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2024.12.20 バイオテクノロジー科

2024 内定者インタビュー第7弾 「大学で哲学を学び、バイオテクノロジーの道へ」

CB社 内定 (再生医療分野の細胞加工物の製造や細胞保管を行う会社)

バイオテクノロジー科2年 M・Hさん

専門人材育成訓練生 (TU大学 哲学科 卒業)

【TTCバイオ科で好きな教科】

動物細胞培養実習 (担当:宮ノ下)

動物細胞工学実習 (担当:吉本先生)

 

ーーー Hさんは、社会人経験を経て、専門人材育成訓練生として専門学校で学んでいます。専門学校で学び直すきっかけを教えてください。

大学では哲学を専攻。卒業後は精神障害や発達障害をもつ方の就職をサポートする仕事に就きました。そこで、歳を重ねてから新しい職種にチャレンジする方々を見て、私も新しい世界を開拓したいと思うようになりました。

しばらくグルメライターやカジノディーラーをして気ままに過ごしていましたが、東京都の専門人材育成訓練で理系に転身できると知り、これだ!とすぐに応募を決めました。

 

ーーー 哲学専攻からバイオテクノロジーへ興味を広げたきっかけを教えてください。

まず、哲学を専攻したきっかけから話したいと思います。私は、子どもの頃からどうでも良いことをぐるぐる考えるのが好きだったので、高校の先生から哲学科が向いているとすすめられました。大学では、「この世界は偶然?必然?」「愛とは?」といったテーマで友人と議論するのがとても楽しかったです。

特に興味を惹かれたのが、ポスト・ヒューマニズム〜人間以後の存在〜です。AIや遺伝子工学のような科学技術の進化に、私たち人間はどう向き合っていくべきかを考えさせられる内容でした。このあたりからバイオテクノロジーにロマンを感じていたと思います。また、以前から黙々と手を動かすことが好きだったので、実験を仕事にすることに憧れがありました。

 

ーーー Hさんのように、社会人からバイオテクノロジーを学び直してみたいと思っている方にアドバイスがあればお願いします。

人生は変えようと決めた瞬間から変わります!計算は高校1年以来、DNAと遺伝子の違いもわからなかった私ですが、なんとかなりました。なんでも教えてくれる先生方とちょっぴり変わっていて楽しいクラスメイトたちがTTCで待っています!

ーーー 就職先の企業選びで重視した点を教えてください。

・細胞培養ができる(細胞かわいい)

・利益が社員に還元されている

・都内勤務

・第六感

・右肩上がりの業界

・評価制度や研修制度が明確化されていて安定感がある

 

ーーー 就活を通して大変だったことは何ですか?

自分がなにを大切にしたいのかわからなくなったこと。

私の足にフィットするパンプスがこの世にないこと。(最寄り駅までスニーカーを履くことで乗り越えました(*^^*))

 

ーーー 面接で苦労したことはありますか。

元気よく話したら営業を勧められました。その企業は落ちました。

 

ーーー 自己分析はどのように行いましたか。

ひとり反省会を開くタイプなので、日頃から自分の考え方のクセや、なにが心地よくてなにが不快なのかといったセンサーは把握していました。そのほかに、今まで先生や上司から褒めていただいた部分をすり合わせました。

「好きなものが同じ」より「嫌いなものが同じ」ほうが人間関係は長続きするとよく言いますが、これは仕事にも当てはまると思います。「これがやりたい!」がなくても「これだけはイヤだ」をたくさん見つけられたら、おのずと自分と合った会社が見えてくる気がします。

 

ーーー これをやっておいて良かったと思うことはありますか。

学生同士の面接練習です。客観的な視点で面接を見るといろいろな気づきがありました。でも、「一発芸をしてください」という質問はやめてほしかったです(笑)。

 

ーーー ストレスがたまる就職活動中に気分転換にしていたことはありますか。

愛猫とブルダックポックンミョン(辛いインスタント麺)を吸うことです。

ただ、今まで回り道・寄り道しながらも、納得感を持って楽しく生きてきたので、「そのうち運命の企業に出会えるはずっ」くらいに思っていました。

 

ーーー ズバリ勝因はなんだと思いますか。

強面の面接官たちが笑ってくれたことです。

空気感に呑まれないで、笑顔と自分のキャラクターを出しました。あとは松井先生がおっしゃっていた「履歴書はラブレター」という考えがとても腑に落ちたので、面接でも企業を口説く気概で望みました。気になることは全て質問して、自分のことをいっぱい知ってもらえる返答ができるようにイメージトレーニングしました。

 

ーーー これから就活が始まる後輩たちにアドバイスをお願いします。

なるようになる。

 

ーーー TTCの学びも残り3ヶ月になりました。心に残っている思い出はありますか。

みんなでひぃひぃ言いながら実験した記憶しか出てこないです。振り返ったらその時間が一番の思い出かもしれない?

Hさんは私と好きなものがよく似ています。「猫」「ミュージカル」そして「お酒」。いつもその話題で盛り上がるので勝手に親近感を抱いています。好奇心が旺盛で、考えることが好きなHさんは、自ら実験を計画し実行することが得意です。学生が主体で取り組むRJP活動や卒業研究では本領を発揮。やりたいことが多すぎて、いつも時間に追われ忙しそうにしています。彼女を突き動かすのは、「知りたい!」という欲求。内発的動機で動いているので、いつもキラキラ輝いています。

時折、考えすぎる性格に自ら負担を感じることもあるようですが、裏を返せば、人や物事を大切にしている証拠です。Hさんの実験の丁寧さや慎重さは、信頼や安心感につながっています。ぐるぐる考えることは、悪くない。それはあなたの魅力なのですよ。自信をもって世に羽ばたいてください。これからも心から応援しています。(宮ノ下)

🔶専門人材育成訓練生の内定者インタビューバックナンバー🔶

「プラントエンジニアを経て専門学校でバイオを学ぶ」 2023年  Iさん 株式会社 島津ジーエルシー 内定

もう理系のバックグラウンドがないとは言わせない!」2023年 Mさん 日本医科大学 基礎医学部 実験助手 内定

自分イノベーション!社会人からの『学び直し』で新たな人生を切り拓く」2022年 Hさん 株式会社 U-Factor 内定

専門人材育成訓練生として専門学校で学び就職する!」2022年 Sさん アドバンティック株式会社 内定

 

◆内定者インタビュー 2024年 バックナンバー◆

2024年 内定者インタビュー第1弾 「企業で欲しい人材になるにはどうすべきかを考える」

2024 年 内定者インタビュー 第2弾 「スポーツも実験も就活もストイックに」

2024年  内定者インタビュー第3弾「地方から上京 専門学校でバイオ技術者を目指す」

2024年  内定者インタビュー第4弾「バイオの知識とコミュニケーション能力を活かして バイオ系企業の営業職内定」

2024 内定者インタビュー第5弾「末っ子力を発揮!大手食品会社に内定」

2024 内定者インタビュー第6弾 「バイオ技術者として医療分野で社会貢献したい!」

 

2023年までの内定者インタビューのバックナンバーはこちら

東京テクニカルカレッジ バイオテクノロジー科講師紹介 

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次回のTTCバイオブログは1月17日です。

文責:宮ノ下いずる【167】

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