする業界からの求人があります。
また、メーカーや大学院の研究室で活躍する人や大学へ編入する人もおり、年々進路の幅が広がっています。

就職実績(抜粋)

医薬・医療・化学系
  • 帝人ファーマ㈱
  • ㈱JTクリエイティブサービス
  • 協和キリン㈱
  • ㈱昭和メディカルサイエンス
  • ニプロファーマ㈱
  • 生化学工業㈱
食品系
  • ㈱明治
  • 森永乳業㈱
  • 名糖産業㈱
  • 合同酒精㈱
  • キリンビバレッジ㈱
  • ㈱シャトレーゼ
植物・環境系
  • 三友プラントサービス㈱
  • 相田化学工業㈱
  • 帝人エコ・サイエンス㈱
  • ㈱太平洋コンサルタント
  • ㈱シー・アイ・シー
バイオ研究支援系
  • バイオ・ラッドラボラトリーズ㈱
  • ㈱高長
  • タイテック㈱
  • 広島和光㈱
  • アトー㈱
  • ナカライテスク㈱
公的研究機関
  • (独)理化学研究所
  • 埼玉医科大学 総合医療センター
  • 慶応義塾大学医学部
  • 国立精神神経センター
  • 東京大学大学院医学系研究科疾患生命工業センター
  • バイオ産業情報化コーソシアム

バイオテクノロジー科教員よりメッセージ

大江 宏明

大江 宏明 科長

担当分野:
食品・分離精製・科学関

これまで医療器や医薬品・食品の生産技術、安全性評価、細胞の分離や微生物の培養など、いろいろ経験しました。どんなことでもやってみると、必ず面白いところがあり、それを見つけて努力を続けると将来必ず役に立ちます。まず自分の興味のあることをやってみる。それを切っかけとしてさまざまなことに挑戦して経験を積んでおこなってほしいですね。

大藤 道衛

大藤 道衛 先生

担当分野:
遺伝子関連

DNA分析の実習を担当しています。バクテリアやヒトのDNAという10 億分の1グラム(ナノグラム)以下の微量な物質を扱うため、マイクロピペット操作や他の物質の混入(コンタミ)を防ぐ手法を身につけます。実験は、無菌環境で細かい作業を段取りよくおこなうことが大切です。この分野は、細胞よりも小さい目に見えない分子の世界を、自分の眼で見えるようにできる楽しさがあります。ナノの世界にチャレンジしましょう。

大藤 道衛

松井 奈美子 先生

担当分野:
酵素・生化学・微生物関

バイオに関する技術力や学問を身につけるためには、最後まで諦めずに物事に取り組むことが重要となってきます。最後まで諦めずに実験をする。最後まで諦めずにレポートをつくる。最後まで諦めずに希望の企業の内定を勝ち取る。本学園に入って、最後までやり抜く楽しさを知ってもらいたいです。

    • 8:50

      朝当番が前日に洗っておいた器具を片づけ、今日の実験の準備をお手伝い。

      下矢印
    • 9:20授業スタート!

      今日の実習の目的・内容・方法の説明を受けます。ポイントや注意点を授業シートでしっかりチェック!ここが大切です!!

      下矢印
    • 10:00~16:00

      • ① 必要な薬品・器具を用意
      • ②溶液をチェック!
      • ③クリーンルームで作業!
      • ④顕微鏡観察で細胞チェック!
      一人ひとりが実験できる!豊富な「実験器具」
      下矢印
    • 16:10~

      実験結果をふまえて、グループディスカッション。パソコンでデータ処理やまとめ作業も必要です。

      下矢印
    • 授業終了後は、実験室全体を掃除します。掃除終了までが実験だという意識を忘れずに!!

  • ※学年はインタビュー実施時(2020年1月)のものです。

    佐々木 智啓

    バイオテクノロジー科2年 佐々木 智啓さん(東京大学大学院出身)

    科をこえて学生同士の
    仲が良いのも魅力

    生命を維持していく上で大切なDNAがたった4種類の塩基の並びであることに衝撃を受けたことが、バイオテクノロジーに興味をもったきっかけ。先生がたの面倒見がよく設備が整っており、学びやすそうな環境であると感じて入学。実際に通学して、規則正しく、計画的な生活を送れるようになりました。

    服部 華子

    バイオテクノロジー科2年 服部 華子さん(東京都園芸高校出身)

    自分の自由な時間づくりは、
    自分次第です!

