【バイオテクノロジー科】姉妹校の東京工科自動車大学校とコラボレーション授業を実施!
東京テクニカルカレッジ「バイオテクノロジー科」と、姉妹校である東京工科自動車大学校(世田谷校)「1級自動車エンジニア科」のコラボレーション授業が2月16日(月)におこなわれました。
この授業のテーマは、「パイナップルの不可食部から製造したバイオエタノールの着火・燃焼実験」です。
■コラボ授業実施に至った経緯
バイオテクノロジー科2年生の卒業研究チームは、「食品廃棄物の有効活用」をテーマに研究を進めてきました。
着目したのは、これまで廃棄されてきたパイナップルの不可食部(芯、果皮、葉)。合計17個ものパイナップルを使用し、アルコール発酵に使ったフラスコはなんと70個にも及びました。
不可食部のカット→熱乾燥→粉砕→酵素処理→発酵→蒸留という工程を繰り返し、試行錯誤を重ねた結果、「アルコール濃度86%のバイオエタノールの製造」に成功!
次なる課題は、「実際に燃料として使用できるのか」を検証することでした。
そこで、自動車の設計・開発を学ぶ東京工科自動車大学校(世田谷校)1級自動車エンジニア科の学生と連携し、完成したバイオエタノールの燃焼実験をおこなうことになりました。
■燃焼実験当日
迎えた実験当日。完成したエタノール燃料をエンジンのタンクへ注入し、いよいよ着火の瞬間…
結果は、見事一発始動。
エンジンがかかった瞬間、学生たちは手をとって喜び、これまでの努力が報われる瞬間となりました。

今回つくったエタノール燃料をエンジンへ注入中の、バイオテクノロジー科2年生(左3名)と、東京工科自動車大学校(世田谷校) 多根先生(右)

手をとり合って実験の成功を喜ぶ、バイオテクノロジー科の学生
実は昨年度、ジャガイモ由来の燃料で同様の実験をおこなった際には、エンジンが始動しなかったという経験があります。その悔しさを乗り越えての成功は、格別なものとなりました。
今回の実験では、ガソリンや高純度エタノールとの燃焼比較もおこない、安定駆動に向けた課題も新たに発見することができました。

左から、バイオテクノロジー科2年生3名、バイオテクノロジー科 宮ノ下先生、東京工科自動車大学校(世田谷校) 多根先生、東京工科自動車大学校(世田谷校) 1級自動車エンジニア科4年生4名
■教員からのコメント
バイオテクノロジー科 宮ノ下先生より
今回のプロジェクトは、学生たちの「やりたい!」という純粋な好奇心から始まりました。酒税法や教育目的の製造申請といった法的な確認からスタートし、目標のアルコール濃度95%には届かなかったものの、ガソリンと混合したE30として実用レベルであることを自ら証明しました。「教えてもらう授業」から、自ら課題を解決する「自発的な学び」へ。試行錯誤を繰り返し、壁を乗り越えていく姿に確かな成長を感じました。達成感と自信に満ちた彼らのこれからが、本当に楽しみです。
東京工科自動車大学校(世田谷校) 多根先生より
今回の授業では、当初はエンジン始動実験のみを予定していましたが、学生たちの努力の成果により、エンジン始動にとどまらず、アイドリング安定試験まで実施することができ、大変充実した時間となりました。自動車についての知識と技術は十分に持っている東京工科自動車大学校の学生たちですが、バイオテクノロジーの分野についてはほとんど知識がない状態です。ですが、異なる分野について専門的に学ぶ同期が身近にいること、そして一緒に何かを研究する機会があることはTTCならではであり、改めて素晴らしい関係性だと感じています。卒業後に社会へ出た際にも、部署の垣根を越えて協働する姿勢や、さまざまな立場の人と関わる工夫を忘れずにいてほしいと思います。
このコラボレーション授業は、学生たちにとって、学校の垣根を超え異なる学科の学生と活発に会話し連携することができる貴重な機会となりました。普段学んでいる内容とは異なる分野への興味を拡げることができるだけでなく、これからの学びへの新たなモチベーションにもつながったことでしょう。
当校では、今後も分野を横断した教育・研究を推進し、社会に貢献できる技術者の育成を目指してまいります。