実験器具の多さが自慢です!『バイオ科のイイね!』その1〔 021〕
バイオ科の自慢できるところは?と聞かれたら、私は迷わずこう答えます。
「実験器具が充実しているところです!」
本校のバイオ科には、ビーカー、三角フラスコ、コニカルビーカー、シャーレ、メスフラスコ、メディウム瓶、試験管、メスシリンダー、ホールピペット、ロート…..などのガラス製の実験器具が、学生数に対して驚くほどたくさんあります。実験に失敗はつきもの。失敗したら、何度でもやり直すように言っているので、学生は遠慮なくどんどん実験器具を使います。(^_^;)
(メスシリンダーを一気に12本も使う学生(笑))
たくさん実験器具を使う証拠は、朝の実習室を見ればわかります。
使用した器具は洗ってからドライシェルフ(乾燥棚)※で自然乾燥させますが、
前日の実習で1年生が使った器具がこちらです。
ガラス器具が乾燥棚3台にどっさり干されていました。
(左:超音波水洗装置 右上下:ピペット洗浄槽)
また、ピペット洗浄槽にはざっと20本(今日はちょっと少なめ)の使用済み駒込ピペットが入っていました。ピペットは超音波をかけながら流水ですすぎます。
洗浄したガラスシャーレと試験管、ガラスピペットは60℃に設定した乾熱乾燥器に入れて乾かします。乾燥器を開けると、ここにも実験器具がたくさん入っていました。
このように、たった1回の実験で、学生はたくさんのガラス器具を使います。大変なのは 朝の掃除当番です。今日も8時50分には登校して、乾いた器具を収納場所に片づける作業に追われてました。
器具片づけは当番3~4人が必死に行っても20分はかかります。「先生~写真撮ってないで手伝ってくださいよ~」と学生。これがバイオ科の日常的な朝の光景です。
実験技術を身につけるには、繰り返し実験するしかありません。器具の取り扱いは丁寧にしてほしいですが、必要ならばどんどん使って、納得いくまでとことん実験してほしいと思っています。今日も実験頑張りましょう!
今回のブログは、実験器具が多く、充実した実験環境があるバイオ科を紹介しました。
次回のブログもどうぞお楽しみに★
◆今日のバイテク用語№14◆
ドライシェルフ:ホコリがつかないようにビニール製のカーテンが付いた乾燥棚です。上部には空気を逃がす隙間があり、湿度を逃がしやすい構造になっているため器具が乾きやすいです。棚板の位置は調節可能なので、器具の大きさに合わせて最適なところで仕切っています。
文責: 宮ノ下いずる