    先生たちが質問しやすい雰囲気をつくってくれているので、難しい勉強や実験もしっかりついていくことができます。レポートは早めに期限を教えてくれるので、少しずつきちんと進めておけば大丈夫。自分の自由時間をつくることができます。やるべきことをしっかりやれば両立はもちろん可能です。また、次の実験の予習をしておくとスムーズに動くことができ、早く実験を終わらせることができますよ。残った時間で復習したりと自己学習も可能です。時間を有効に使っていきましょう!

    吉田 龍斗

    バイオテクノロジー科1年 吉田 龍斗さん(埼玉県立浦和北高等学校出身)

    先生に質問しやすく、理解を深められる環境

    もともと実験が好きで菌や遺伝子組換えに興味を持っていたのですが、バイオテクノロジー科では菌を扱ったり、授業の6割が実験だと聞いて入学を決断しました。毎日の実験では役立つ技術を身につけられていると実感しています。実験は成功しても失敗しても、必ず原因があります。見直しをしたり、先生に相談することで理解をより深められるのも、この分野の楽しいところです。

    わたしの一週間

    1時限 9:20~10:50 バイオ
    化学実験
    バイオ
    化学実験
    バイオ英語 微生物学
    基礎実習
    分子細胞
    生物学
    ゲーム&読書
    自習 等
    アルバイト
    自習 等
    2時限 11:00~12:30 バイオ
    化学実験
    バイオ
    化学実験
    バイオ
    化学実験
    微生物学
    基礎実習
    食品化学
    3時限 13:30~15:00 バイオ
    化学実験
    生化学 生化学 微生物学
    基礎実習
    RJP
    4時限 15:10~16:40 実験演習 生化学 生化学 微生物学
    基礎実習
    RJP
    放課後 17:00~ - アルバイト 家でレポート 家に帰って
    ゆっくり休む
    家でレポート
  • 合同酒精株式会社勤務
    2015年03月卒業 山口 美来さん(埼玉県立越谷技術高等学校出身)

    先生方が熱心に指導してくれます

    もともと食品業界に身を置きたいという漠然とした希望があり、高校卒業後にどのような学校に進学するべきかを調べているときにバイオ技術という言葉を知り、興味を持つようになりました。進学先を東京テクニカルカレッジに決めたのは、オープンキャンパスに行った際、先生方と先輩方が親切だったこと、そして、実験器具が他校よりも豊富に揃っていたためです。

    バイオテクノロジー科の魅力は、自分のやる気次第で授業だけにはとどまらない活動や学びができる点です。先生方も熱心に指導してくださるため、入学当初はプレート培地に植菌することが苦手だった私も、授業を通じて難なくできるようになりました。

    学んだことは就職にも活かせます

    私は動物や培養、遺伝子等の実験に魅力を感じており、合同酒精株式会社を志望したのも会社の業務内容とマッチし、食にも間接的に携われると思ったからです。

    現在は主力製品ラクターゼのコストダウンのための研究に携わっており、主に菌の育種や培養、分析をおこなっています。その研究で私が取得した活性の高い株が実際の製造に使われ、大きなコストダウンを実現できたときは、今まででいちばんの醍醐味を感じました。

    東京テクニカルカレッジの授業ではさまざまな分野の実験ができるので、きちんと考えて理解し、自分のものにできたら、就職してからも存分に活かせると思います。実験や研究に何かしらのカタチで関わりたいと志す人なら、この学校で学んで間違いはないと思います!


    株式会社JTクリエイティブサービス勤務
    2015年03月卒業 内野 彩香さん(埼玉県立越谷東高等学校出身)

    白衣に憧れ、顕微鏡に未来を見た幼い頃

    もともと、〝白衣を着て仕事がしたい?という漠然とした夢と憧れがありました。幼い頃、母に顕微鏡を買ってもらい、植物の葉や紙の断面などを観察するのが楽しいと感じたのも、今の仕事を志したきっかけです。

    学校選びの際は、何校ものオープンキャンパスに参加し、実際に自分の目で見て確かめました。東京テクニカルカレッジは、器具や機材がとても豊富で、実験道具が一人に一個使える点をメリットと感じました。また、先生方がとても親身に対応してくださったことや、体験させていただいた授業がとても面白かったことも印象に残っています。ここなら深い学びができると思い、入学を決めました。

