東京テクニカルカレッジ バイオテクノロジー科 非常勤講師紹介 №2〔069〕
今回のバイオ科ブログは、バイオテクノロジー科の非常勤講師紹介第2弾です。
1弾に続き、さらに4人の非常勤講師をご紹介いたします。
須田 亙 先生
須田先生は、TTCバイオ科の1年生の微生物概論を担当しています。先生の授業はわかりやすくて面白いと評判です。授業を受けた学生が興奮しながらこんな話をしていました。「病気の人に、健康な人の便を移植すると腸内環境のバランスを整えることができる話、すごいよね。便移植って⁉衝撃だったよ。」須田先生は腸に生息する微生物(腸内フローラ)を解析し、それらが私たちの健康に与える影響を研究しています。微生物学の授業では、先生が行っているメタゲノム解析の最前線が学べます。
実は、先生はTTCバイオテクノロジー研究科の卒業生。微生物学に興味を持ったのは、TTCで出会った恩師がきっかけだったようです。今、研究者として活躍している先輩の姿に、バイオ科の学生は大いに刺激を受けています。
(須田先生には2017年TTCバイオカフェで「私達の身体にすむ細菌たち」と題してご講演頂きました)
〈プロフィール〉
TTCバイオテクノロジー研究科を卒業後、千葉大学大学院に進学し農学博士を取得
東京大学大学院新領域創成科学研究科 特別研究員
慶應義塾大学医学部 助教、講師を経て
現在は理化学研究所生命医科学研究センター(IMS)にチームリーダーとして勤務
先端NGSを用いたメタゲノム解析によって、ヒトの身体や、さまざまな環境に住んでいる微生物の生き様と、それが周囲に与える影響の解明に挑んでいます。
2020年から2年連続で、クラリベイト・アナリティクス社のHighly Cited Researchers(高被引用論文著者)に選出されています。
参考utr(生研センター インタビュー記事)
■趣味/マイブーム
音楽鑑賞(どんなジャンルでも好きです)、散歩、アウトドア
■好きなもの/嫌いなもの
好きなもの:ラーメン、魚介類
嫌いなもの:アボガド
■私ってバイオ系人間だと思う瞬間
植物を育てるのが好きだったり、菌を培養するのが好きなところが、やっぱりバイオ系人間だな、と思いますね。
■教育で心がけていること
生物学は、解析技術の進歩とともに、驚くような新しい発見が次々となされている現在進行中の学問だと思っています。このため講義では、教科書に載っていない最新知見をなるべく多く紹介するようにしています。
■出身地
青森うまれ、東京育ち
佐藤 成美 先生
佐藤先生は、TTCバイオ科の1年生の授業を中心に、生化学、食品化学の講義を担当しています。先生は、知的好奇心が旺盛で、様々な分野のサイエンスに精通しています。先生にお会いするたび、最先端の研究の話を伺えるので、毎回、刺激的でとても楽しいです。
なぜ、そんなに幅広い知識をお持ちなのか。実は、先生は、研究機関や企業の研究者を取材して、専門家の話をわかりやすく書いて伝えるサイエンスライターとしてもご活躍です。『おいしさの科学』(講談社)をはじめ、これまでたくさんの著書があります。
ある日、佐藤先生とつくばでばったりお会いしました。「今日も研究機関へ取材ですか?」「ええ、今日はちょっと産総研(産業技術総合研究所)へ。つくばは新鮮な野菜が手に入るので、これも1つの楽しみなんですよ。」と微笑みながら両手にさげた袋の中をみせてくれました。中にはいろんな種類の新鮮な野菜がどっさり。食品化学をご専門の佐藤先生は、ご自身の「食」にも気を配っています(*^^*)
〈プロフィール〉
東京水産大学大学院修士課程修了後、食品メーカー研究所勤務を経て、東京大学大学院博士課程修了(博士(農学))。現在はサイエンスライターとして、専門誌や科学系ウェブサイトに執筆しながら、複数の大学で非常勤講師も務める。
著書に『おいしさの科学』(講談社)、『理系学術研究者になるには』『理学部・理工学部(なるにはBOOKS 大学学部調べ)』『栄養学部』『農学部』(ぺりかん社)、『お酒の科学(おもしろサイエンス)』(日刊工業新聞社)、『科研費のしくみと獲得法がわかるービジュアル図解』((株)誠文堂新光社) など多数
■趣味/マイブーム
旅行:旅先では市場やスーパーマーケットに必ず行く。
■好きなもの/嫌いなもの
好きなもの:食べることは好き
嫌いなもの:寒さは苦手
■私ってバイオ系人間だと思う瞬間
