第20回TTCバイオカフェを開催しました。
第20回TTCバイオカフェは、「遺伝子組換え作物が国内に入り10年以上が過ぎた現在の状況、そしてこれからどうなるの?」と題して、農学博士の小松 晃 先生(国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構 生物機能研究部門)をお招きいたしました。先生のご講演に続き、フロアを交えて話し合いました。案内はこちら
今回のTTCバイオカフェは、*「国際植物の日」の特別企画としてNPO法人くらしとバイオプラザ21主催、東京テクニカルカレッジ(TTC)共催により「国際植物の日」の特別企画として2016年5月27日(金)に行いました。
*「国際植物の日」(”Fascination of Plants Day”; FoPD)とは、欧州植物科学機構(European Plant Science Organisation; EPSO)主導による「世界のみんなで植物のたいせつさを考える日」です。
まだまだ外は明るい18:00からバイオカフェが始まりました。
はじめに、NPO法人くらしとバイオプラザ21の常務理事の佐々義子先生(生物科学博士)から開会のご挨拶ならびに演者の小松先生のご紹介をいただきました。
続いて、心和む岩澤 葵様、樋渡 彩様によるクラリネットの演奏に耳を傾け、いよいよバイオカフェの始まりです。
小松晃先生
先生は、綺麗なスライドとハンドアウトを使って遺伝組換え(GM)作物について分かりやすくお話しくださいました。
お話は、従来の育種(品種改良)方法や遺伝子組換え技術による品種改良についてから始まりました。病害虫抵抗性の農作物や砂漠のような厳しい環境に耐える作物、さらにはスギ花粉症治療米など様々な作物が遺伝子組換え技術で開発されつつあり農業への期待が膨らんでいるが、一方では、消費者からの懸念もあるとのことです。このような遺伝子組換え作物は、日本では厳密な安全性評価が行われます。先生は、安全性評価の具体的な仕組みをお話しくださいました。さらに、新しい育種技術としてゲノム編集について解説をいただきました。
ご講演から、遺伝子組換え作物について不安や懸念については、正確な科学的情報を得て判断することが大切だと思われました。**
その後、フロアとの活発な質疑応答や意見交換が行われました。
フロアとの質疑応答の模様。19:00をまわり、外はくらくなってきました。
先生のご講演の詳細とその後のフロアとの話し合いの詳しい内容については、
NPO法人くらしとバイオプラザ21の「バイオカフェレポート」をご覧ください。ここをクリック。
**小松先生は、遺伝子組換え農作物に関する正確な情報として下記のサイトが紹介されました。
農林水産省 遺伝子組換え技術の情報サイト:ここをクリック
バイオセイフティークリアリングハウス(環境省):ここをクリック
佐々義子先生から「新しい育種技術 NBT」についてのサイトが紹介されました。
ここをクリック
(NPO法人くらしとバイオプラザ21作成)
岩澤 葵様(右)、樋渡 彩様(左) による演奏
佐々義子先生
TTCバイオカフェ恒例の佐々先生手作りのパウンドケーキ
すごく美味しい
今回のTTCバイオカフェは、1階テラカフェ(Tera-Cafe)にて行いました。カフェの運営にあたった清水、倉本の両君(バイオテクノロジー科学生)
テラカフェは、学生によるRJP授業の成果物です。
最後に高瀬恵悟校長から小松先生ならびにご参加の皆さまへのお礼と先生のご講演への感想がありました。
次回のTTCバイオカフェは、11月下旬を予定しております。
これまでのTTCバイオカフェは、
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