水色、空色、ブルーハワイ? 色素液を分光光度計で測定する (バイオ科 バイオ基礎実験 1年)〔002〕
今日は、1年生のバイオ基礎実験にお邪魔しました。分光光度計を使い、さまざまな濃度の青色溶液の吸光度を測定する実験をしていました。マスクにフェイスシールドをしての実験も板についてきたようで、とても凛々しく見えます。
今回の実験の概要を説明すると、まず、食紅の青色1号を使い、12段(0.125μg/ml~15μg/ml)の溶液を試験管
4本ずつ作製します。 溶液の濃度計算、段階希釈も自分たちで行います。
作った溶液はプラスチックのセルに入れ、分光光度計にセットします。そして、630nmの波長をあてて吸光度を測定します。
簡単そうに思えますが、試験管48本分の溶液を調整して測定するのは、結構大変なんです。 2人1組となり、黙々と測定していきます。本当に忙しそう!測定した吸光度と濃度から検量線を作成します。
実験がひと段落し、洗い物をしている学生が一言。「あ~ブルーハワイのかき氷が食べたい…」
たしかに、青い溶液がブルーハワイのシロップに見えますね(笑)「そうだね」私が返答すると、彼の顔から達成感に満ちあふれた笑顔がこぼれました。今日も、実験準備から後片付けまで、しっかりやりきりました。これからも、たくさん汗をかいて、実験技術を身につけていきましょう。
毎週金曜日にバイオ科のブログを更新します。来週もお楽しみに★
ー本日のバイテク用語 №1ー
分光光度計:さまざまな溶液試料の定量分析ができます。今後も、食品に含まれるタンパ ク質やDNAの定量、微生物の細胞濃度の測定など多くの実験で使用する機器です。
文責:宮ノ下いずる