持ち帰った多くのヒントたち。
課題制作でアイデアが広がるように
鈴木こうやって振り返ってみると、本当に充実した10日間だったよね。
相川いろんなものを見て、食べて(笑)、向こうでしかできない経験を目一杯させてもらった感じ。
小島建築やアートの写真もたくさん撮ってきたから、いま、学校の課題でアイデアを練るときに役立ってて。カフェの設計案づくりでは、インテリアにさっそくパリのオープンカフェ(8)のテイストを取り入れてみました。
相川さすがインテリア科。気合い入ってるね~。
鈴木建築科のぼくも「都市計画」の授業で、イタリアのシエナという地区をモデルに街作りの提案をしたところ。シエナには、街の真ん中にみんながくつろげる広場(シエナの広場(9))がある。そういう街作りってすごくいいなと思って。
一同お~~(感嘆)。
相川ぼくら建築監督科のふだんの研修は、建設中の現場で躯体(くたい)や仕上げを見学すること。だから、今回のように街の空気を感じて歴史ある建築に触れるというのは、いい刺激になりました。
小野寺うん、うん。私は将来、大きな建物を作る現場に携わりたいと思っているので、ヨーロッパのスケール感を肌で感じることができたのは、ものすごく勉強になった。語れる「経験」ができたことが就職活動でもプラスになっている。
小島私はいま2年生で就職活動をしているんだけど、「海外研修に行って良かった」って改めて思う場面が多いです。
小野寺それは、どういうところで?
小島やっぱり大学生って、いろんな経験をしているから面接でも語れることが多いんだよね。私も海外研修を自分の「経験」としてアピールできていると思うし、強みになっているんじゃないかな。
鈴木それは僕も感じる。この間、学校から紹介されて行った現場でヨーロッパの話をしたら、父親くらいの年の方たちと打ち解けるきっかけになったんだ。
相川小野寺 なるほど!
小野寺私たちも来年、就職活動だから二人を見習ってがんばりたいね。海外研修に参加しようかどうか迷ってる人には、「行ったほうがいいよ」って言ってあげたいな。
相川 そうだね。あぁ、もう一回行きたくなってきた!