技能五輪「水技術」選考会が当校で開催されました
第47回技能五輪国際大会「水技術」職種の日本代表選手選考会が、11/2(木)~4日(土)に、当校にて開催されました。
競技種目の8種目いずれも予定通りに無事終了致しました。
(「技能五輪国際大会」については、「技能五輪国際大会とは : 中央職業能力開発協会(JAVADA)」を御覧ください。)
参加選手は6名、およびドイツ代表選手がゲストとして1名参加。
今回最も成績の良かった選手が日本代表候補となり、正式認定後に、来年(2024年)9月 フランス・リヨンで開催される、第47回技能五輪国際大会の「水技術」職種部門の日本代表として出場することになります。
(技能五輪国際大会は2年ごとに開催されています。)
東京テクニカルカレッジは主催団体の一つとして実施会場の提供を行いました。
当校の環境テクノロジー科を2021年度に卒業した前野さん(水ing株式会社)が、運営側の競技評価副担当委員として活躍されていました。
→ 前野さんの「卒業生の声」(環境テクノロジー科のページ)
また、白井校長が評価委員を務め、閉会式で総評を行いました。
白井校長は、候補者選定の審査は評価ポイントがしっかりしていて、また評価者を評価するシステムもあり、たいへん厳格で公明正大だったこと、技能五輪に臨むことによって若手の技術者がスキルアップしていくので、より多くの参加を希望することなどを述べました。
◆ 競技内容は以下になります
競技種目と内容 | 競技風景 |
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① モジュールA1~A4(水および廃水処理プロセス – 給水ポンプ制御):2時間 ◇ PCの画面上に映されたフロー図に基づき、上水の使用量を予測し、貯水池が空にならず、電力量が最小になるようにポンプの運転を予測する競技です。 |
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② モジュールA5(磁気カード):1時間 ◇ 廃水処理とは、環境への悪影響を軽減するために、排出される前に、浮遊固形物及び溶解した有機物または無機物を可能な限り除去することです。ここでの競技は、磁気カードで作られたピクトグラフを使用して、処理目標を達成するための排水処理フローを時間内に作成する競技となります。 |
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③ モジュールD(上下水水処理プラントの自動化):2時間 ◇ FESTO社製【Fdukit】を利用し、図面から配管を構築し、センサーを取付けます。その後、競技の課題にそった運転を実施します。 |
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④ モジュールC(ポンプ故障発見と保守):2時間 ◇ 装置(Pump Station)を用いて流量低下、圧力低下などの異常を模擬的に作り、異常発見から原因を特定し、それに対し適切な対応が出来るかを確認する競技となります。ポンプの分解に関する知識や電気的な知識も必要となります。 |
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⑤ モジュールB(水質分析):2時間 ◇ 指定された水質分析方法に基づいて、濃度が未知な資料の成分を定量します。競技時間に器具の洗浄など片付けも含まれ、正確な器具の扱いに加え、時間配分も重要な競技です。 |