情報処理技術者(ITエンジニア)とは
情報処理とは、集められたデータをシステムに入力し、その情報を活用することです。
情報処理技術者は、情報処理を行うためにコンピュータシステムを設計し、どのように処理するかによってソフトウェアやプログラムを開発し、運用を行います。
情報処理技術者は、一般的に情報処理に関わる技術者全般のことを指し、「ITエンジニア」や「プログラマ」などと呼ばれることもあります。
情報処理技術者の対応範囲は広いため、企業や担当する案件によってさまざまな業務があります。
近年では、AIやビッグデータ、セキュリティ分野、クラウドに詳しいエンジニアが求められており、知識があればさまざまな分野で活躍できる職業です。
情報処理技術者(ITエンジニア)の仕事内容
情報処理技術者とは、広い意味では「情報処理を専門に行う技術者」を指す言葉でITエンジニアとも呼ばれます。
情報処理技術者(ITエンジニア)の主な業務内容
(1)企画・設計
「上流工程」ともよばれ、お客さまの要望に沿ったシステムを企画・企画し、仕様書を作成します。
(2)開発
自分自身でプログラムを書くこともありますが、プログラマに任せることも多くあります。
開発中は各部門からあげられたプログラムやシステムのチェック、テストなどを行います。
(3)運用・管理
システムが完成した後も、メンテナンスやアップデート、データのバックアップなどを行います。
情報処理技術者の仕事内容は企業や案件ごとにさまざまであり、定義もあいまいなところがあります。
情報処理技術者(ITエンジニア)の種類
情報処理技術者が「ITエンジニア」や「プログラマ」を指していることもあります。
また、Webページを専門に扱っている情報処理技術者は「Webエンジニア」ネットワークを専門にする情報処理技術者は「ネットワークエンジニア」と呼ばれることもあります。
それぞれ名称は違いますが、情報処理技術者それぞれが得意分野や専門性をもって働いているというとらえ方が一般的です。
情報処理技術者(ITエンジニア)の勤務先
主な就職先はSIer(エスアイヤー)と呼ばれるIT企業や、コンピューターメーカーや企業のシステム部門、ソフトウェア開発会社などです。
経験を積むと独立し、フリーランスとして活躍する情報処理技術者も多くいます。
情報処理技術者(ITエンジニア)になるには
情報処理技術者(ITエンジニア)の学校
情報処理技術者(ITエンジニア)を目指すには、まず大学の情報系学部やIT系専門学校などでITの基礎を学ぶことからはじまります。
学歴を問わずに採用する企業も多いため、独学で学ぶ人もいますが、情報処理に関する知識をすべて独学で身につけるのは非常に難しいです。
専門学校の多くは、現場での実際の業務や考え方を学べる実践的な授業を展開しており、企業と連携することで就職時のサポートが手厚いという特徴があります。
情報処理技術者(ITエンジニア)のキャリアパス
就職すると、まずはさまざまなプロジェクトで経験を積み、情報処理に関する専門の知識やスキルを身につけていきます。
情報処理技術者として一人で仕事を任されるようになるには3~5年はかかるといわれており、常にスキルアップが必要な仕事です。
一人前になると、より専門的な分野で活躍する場合と、プロジェクトの「上流工程」やチームリーダーとして管理を担当する場合があります。
情報処理技術者(ITエンジニア)関連の資格
情報処理技術者の関連資格はさまざまありますが、国家試験であるIPA(情報処理推進機構)の「情報処理技術者試験」が知られています。
この試験は、アプリケーションエンジニア、ソフトウェア開発技術者などさまざまな区分にわかれており、非常に難関なものもあります。
これから勉強をはじめたり、将来情報処理技術者を目指したりする学生にはまず「ITパスポート」や「基本情報技術者試験」などの取得がおすすめです。