活躍する企業人に聞く!IoTの必要性と将来性
専門学校 東京テクニカルカレッジでは、DX社会において、今後ますます必要とされるデータサイエンティストとIoTエンジニアを育成するふたつの新学科「データサイエンス+AI科」「IoT+AI科」を2022年4月に開講します。
この記事では、「IoT+AI科」のカリキュラムにアドバイスいただいた、株式会社ミライト 高堂 博司さん、ITbookテクノロジー株式会社 渡邊 和彦さんにインタビューをしましたので、ご紹介します。AI分野・IoTエンジニアなどに興味がある方は、今後学んでいく上での参考にぜひご一読ください。
「IoTと言えば、機器にセンサーを取付けてデータの見える化(可視化)を行う事であるように捉えられがちですが、それは狭義のIoTであり、IoTの本質は、”Internet of Things”の名の通りあらゆる”モノ”がネットに繋がり有機的な連携を行うところにあります。
日本は他の先進国に比べ生産性が低いと言われ、要因は多々考えられますが、その一つにIoTの活用が進んでいないことが挙げられます。海外ではIndustry4.0, RPA(Robotic Process Automation)などのキーワードで生産性をあげるための改革を行い、人はより高度な判断や付加価値を付けることに特化していく、そのために先行投資としてIoTを活用すると言う流れになっています。現在の日本では、予め効果が分らないものに積極的な投資を行うことのハードルは高いのですが、IoT化は避けて通れない道であり、今後一層IoTの活用がなされるものと考えています。」
株式会社ミライト
みらい開発本部
フロンティアサービス推進本部
フロンティアサービス推進部 部門長
高堂 博司さん
「日本は少子高齢化がますます進むため、労働人口が減少する部分を何らかの方法で補う必要があり、国を挙げた喫緊の課題だと思います。国人労働者の受入れ、業務の効率化、改善への取組、DX(デジタルトランスフォーメーション)等の施策がありますが、IT技術を活用できるのは後者の2つと考えます。特にIoTは、今まで通信機能を持っていないデバイス(電子機器)が同一ネットワークに存在することで、新たな付加価値を生みだし、DXを推進する重要な技術だと思ます。
例えばクレジットカードは、カードを使ったショッピングしかできませんでしたが、Suicaやスマホのキャッシュレス決済と連携することで親和性が高まり、利用シーンが劇的に拡大しています。また家電では、冷蔵庫内のカメラが食材の賞味期限の管理をし、消費期限の近い食材を使ったレシピを提案する等、今までにない付加価値が生まれてきています。
これらはIoTによる恩恵のほんの一部で、様々な電子機器がネットワークに繋がることで、新たなサービスが生まれ、日常生活がもっともっと便利で快適になっていくと思っています。」
ITbookテクノロジー株式会社
取締役副社長
デジタルテクノロジー事業本部長
一般社団法人体験設計支援コンソーシアム 副代表理事
一般社団法人みんなのIoTコンソーシアム 理事
渡邊 和彦さん
※社名・役職 / 2021年3月時点