    バイオテクノロジーと一口に言ってもいろんな分野があるのですが、学校での授業や卒業研究などでさまざまな物質の分析をしていたときに、分析装置の基礎を先生から教えていただいたのがきっかけで、それを活かす仕事は何かと考え、現在の会社にお世話になりました。

    主に化学系の分析業務を手がけていて、私はたばこの煙の成分分析を担当しています。正確にスピーディーにデータを提供するのが仕事です。何度も試行錯誤を繰り返しながら実験方法を考えて、良い結果が出たときはとてもうれしいです。


    貴重な体験を糧に、さらなる高みを目指したい

    先日、長らく取り組んでいた分析法改善が採用になり、分析効率アップに貢献できました。その成果を委託元の会社の皆様も大勢いらっしゃる中でプレゼンテーションをする機会をいただき、緊張もしましたが、とても良い経験になりました。今後も色々な業務に携わって努力を重ねていきたいです。


  • 生化学工業㈱/帝人ファーマ㈱/協和発酵キリン㈱/ニプロファーマ㈱/ちふれホールディングス㈱/㈱タムラ製作所/㈱フコク/㈱メディクローム/㈱日本バイオテスト研究所/㈱明治/森永乳業㈱/名糖産業㈱/江崎グリコ㈱/㈱シャトレーゼ/㈱伊藤園/合同酒精㈱/㈱ボゾリサーチセンター/㈱ケー・エー・シー/日本ステリ㈱/㈱ジェイティクリエイティブサービス/㈱環境研究センター/三友プラントサービス㈱/㈱高長/ナカライテスク㈱/一般財団法人 材料科学技術振興財団/東京大学医学部/東京大学医科学研究所/慶應義塾大学医学部/埼玉医科大学 など

  • 中級バイオ技術者認定/上級バイオ技術者認定/毒物劇物取扱責任者/危険物取扱者乙種第4類/有機溶剤作業主任者/特定化学物質及び四アルキル鉛等作業主任者/環境社会検定試験(eco検定)/食品衛生責任者/情報検定(J検)2級・3級/ビジネス能力検定(B検)3級/Microsoft Office Specialist(Excel, Word) など

