第7回 学生通信 (東京テクニカルカレッジ バイオテクノロジー科)〔G07-068〕
月末の金曜日は、RJP活動で広報担当の学生によるバイオ科通信をお届けしています。
12月は、RJP9班の広報部が投稿してくれました。
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バイオ科 RJP 学生通信です。
今年も残り僅かになり、6月から始まったRJP活動も各班で成果が現れてきました。第7回ではRJP「微生物アート班」「ドライフラワー班」「SNS班」の活動結果をお伝えします。
微生物アート
食紅で着色した培地に細菌や酵母を繁殖させて作品を作る微生物アート班の結果です。
まずは食紅で着色した培地に酵母を培養した結果、コロニーが青く着色したので調べてみることにしました。
着色したコロニーを、無着色培地に継代培養すると、通常の白いコロニー(生きた菌)が観察されました。この結果から、着色したコロニーは死んだ菌由来なので継代培養は不可能だと判断しました。
【微生物アート1】
こちらは菌液を絵筆にとり、培地に筆で絵を描いて培養させた作品です。
黄色の培地は酵母を使用した「TTCのロゴ」です。
右側の「ふたば」の作品は3種類の菌で描いています。葉の外観を大腸菌、葉脈を黄色ブドウ球菌、それ以外の部分は酵母を使用しています。酵母で塗りつぶしたところに黄色ブドウ球菌で葉脈を描いてみたところ、混ざることなく培養されました。葉に立体感がうまれています。
左側の「日本列島」には本土の部分と右下の沖縄の部分を黄色ブドウ球菌、それ以外は大腸菌を使用しているそうです。
【微生物アート2】
次に青色の培地に大腸菌で「雪の結晶」を描いた作品です。複雑な模様もしっかりと表現されています。
赤い培地の「三角フラスコ」は、フラスコの輪郭に酵母、内部は大腸菌を使用しています。内側に植菌した大腸菌が横に広がり、輪郭線からはみ出てしまいました。菌によってコロニーの形状や増殖スピードが異なるため、特徴を理解して使い分けが必要なようです。
私は、菌で培地に絵を描けることに驚きましたが、絵のクオリティーも高くてすごいと思いました。今後はさらに多様な作品を制作していくそうです。完成が楽しみですね。
ドライフラワー
次に紹介する班は6階テラスの花壇で季節の花を育てている班です。今期育てたマリーゴールドでドライフラワーを作りました。
シリカゲルを入れた缶の中に、マリーゴールドを並べて乾燥させます。
青いシリカゲルが水分を吸収すると紫色に変色するので、マリーゴールドに含まれる水分が吸収されていることが分かります。シリカゲルは多孔質の網目構造をしており、H2OやNH3をすいとる吸着剤として用いられています。
引用 『水ガラスやシリカゲルをの製法まとめ!反応式の作り方! | 化学受験テクニック塾 』
シリカゲルで乾燥させたマリーゴールドは花の大きさや外形を保ったまま乾燥でき、色味も脱色されることなく残せたため、生花に近い見た目をしています。
来年は冬花の球根を育て、標本席札の作製も検討しているそうです。バイオ科ではRJP活動のおかげで1年を通して色とりどりの花が見られます。
名刺 (バイオ科SNS紹介カード)
学生通信の執筆やTwitterやInstagramを使ってバイオ科の広報を担当する我々SNS班ですが、今期から、バイオ科で発信しているSNSの紹介カードを名刺サイズで作成することにしました。4つのデザイン案を作成し、バイオ科の学生に好きなデザインを1つ投票をしてもらいました。
バイオ科学生から一番多くの票を獲得したデザインは4番でした。採用されたデザインの裏面にはワンポイントでクラゲの画像を入れています。これはオワンクラゲ由来の蛍光タンパク質の遺伝子を大腸菌に導入する実験から着想を得たものです。今後、これをバイオ科の紹介カードとしてオープンキャンパスに来た見学者に配布していきたいです。
この紹介カードにあるQRコードから、私たちが投稿しているTwitter、instagramやブログをご覧いただけます。TTCバイオ科の学生の生活をより深く知ってもらえたら嬉しいです。
文責:9班 2年K
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バイオ科ブログは1月7日まで冬休みを頂きます。
次の更新は1月14日(金)です。
どうぞお楽しみに~