SCHOOL BLOG

学科ブログ

2025.09.30 バイオテクノロジー科

つくばサイエンス研修に行ってきました!

2025年9月10日~12日、バイオテクノロジー科の1・2年生は、2泊3日でつくばサイエンス研修に出かけました。
この研修は、日々の授業では得がたい“生きた研究現場”に触れることで、一人ひとりの視野を広げ、進路の選択肢や今後の学びへの意欲を高めることを目的としています。

【1日目】
1年生は「筑波実験植物園」へ。熱帯や乾燥地の植物を観察したり、自然史標本棟で動物の骨格を見学したりと、それぞれが興味を持った展示をじっくり楽しみました。カカオの実が幹から直接ぶら下がっているのを見て、「カカオってこんなふうに実がなるの!?」と驚きの声があがっていました。

2年生は「JAXA筑波宇宙センター」の見学ツアーへ。宇宙飛行士養成エリアや国際宇宙ステーション「きぼう」の実物大モデルなどを見学し、迫力ある展示に圧倒されていました。

【2日目 午前】
全員で「産業技術総合研究所の「AIST-cube」と「地質標本館」を訪問しました。
AIST-cubeのアザラシ型癒しロボット「パロ」にみんなメロメロ。
地質標本館では、多様な岩石や鉱物の展示を通じて、地球の成り立ちや自然の不思議を学びました。「先生見て~」と言って、鉱石が描かれたちょっとマニアックなトランプを見せてくれた化学好きの学生。見学途中に購入したのでしょうか。満足そうな笑顔が印象的でした。

【2日目 午後】
午後は3つのコースに分かれて農研機構の研究室を訪問しました。

植物コース:植物防疫研究部門と作物研究部門を訪問し、天敵タイリクヒメハナカメムシによる最新の生物的防除や最先端の育種法について学びました。ゴマ粒ほどの小さな昆虫を根気よく調べる研究姿勢に、学生たちは感動していました。

食品コース:食品研究部門で、植物タンパク質を使った食品研究や、香りや味の評価方法について学びました。グルテンフリーの米粉からどうやってふっくらパンが作れるのか、その秘密を知ることができました。

動物コース:生物機能利用研究部門で、アフリカ豚熱ウイルスの研究や医療用モデルブタの開発について伺いました。再生医療に直結する内容に、学生たちは真剣に耳を傾けていました。

【3日目】
最終日は、CYBERDYNE株式会社のスタジオを訪問。医療用ロボットスーツ装着型サイボーグ『HAL』の仕組みを体験しました。腕をあげようとするだけでHALが動く技術に、驚きと感動の声があがりました。

【食事と交流の時間】
研修中の食事も学生の楽しみのひとつ。朝ごはんでは、留学生のMさんが納豆を前にニコニコ。「今日も3パックいけます!」とクラスメイトを笑わせていました。白米はお代わり自由で、茨城県産の美味しいお米をみんなもりもり食べていました。

旅館では、看板猫「きなこ」と「あんこ」にもみんな癒されました。自由時間にはマンガを読んだりゲームで盛り上がったり、学年を超えた交流も深まりました。そして、移動の電車やバスの中でもワイワイガヤガヤ。こういう他愛もない時間が思い出になるんですよね。

旅館の隣には有料ですがラジウム温泉がありました。私は、学生同士の語らいの合間に、こっそり温泉へ。地元の方との交流も思いがけない経験となりました(少しのぼせましたけど(*^^*))。

【まとめ】
今回の研修を通じて、学生たちは研究の最前線に触れ、科学が社会にどのように役立っているかを実感することができました。同時に、仲間と過ごした食事や自由時間の中で絆も深まり、充実した3日間となりました。
この経験を今後の学びや進路選択につなげてくれることを期待しています!

文責:宮ノ下いずる【184】

※掲載写真は、すべての研究機関、旅館から正式な許可を得て使用しています。ご協力いただいた研究機関に心より感謝申し上げます。
また、研修の企画段階から、つくばサイエンスツアー推進課に手厚いサポートをいただきました。この場をお借りして深く感謝いたします。

 

 

 

ホーム > 学科ブログ > つくばサイエンス研修に行ってきました!