2021.01.15

バイオテクノロジー科

みなさん、こんにちは。バイオ科の宮ノ下です。今年最初のバイオ科ブログは光り物からスタートします!以前紹介したブログ『光る大腸菌』では、緑色に光り輝く神秘的な大腸菌の集落(コロニー)を紹介しました。詳しくはこちら今回はその続編で、大腸菌を光らせている物質の正体にせまります。 『光る大腸菌』を培養し、大腸菌の細胞溶出液に紫外線を当てると… わぁ!美しいエメラルドグリーンになりました。この液体中のどんな物質が光っているのでしょうか。 〈紫外線を当てるとエメラルドグリーンに光る大腸菌溶出液〉 担当講師は、前回に引き続き、遺伝子工学のスペシャリスト大藤道衛先生です。 〈熱心に学生指導をする大藤先生〉ここで少し、前回のおさらいをしておきましょう。『光る大腸菌』は普通の大腸菌ではなく、遺伝子工学技術を使ってGFP遺伝子を導入した大腸菌でした。では、光っているのは、導入したGFP遺伝子(DNA)でしょうか。それとも、GFP遺伝子から発現したGFPタンパク質でしょうか。 まずは、光る物質の正体がDNAかどうかを調べてみましょう。『光る大腸菌』を培養してから細胞を壊し、GFP遺伝子を含むプラスミドDNAを取り出しました。抽出したプラスミドDNAから制限酵素を使ってGFP遺伝子(DNA)を切り出し、アガロースゲル電気泳動で確認します。 〈ゲル板にアガロースゲルを流しいれて固める様子〉〈GFP遺伝子溶液をゲルにアプライ(添加)する学生〉 約40分間の電気泳動の後に、ゲルに紫外線を当ててみました。DNA自体が光るなら、ここで緑に発光するはずです。しかし、残念ながら、緑の蛍光は見えませんでした。大腸菌で光っていたのは、GFPのDNAではないようです。   DNAが検出できるようにエチジウムブロマイドで染色してから、紫外線を当ててGFP遺伝子(DNA)のバンドを検出しました。 〈DNAのバンドの写真を撮る学生〉 〈電気泳動で検出されたGFP遺伝子(DNA)のバンド〉 次に、光る成分がタンパク質なのかどうか調べてみましょう。 大腸菌の細胞抽出液を疎水カラムに通してタンパク質を吸着させました(疎水クロマトグラフィー)。その後、カラムに溶出液を加えると、タンパク質がカラムの下へ移動します。ここで、カラムに紫外線をあてて観察してみました。あっ!緑色に光っている層があります。光っているのはGFPタンパク質のようです。 〈疎水カラムを移動するGFPタンパク質〉 紫外線を当ててカラムを移動する緑の層の位置を確認しながら、緑の液体だけを回収しました。〈疎水カラムを通して回収したGFPタンパク質〉 回収した緑の液体が本当にGFPタンパク質なのかを確認するため、ポリアクリルアミド電気泳動(PAGE)をしてタンパク質の分子量を調べました。 〈ポリアクリルアミド電気泳動でタンパク質を分離〉〈泳動後のゲルに紫外線を当てて検出されたGFPの蛍光〉 泳動後のゲルに紫外線を照射すると、GFPタンパク質※とほぼ同じ分子量(約30 kDa)の位置に、緑の蛍光を発するバンドが検出されました。このことから、大腸菌で光っていた正体はタンパク質であることがわかりました。 まとめましょう。大腸菌のコロニーに紫外線照射すると緑に発光したのは、GFP遺伝子を組み込んだ大腸菌の細胞内で発現したGFPタンパク質によるものでした。 来週のブログもお楽しみに★ ※ 文献では27 kDaといわれています。 ―バイテク用語― 疎水カラムクロマトグラフィー:タンパク質はアミノ酸がつながったものですが、アミノ酸には水に溶けやすい種類(親水性)と水に溶けにくい種類(疎水性)があります。構成しているアミノ酸によりタンパク質の疎水性は異なります。疎水カラムクロマトグラフィーは、タンパク質の疎水性の違いを利用して目的のタンパク質を分離する方法です。GFPタンパク質は疎水性アミノ酸を含みます。高濃度の塩濃度の中では疎水性の部分がむき出しになり、疎水カラムに吸着しやすくなります。その後、塩濃度の低い溶出液を通すと、カラムからGFPタンパク質が外れ溶出されます。 クロマトグラフィーにはいろんな種類があります。以前紹介したゲルろ過クロマトグラフィーに関するブログはこちら 文責 :宮ノ下いずる

2021.01.03

バイオテクノロジー科

私たちが立ち向かわなければならない さまざまな困難が続いていますが、 必ず乗り越えていけると思っています。 新たな年を迎え、気持ちを強く持って皆で取り組んでいきましょう。 在校生の方、保護者の方、そしてこのページをご覧のすべての方にとって、 実り多い一年であることを願っております。 本年もよろしくお願いいたします。

