2024年度 3期の振り返り(バイオテクノロジー科)
秋も深まってきました。
今回のブログは、バイオテクノロジー科の3期(9月~10月)の実習の様子をお届けします。
1年生は3期にバイオ化学実習と微生物学基礎実習を30コマずつおこなっています。
バイオ化学実習は、野菜に含まれるアミノ酸を分析したり、ウサギの血液から免疫グロブリンを抽出し検出する実験をおこないました。薄層クロマトグラフィー、冷却高速遠心分離、透析、塩析、分光光度計、電気泳動など新しい実験手法や機器をたくさん使いました。
これまでのバイオ化学実験の内容はこちらのブログをご覧ください。
・「もやし」は安くておいしいだけじゃない!野菜に含まれるアミノ酸分析
微生物学基礎実習では、身の回りの菌を培養したり、大腸菌、黄色ブドウ球菌、酵母の基本的な培養法を学びました。
バイオ科は化学より生物が得意な学生が多いので、微生物学基礎実習は多くの学生が大好きな教科です。
これまでの微生物学基礎実習の内容は以下のブログをご覧ください。
2年生は3期に動物細胞工学実習と遺伝子発現実習を30コマずつおこなっています。
動物細胞工学実習では、浮遊系細胞(マウスのミエローマ)を培養し、生存率をMTTアッセイで確認しました。また、マウスの脾臓を摘出し、リンパ球の培養をしました。その後、リンパ球を抗CD3抗体や抗CD28抗体で活性化し、サイトカインIL6の発現をELISAで確認しています。
免疫学の座学を学びながらの実習だったので、内容を理解しながらしっかり技術を身につけることができました。
これまでの動物細胞工学実習の内容はこちらのブログをご覧ください。
遺伝子発現実習は、遺伝子工学技術で大腸菌を形質転換し、GFPタンパク質を発現させ検出する実験をしました。形質転換、プラスミド抽出、DNAの純度・濃度の測定、GFPタンパク質の抽出、アガロースゲル電気泳動、ポリアクリルアミドゲル電気泳動などをおこなました。
これまでの遺伝子発現実習の内容はこちらのブログをご覧ください。
11月に入り、バイオ科は4期がスタート。
1年生は、入学して半年がたち、実習内容も一気にレベルアップ。単発で終わる基礎実習からタンパク質の抽出、精製、検出といった一連の流れがある応用実習へとステージが移っています。2年生は、いよいよ卒業研究が始まります。
内容も難しくなりハードな時期になりますが、苦労した実験がうまくいったときの達成感は何ものにも代えがたい感動があります。
大変だけど楽しいと思える4期にしたいですね。
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