2024 内定者インタビュー第3弾「地方から上京 専門学校でバイオ技術者を目指す」
日油株式会社 川崎事業所 内々定
バイオテクノロジー科 2年 M・Fさん
北海道北見商業高等学校 出身
【プロフィール】
Fさんは、北海道の商業高校出身です。高校時代、将来は実験をする仕事についてみたいと思い、ネットで検索して、「バイオ技術者」という職種を見つけました。バイオ技術者を養成する学校を探したところ、本校のバイオテクノロジー科にたどりつき、2年前、北海道からオンラインで学校説明を受けてくれました。数あるバイオ系の学校からわざわざ東京を選んだのは、都会暮らしに憧れがあったからとか。いくつかの学校をウェブで検索し、本科の少人数制のクラスで技術を身につけられるところに魅力を感じ、入学を決めてくれました。
実験に興味をもつきっかけは幼少時代にさかのぼります。「小学生の頃、友人と公園の砂場から砂鉄を取って磁石の周りにできる模様を見たり、水と片栗粉を混ぜて液体や固体にしてみたりと、よく実験をして遊んでいました。」とFさん。幼い頃の楽しかった実験の思い出が、バイオ技術者になる夢につながっていたのですね。
バイオ科に入学したFさんはとにかく実験が大好き。生物系の細胞培養や観察も、DNAやタンパク質などの物質の分析も得意です。就職は、バイオ技術者として成分分析や品質管理ができる企業にしぼり、みごと日油株式会社から内々定をいただきました。来春から、ガスクロマトグラフィー分析をおこなう技術者になる予定です。
【バイオ科で好きな教科】
応用微生物学実習(担当 松井) 細胞工学基礎実習(担当 宮ノ下)
——— 就活を通して大変だったことは何ですか?
やはり、勉強と就活の両立です。実習のレポートをまとめながら、面接練習や履歴書を作成しなければならないので、ちょっとしたスキマ時間も有効利用しないと終わりません。本当に大変でした。就活で受けられない授業があったことは悔しいですが、実験内容を理解し、レポートも試験もしっかりクリアできたので、結果的にはスケジュール管理能力が身についてよかったと思います。
——— 面接で苦労したことはありますか?
自分が一番伝えたいことをどのように話せば相手の印象に残せるか、いつも考えていました。質問に考えながら答えるのではなく、咄嗟にわかりやすくまとめる練習をして、聞き手の頭にすんなり入りしっかり理解される話し方を心がけました。
——— 自己分析はどのように行いましたか?
ふとした時に友人から言われたことや、普段の学校生活また実習の姿を見て先生やクラスメイトから言われたことが、とても役に立ちました。先生には、真面目で実験が丁寧なので信頼できると言われ、自分の長所を知ることができました。
——— これをやっておいて良かったと思うことはありますか?
『資格』です。1年生の時に「食品衛生責任者」「特定化学物質及び四アルキル鉛等作業主任者」などの資格を取得していたので履歴書に書けました。
ほかには、『授業の予習復習』です。日々の授業は予習復習をするようにしていたので、実習も手順を理解して実験できています。面接で実習内容を聞かれたときも、頭に入っていたのでスムーズに説明することができました。
——— ストレスがたまる就職活動中に気分転換にしていたことはありますか?
好きなものを思いっきり食べました。クリスピー・クリーム・ドーナツなら7個はいけます(笑)。 他には、ショッピングや趣味のダンスをして気分転換していました。
——— ズバリ勝因はなんだと思いますか?
つらいことがあっても、とりあえず笑顔を絶やさなかったこと。 前向きに就活に取り組んだこと。 心が折れそうになったことも何度かありますが、へこたれなかったことです!
——— 就活をやってよかったことは何ですか。
苦労も含めて、自分の成長を感じられていることです。
——— これから就活が始まる後輩たちにアドバイスをお願いします。
企業との相性もありますので内定がもらえなくても落ち込まず、次々受けていくことが良いと思います。
——— TTCバイオテクノロジー科での生活も残り半年となりました。最後に、藤井さんにとってのバイオ科の魅力があったら教えてください。
1)クラスの雰囲気がいい!
毎日必ず1回以上は笑顔になれる場所です。バイオ科は優しくて話しやすい仲間ばかり。放課後に分からないところを教え合ったり、実習も班員と協力して和気あいあいと行っています。レポートに追われて大変な時もありますが、クラスメイトと過ごす日々が本当に楽しいです。2年生には賑やかな男子たちがいるのですが、いつも明るく笑わせてくれるので元気をもらっています。
2)就職、転職の幅が広い
コース選択がなく、幅広くバイオテクノロジー分野の技術と知識を学べるので、就職や転職の幅が広がるところです。
入学したばかりの頃は、いきなりの理系授業についていけるか心配だったようです。相談したくても、当初は人見知りでクラスメイトとなかなか打ち解けることができず不安を抱えながら学校に通っていたことをインタビューで知りました。
「正直に言うと、学校を辞めて地元に帰ろうと思ったことが何度かあります。でも、辞めてどうするかと真剣に考えた時、やはり大好きなバイオテクノロジーを続けたいという気持ちが強いことがわかりました。やるしかないと気持ちを切り替えてからは、勉強も実験も、クラスメイトとの関係も好転した気がします。」とFさん。
Fさんが大切にしている言葉は、「継続は力なり」です。小さな努力をコツコツ続けてきてよかったですね。「継続は力なり」を彼女自身が証明しました。十分な技術と知識、そして自分に自信を持っている彼女は無敵です。就職先でも、大いに活躍することでしょう。応援しています。(宮ノ下)
◆内定者インタビュー 2024年 バックナンバー◆
2024年 内定者インタビュー第1弾 「企業で欲しい人材になるにはどうすべきかを考える」
2024 年 内定者インタビュー 第2弾 「スポーツも実験も就活もストイックに」
2023年までの内定者インタビューのバックナンバーはこちら
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