2020.12.25

バイオテクノロジー科

学生が主体となって取り組むRJP活動の第3弾!(RJPについての詳細はこちら)今回は、マウスの解剖が苦手な人でも内臓の構造が学べる解剖用の臓器模型を作っているRJP1班の活動を紹介します。 マウスの解剖が苦手な人はけっこう多いです。アンケートで苦手な理由を聞いてみると、 「解剖した時の血が生々しいから」 「内臓に浮かび上がる血管が気持ち悪い」 「解剖で生命をうばう行為が受け入れられない」 「マウスの体温や感触を肌で感じると解剖できない」 「解剖時の臭いが苦手」「メスやハサミなど鋭利な解剖器具が怖い」などさまざまな回答が集まりました。 そこで1班は、解剖しなくてもマウスの内臓の構造や配置がわかる模型をRJP活動で作ることにしました。1班が考えた模型の材料は、「紙粘土」「フェルト」「シリコン」の3種類。今回は、「フェルト」で内臓模型を作っているYさんとKさんに密着しました。 このピンクの臓器は何ですか? 「肺です!ちなみにオレンジのひもは、気管です。」と楽しそうに話す学生。マウスの解剖図を描いてから、各臓器の大きさを決め、型紙におこしフェルトを切って内臓模型を作っていきます。 〈フェルトで内臓模型を制作するYさん(左)とKさん(右)〉裁縫初心者のKさんを指導する師匠のYさん。YさんのおかげでKさんの裁縫スキルが日に日にアップしています(笑) 試行錯誤の末、ようやく内臓模型の試作品が完成しました! あれが心臓で、あれは、肝臓。腎臓、膀胱、胃に小腸、大腸かな?みなさんは、それぞれがどの臓器かわかりますか?動脈は赤系、静脈は青系と一目でわかるようにひもの色を変えていたり、腎臓上部には「副腎」が、肝臓の下には「胆のう※」が省略せずについているし、左の腎臓の方が少し下がっていたりと、細かいところまで忠実にマウスの内臓を表現しています。欲を言えば、マウスの場合は、もう少し盲腸を大きくした方がいいかな…今後は、試作品をもとに、型紙を作ってマウス3体分の模型を作るそうです。 「プラスチックの模型さえ見るのが苦手な人もいますよね。私たちは、リアリティーをあえて追求せず、親しみやすく、誰でも触れられる内臓模型を作りました。」と学生。RJPに取り組む中で、自分たちのやりたいことを見つけ、アイデアを広げていく学生の姿に頼もしさを感じました。マウスの解剖模型の完成を楽しみにしています! 先に紹介したRJP3班のハーブ栽培では、ポットで育てたローズマリーとカモミールが芽吹いていました。こちらのプロジェクトも、着実に進行しています。 〈水で湿らせた脱脂綿に播種して発芽したミント〉前回紹介したRJP活動のブログはこちら。 RJP 3班「〈ハーブ栽培〉始まる!」 RJP 4班「レインボータワーをつくる!」年末も押し迫りました。バイオ科ブログはしばらく冬休みを頂きます。次の更新は1月15日(金)です。これからも、バイオ科の授業の様子やRJP活動を紹介していきますので、どうぞお楽しみに☆それでは、みなさま、メリークリスマス。そして、よいお年を~〈東京テクニカルカレッジのエントランス。インテリア学科の学生がクリスマスの飾りつけをしました(^▽^)/〉ー本日のバイテク用語ー胆のう:胆のうは、消化に必要な胆汁を蓄積する器官です。胆汁がたまってると黄緑色にみえます。 胆のうは、胆のう管と胆管を通して肝臓とつながっています。 文責: 宮ノ下いずる