・害虫や雑草でも写真をとって、種類を確認してしまう。
・ゴミをみると、バイオマスという言葉が浮かぶ。
■教育で心がけていること
その分野に広く関心をもってもらう
■出身地
東京都生まれの千葉県育ち
古賀農人先生
TTCバイオ科では、薬の作用、副作用、薬の体内動態、漢方薬や予防薬など、医薬を学ぶ授業があります。バイオ科2年生の『医薬品化学』です。担当は精神科学がご専門の古賀農人先生。今年度もCOVID-19対策で、勤務先の病院からオンラインでご対応頂きました。
先生の授業は、学生一人一人に語りかけるスタイル。「花粉症の薬を飲んでいる方はどのくらいいますか?あ~結構いますね。では、その薬の副作用について答えてくれる人いますか?」数人の学生が声をそろえて「眠気です。」教室内に笑いがおこり和やかな空気に包まれました。オンラインですが、古賀先生の授業は対面と同じような臨場感があります。
授業の後も、先生は忙しい。学生が質問しようと待ち構えているのです。授業の内容以外にも自分が飲んでいる薬の副作用や体内動態についての質問もあります。古賀先生は、1つ1つ丁寧に答えてくれます。まるでカウンセリングをしているよう。先生のやさしいお人柄に、心許して、ついつい相談したくなるのです。
〈プロフィール〉
佐賀大学農学部 学士
佐賀大学大学院 修士(農学)
筑波大学大学院 博士(医学)
現在は、防衛医科大学校 医学教育学部医学科 精神科学講座で助教として在職中。
■趣味/マイブーム
マウスの心理を知る。
■好きなもの/嫌いなもの
好きなもの:とんかつ、船旅
嫌いなもの(苦手なもの):研究助成金の申請書づくり
■私ってバイオ系人間だと思う瞬間
・サイエンス番組やドラマでついつい物申したくなる。
・野山のネズミを見るとワイルドタイプと表現する。
■教育で心がけていること
教科書に載っていないような新しい情報や、裏技的な内容もできる限り織り交ぜる。
■出身地
生まれは群馬ですが育ちはあちこち。
村上 努 先生
村上先生は、基礎化学や分子細胞生物学を担当しています。学生思いでいつも熱心に授業をしてくれる先生です。授業ではご自身が経験した体験談だけでなく、中級バイオ技術者認定試験で出題される内容をとりあげてくれるので、資格取得を目指した実践的な学びができると人気があります。
また、優しい人柄からどんな質問にも毎回誠実に答えてくれるので、授業後は学生から質問攻めにされている姿をよく見かけます。「村上先生の休憩時間がなくなってしまうのでここまでにしてください!」といくら叫んでも、学生も村上先生も話し続けることがしばしば。いつも学生を大切にしてくださりありがとうございます。
美しい研究や実験がお好きなようで、窒素同位体を使ったメセルソン・スタールのDNA半保存的複製実験のすばらしさを学生に熱く語る姿が素敵でした!
〈プロフィール〉
医学博士(東京医科歯科大学)
農学修士(千葉大学園芸学部、大藤先生の1年後輩、同じ学科でした)
長年、国立感染症研究所などで、エイズウイルスの基礎または創薬研究に携わっていました。
主な担当科目 (基礎化学、バイオ化学、分子細胞生物学)
■趣味/マイブーム
・エアロビクス(頭の体操にもなります)
・ズンバ(主にラテンの音楽で踊るフィットネス:音痴で運動神経は鈍いのですが)
・公園散策&植物鑑賞(昭和記念公園(立川)、神代植物園など)
・映画鑑賞(昔はラブコメが好きでした。でも、最近は映画館には行っていません)
■好きなもの/嫌いなもの
好きなもの:柴犬、お酒(特に日本酒)は弱いけど好きです。でも甘いものも好きです。
嫌いなもの:野菜全般ですが健康のため嫌々食べています。カラオケ(先ほども言ったように音痴だからです)。
■私ってバイオ系人間だと思う瞬間
・どうでも良いことでも、理由やメカニズムを考えてしまうこと。
■教育で心がけていること
ただ覚えるのではなく、なぜそうなるかを理解してもらうこと。
学生によって教え方を工夫すること。
■出身地
千葉県習志野市(生後すぐから成人するまでは八千代市)、現在は所沢市在住。
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バイオ科 非常勤講師紹介 №1 →主に前期(1期~3期)の授業をご担当頂いている先生をご紹介しています。
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