2020.12.24

バイオテクノロジー科

2020年12月17日(18:00 ~21:00 )第11回遺伝子検査活用セミナーがZoomによるオンラインセミナーとして開催されました。 開催案内はここをクリック主催:日本DNAアドバイザー協会(DNA Adviser Association of Japan: DAAJ) 共催:専門学校東京テクニカルカレッジ(TTC) 協賛:日本バイオ技術教育学会近年、遺伝子/ゲノム解析技術の進歩にともない、個人向け遺伝子検査サービスが欧米を中心に急速に普及しつつあります。 個人向け遺伝子検査(Direct-to-consumer (DTC) genetic testing)には、肥満や高血圧など生活習慣病と関連性の高い個人の体質や特定の病気にかかるリスク、さらには学習や運動能力の把握など、サービスは多岐にわたります。このような遺伝子検査に対する社会からの期待が高まる反面、検査結果をどう解釈し、どう生かすか、注意すべき点も少なくありません。現状を踏まえて、本セミナーはDAAJ会員、バイオ業界、遺伝子検査業界関係者に向けて開催されました。各分野を専門とする講師から遺伝子検査の実例や課題、将来の展望も含めた内容となりました。 Zoom配信は、感染防止対策のもと、講演者とスタッフのみ来校によりWeb動画クリエーター科教室(505)にて行いました。午後6時、DNAアドバイザー協会川口理事の司会によりセミナーは開始されました。演題1:「DNAアドバイザー協会(DAAJ)の活動趣旨」 田村弘志 DNA アドバイザー協会会長(Hiroshi TAMURA, Ph.D.) LPSコンサルティング事務所 代表(博士(学術))田村会長から、医療における遺伝子検査/遺伝学的検査、ならびに医療機関を介さない個人向けDTC遺伝子検査について違いや問題点の講義がありました。続いて遺伝検査の正しい理解を進めるためのDAAJの活動概要、DAAJが行うDNAアドバイザー認定についての説明がありました。演題2:「遺伝子検査活用セミナーの習得基準と周辺技術の動向」 川口竜二 DNAアドバイザー協会ファウンダー/理事(Ryuji KAWAGUCHI, Ph.D.) 株式会社プロップジーン 代表取締役社長(博士(工学))はじめにDNAアドバイザー認定のついての詳しい解説の後、多数の遺伝子が関係する体質と疾患について、DTC遺伝子検査の有用性について具体的事例を挙げた講義がありました。講義の中にはDNAアドバイザー認定試験に関わる事項が盛り込まれており、DNAアドバイザー認定の受験希望者にとって重要な講義となりました。更に、ゲノム編集技術の動向、COVID-19のPCR検査の最新動向についてわかりやすい解説がありました。演題3:「ゲノム利用に向けたリテラシー教育」 大藤道衛 DNAアドバイザー協会理事(Michiei OTO, Ph.D.) 東京テクニカルカレッジ(TTC)講師(博士(医学))次世代シークエンサー(NGS)の発展によりゲノム情報に基づくゲノム医療が進展してきたことから、米国を中心にこの10年でゲノムリテラシーの醸成を目指す教育が進んでいます。米国と日本でのゲノムリテラシー教育を比較することで、我が国におけるゲノムリテラシー教育の位置付けや方向性の説明がありました。さらに具体的なゲノムリテラシ―醸成に向けた教育教材の事例、混同しやすい遺伝用語の解説がありました。演題4:「NGS解析とその臨床応用」ゲストスピーカーによるご講演飴谷章夫先生(Akio AMETANI, Ph.D.)インフォバイオ株式会社 代表取締役(農学博士)従来のサンガーシークエンサーと次世代シークエンサー(NGS)の違いと優れた特徴についてお話くださり、続いてパネル検査、エクソーム検査、全ゲノム検査などNGSを用いた遺伝子検査についてご講義いただきました。特にがん遺伝子パネル検査、リキッドバイオプシーについて丁寧に解説いただきました。さらにNGSによる遺伝子検査の展望について最新の知見を交えてご講義いただきました。演題5:「遺伝病医師が語る出生前診断の有用性」ゲストスピーカーによるご講演遠藤侑香先生(Yuka ENDO, M.D.)東京エバーグリーンクリニック 内科医師、デリメド株式会社 代表取締役特定非営利活動法人こどもたちのこどもたちのこどもたちのための 理事様々な出生前診断と検査について概説され、特に新型出生前診断(NIPT)の技術的な裏打ちやスクリーニング検査の限界、倫理的な問題の解説をいただきました。受検者への実施施設(認定施設、無認定施設など)の選択や検査体制についてのアンケート調査から見えてくる受検者からみたNIPT。さらに遺伝病当事者の医師としてみずからのご経験を踏まえた具体的なお話を通じて、これからのNIPTの方向性を示してくださいました。受講者からのご質問はチャットやメールで受けました。長時間に渡りご視聴いただきました受講者のみなさま、ありがとうございました。今回、ゲノム解析、遺伝子検査分野に興味ある東京テクニカルカレッジ・バイオテクノロジー科学生も聴講いたしました。各講師のご講義は、学生にとって大変貴重な経験となったようで講演終了後直ちに感想を送ってきた学生もおりました。またDNAアドバイザーにすでに認定された卒業生の参加もありました。【参考】これまでの遺伝子検査活用セミナー 第10回の様子(2019年12月17日開催) 医療と検査機器・試薬 2020年6月号に特集として掲載されました。→ここをクリック。 第9回の様子(2018年12月19日開催)【日本バイオ技術教育学会のご紹介】ご協賛いただきました同学会は、バイオ技術者認定試験、バイオ教科書の出版、 学術総会の実施、学会誌の発行などを通じて、バイオテクノロジーの専門家の養成を行い、さらにはバイオテクノロジーの一般市民への理解を深める積極的な活動を行っています。【感染防止対策】演者の方々がスタジオに入り感染防止対策を施して配信しました。空気清浄機を設置したスタジオは、ドアと窓を開けて換気に留意しました。全員検温、消毒の後、マスク着用で距離をとって座りました。演者のみマスクを外して講演をいたしました。
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